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【レース回顧Vol.16】第55回共同通信杯

最後の直線。◎レフトゥバーズがサッパリ伸びない。ああ、やはり買い被り過ぎた。仕方ない、「補助輪」○ステラヴェローチェ発動!ってあれ?進路が狭くて・・・伸びない。おいおい、せめて3着も・・・無い。というか9って何?アレが上位にいる時点でハズレやん。完全にオワッタ。ち~ん。

※2/15追記

東京5R(未勝利)1分46秒7

20210214東京5RLAP

共同通信杯(GIII)1分47秒6

20210214東京11RLAP

明確な逃げ馬がいなかったこともあり、同日の未勝利戦よりコンマ9秒も遅かった。その分上がりは速く、急激なペースチェンジを要求される流れだった。

ちなみにTARGET frontierJVの「PCIランキング」ではエフフォーリアが64.1(百日草特別)で1位、ステラヴェローチェは55.5(朝日杯フューチュリティS)で最下位だった。前半スローで後半速い流れならエフフォーリアに分があったということのようである。

【参考】2020/12/20朝日杯フューチュリティS(GI)1分32秒3

画像10

前半から突っ込んで、後半タレずに踏ん張るor自力で追い上げる力を求められたレース。今回と全く違う流れ。ステラヴェローチェの敗因はコレか?

20210214東京11R(1)

カイザーノヴァが絶好の飛び出し!何気にこの馬スタートいいよね。よし、そのまま前に行っちゃえ!レフトゥバーズはヴィクティファルスと共に出負け。ドンマイ。

20210214東京11Rスタート直後パトロール

カイザーノヴァは確かにスタートは良かった。良かったが外に吹っ飛んでいた。外に膨らんでしまったため、リカバリーしても最後方待機が確定。このお馬さん、いつになったらまともに走ってくれるのだろうか。

20210214東京11R(2)

ある意味注目の先行争いはディープリッチが制してハナ。大跳びのタイソウが2番手。エフフォーリアは行きたいのを我慢しての3番手。

20210214東京11R(3)

ステラヴェローチェはエフフォーリアを前に見る形で中団の内、レフトゥバーズは後方で周りを囲まれる形。マズイ。

20210214東京11R3~4コーナーパトロール

レフトゥバーズはシュフリヤールに終始ぴったりと張り付かれ、全く身動きが取れない状態。非常にマズイ。ステラヴェローチェも周りを囲まれていたが、エフフォーリアの直後を取れているので悪くない。

20210214東京11R(4)

4コーナーから直線へ。綺麗な外差しワンツースリー。エフフォーリア(黄)は終始前々でフリー、ヴィクティファルス(青)もエフフォーリアの外で終始フリー。シャフリヤールはレフトゥバーズに蓋をして自らは終始フリー。要領良かった馬がそのまま上位に来たという印象。

20210214東京11R(5)

残り200M。エフフォーリアが抜け出して独走態勢。ステラヴェローチェは前にスペースがあったのに外に張り、再度立て直してヴィクティファルスとタイソウの間を抜こうとした時には脚が残っていなかった。レフトゥバーズは既に後方で消化試合に入っていた。カイザーノヴァは相変わらず頭も脚も高く上げるドタドタ走法。ラストで頭が沈んでグンと伸びたが時既に遅し。

過去10年において、上がり3ハロン4位以下で勝ったのは'18年のオウケンムーンのみ。直近5年はこの'18年を除いて上がり3ハロン最速をマークした馬が勝っている。注意したいのは'18年を除く9年で4角4番手以内にいた馬が連対しているという点。前々で速い脚を繰り出しそうな馬にも注目したい。

一応ビンゴ。前々で速い脚を使って勝っていたエフフォーリアをそのまま評価すれば良かった。ヴィクティファルスとシャフリヤールも新馬戦で前付けで速い脚を使って勝っていた。前に行ける=器用とは限らないが、このレースにおいては前に行けるだけのポテンシャルと平均以上の瞬発力の両方を持ち合わせていないとしんどい。今回の失敗は軸馬を両方後ろから行きそうな馬にしてしまったこと。軸と同じ脚質の馬を補助輪にしたら一蓮托生。

1着△エフフォーリアはスタート直後に掛かりそうになったが何とか落ち着かせ、前でフリー。直線半ばで早くも抜け出して後は独走。影をも踏ませぬ完勝だった。前付けで速い脚を使われては後ろからでは追い付かれない。従兄アドマイヤムーンもこのレースを勝ったが、安定感ではこちらが上か。クラシックに堂々と名乗りを挙げる勝利だった。

2着-ヴィクティファルスは出負けして後方からの競馬になったが緩い流れで自然とリカバリー。3コーナーまでに中団の外を確保し、4コーナーでエフフォーリアの外まで押し上げ。直線は内のステラヴェローチェと体を接しての追い比べでこれを競り落としたが、エフフォーリアは既に前で独走に入っていて追い付けなかった。前走一本被りで今回7番人気。これを美味しいと思えたかどうか。私は完全に見落としていました。ゴメンナサイ。

3着△シャフリヤールは外枠ということもあり位置を取りに行けず、中団の外でじっくり脚を溜めていく作戦。すぐ内にいたレフトゥバーズに蓋をして封印し、自らは馬場の良い外を通って直線へ。ただ終始外を回した代償は大きく、エフフォーリアには何の抵抗も示せず、ヴィクティファルスも捉え損なった。Dコースの外枠はハンデでしかない。

4着△キングストンボーイは行き脚が今一つで、ルメール騎手は腹を括って後方待機策に出た。終始インベタ、直線に向いても暫く内で待機。坂を駆け上がったところで内を通ってスパート。いい感じで伸びてきて一時は2番手まで上がったが、ラストで離れた外の2頭に交わされてしまった。作戦としては面白かった。

5着○ステラヴェローチェはスタートで前に出たが自重、馬群の中で6番手追走。息子が操るエフフォーリアの直後を取れており、申し分ない位置取りのように思えた。問題は直線で前が開くかだったが、実際に前が開いたのに外に張って抜けられず。ラストにかけて伸びてはいたが、鋭さは全く感じなかった。他より1kg背負っていたこともあるが、距離も長いのかもしれない。

6着△カイザーノヴァはスタートで外に膨らんで最後方待機が決定。折り合いは付いていたが器用さ皆無で追い上げが利かず、最後方のまま直線へ。押っ付けると頭が高くなるのはお約束、脚を高々と振り上げる無駄なモーションもお約束。これほど個性のある走り方をする馬は珍しい。ちなみにモタれ癖は左回りで収まっていたように思う。

9着◎レフトゥバーズは出遅れてポジションが取れず、外からやってきたシュフリヤールに蓋をされて身動きが取れず。悶々としたまま直線に向き、直線で外に持ち出そうとするとまたシャフリヤールからプレッシャーを受けて完全に意気消沈、戸崎騎手は観念して流していた。馬体が華奢過ぎてポリトラックで軽くしか追えない馬を厚く買ったのは反省したい。

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