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【レース回顧Vol.450】第31回函館スプリントS



レース結果・収支

1着【◎】サトノレーヴ(2番人気)
2着【○】ウイングレイテスト(5番人気)
3着【△】ビッグシーザー(3番人気)
・・・
9着【▲】アサカラキング(1番人気)
・・・
12着【△】シュバルツカイザー(12番人気)
・・・
16着【△】カルネアサーダ(8番人気)
単勝1点的中!(3.6倍) 馬複5点的中!(34.7倍) 3連複10点的中!(70.8倍)
レース収支:+9,310 累計回収/投資:57,580/86,400(66.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

アサカラキングはスタート直後が遅いのは薄々気付いていたけどここまで遅いとは・・・。サトノレーヴが2番手アサカラキングの直後に構えていたのを見て勝利を確信。4角外前にウイングレイテストがいたのを見て本線的中も確信。最後にビッグシーザーが飛んできて3着ボーナスもゲット。実に理想的なレースだった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 函館は月曜に弱い雨が降った後は降雨無し。火曜と木曜に散水。昨年の初日は稍重だったが、今年は良馬場で開幕。土曜朝時点のクッション値は7.6と洋芝らしく柔らか傾向ながら、朝イチの3歳未勝利(芝1,200M)でいきなり1分7秒9という速い時計が出た。なおメインの函館日刊スポーツ杯(3歳以上2勝C/芝1,200M)は1分8秒6、差しと先行決着。

  • 絶好枠を引いたアサカラキングの逃げにオタルエバー、シナモンスティック、カルネアサーダが追随。サトノレーヴ、ウイングレイテスト、ジャスティンスカイ、ジュビリーヘッドに外枠のセッションまで加わりそうで前は相当速くなりそう。開幕直後で馬場が速く基本は内前だが、後ろがきっちり付いて行ければ差しも視野に入る。

レース指標

LAP:11.9-10.4-11.1-11.7-11.6-11.7
勝ち時計:1.08.4(良) テン3F:33.4 上がり3F:35.0

レースの振り返り

開幕週だし、内枠に入ったアサカラキングの逃げで決まり。私も最初はそう考えた。しかし半分ぐらいが前に行く馬のここで「光る(=人気の)逃げ馬」からは買いたくない。アサカラキングが逃げて、直後がビッシリ付いて行ってのサトノレーヴの内突き炸裂という読みだったが、前半部分は私にとって良い感じで外れた。

スタートして真っ先に出てきたのはアサカラ・・・か、カイザーメランジェ?アサカラキングは?もがいてる?押していっても2番手までが精一杯。それもそのはず、最高速度は70.6km/hとGI並のハイペース。これではもうハナには立てない。アサカラキング、飛んだねこれは。サトノレーヴはアサカラキングの真後ろを持ったままで追走。サトノレーヴ、勝ったねこれは。

ウイングレイテストはこの速い流れをサトノレーヴの外で普通に付いて行けていた。むしろ抑えるような仕草を見せていた。カルネアサーダはウイングレイテストの前にいて、前を追いかけていくような感じ。折り合いイマイチ?シュバルツカイザーは中団の外。イイネ。一方でシナモンスティックはシュバルツカイザーの内という謎の位置取り。何やってんの?

テン3ハロン33秒3(実際は33秒4)。このクラスなら普通。カイザーメランジェ先頭、アサカラキング2番手の外からウイングレイテストが捲るような手応え。いいんじゃない?サトノレーヴはローギアで脚を溜めて内を旋回。めっちゃエエヤン・・・。

直線に向いてカイザーメランジェは一杯。アサカラキングもモタモタ。ウイングレイテストが外からまとめて交わしに行くところへ内からサトノレーヴ。読み通り過ぎて笑った。こうなると3着ボーナスが欲しい。3着はいつも買ってない馬が来る。今回は内サウザンサニー(買ってない)と外ビッグシーザー(買ってる)の争い。外!ビッグ!Big!13!・・・来た!

サトノレーヴは持ったままで好位を確保。押しまくってようやく2番手のアサカラキングとの行き脚の差は歴然。直線でどのように抜けてくるかが焦点だったが、アサカラキングが苦しくなって外に行ったところで勝負あり。楽々1馬身抜けての完勝。これで1,200Mは5連勝。兄ハクサンムーンが獲れなかったGIは弟サトノレーヴが獲る。

ウイングレイテストが速いのは阪神カップでラーニング済み。8着という着順ではなく、テン3ハロン33秒1で逃げてコンマ3秒しか負けなかった事実に着目したのは正解だった。サトノレーヴより外の枠に入って終始外を通って、2kg余計に背負ってコンマ2秒差。しかも今回が初のスプリント戦。強過ぎやろ・・・。

ビッグシーザーはスタートを決めて前付け。しかし内に入れず5~6番手の外、4コーナーも一段後ろ。直線外フリーから差し込んで3着は確保。レース振りは悪くなかったが、爆発力という観点からはもう一つ。サウザンサニーは最内を活かした内突きを狙ったものの、前が開くのを待った分届かなかった。このまま人気薄で放置されるなら次以降は美味しい。

アサカラキングは結果として逃げられず凡退。前走のテン3ハロン33秒0という数字だけに注目して、行き脚の無さについてスルーしていた。これまでのスタート直後の映像を見返していて遅いなとは感じていたが、ここまで遅いとは思わなかった。逃げ馬の行き脚はしっかりチェックすべき。今回のような1番人気なら尚更。読みが浅いと大衆の意見に流される。

シュバルツカイザーはこの馬にとって理想的な位置取り、直線も外フリーで後は弾けるだけだったにも関わらず不発。-10kg、調整失敗?カルネアサーダは行き脚強めで前に行けたものの、4コーナーで既に鞍上の手が動いて余裕無し。直線は観念して流していた。前走サトノレーヴにコンマ1秒差の馬がここまで負ける理由が分からない。


レース結果からの教訓

  • 光る(=人気の)逃げ馬は疑うべし。逃げ馬は後続馬の格好の的。今回のアサカラキングのように逃げられなかったら目も当てられない。

  • 着順よりも着差に着目すべし。「テン3ハロン33秒1で逃げてラスト100Mまで先頭、コンマ3秒負けって強く(速く)ない?」という見方をすれば単勝オッズ18.5倍の5番人気馬でも対抗で買える。

  • 逃げ馬は行き脚の強さをチェックすべし。トータルで速くても初速で遅れるとしんどい。重賞ともなると周りも速い。

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