見出し画像

【レース回顧Vol.197】第71回ラジオNIKKEI賞

レース結果・収支

1着【△】フェーングロッテン(3番人気)
2着【▲】ショウナンマグマ(8番人気)
3着【○】サトノヘリオス(2番人気)
・・・
7着【△】ホウオウノーサイド(11番人気)
8着【◎】グランディア(6番人気)
・・・
馬複10点的中!(41.3倍)
レース収支:+3,130 累計回収/投資:82,780/80,500(102.8%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

ボックスで買った5頭のうち2頭が出遅れ。終わった・・・。残り3頭で勝負しないとアカンのか、ってその3頭がワンツースリー。本命馬が出遅れても当たる素敵なシステム、それがボックス買い。予想が外れて残念だけど、妙味が獲れたので良しとしておく。


テーマの振り返り

逃げ経験馬を買え→ビンゴ!

前開催から間隔が開いて馬場状態が良い(後述)ため、結果として人気薄の逃げ馬が残りやすい。近年はこのパターンで毎年のように穴が開いている。逃げ切り経験馬、または強敵相手に逃げを打ったことがある馬は狙いに含めておきたい。

逃げ切り経験馬のワンツー。ショウナンマグマはプリンシパルSで逃げられずの負けで、人気を落としたところでハナを奪って粘り込み。ラジオNIKKEI賞のあるあるパターン。

距離延長馬は苦戦→ビンゴ!

コーナー4つの小回りコースで行われる一戦で、適度に息が入ることで距離の誤魔化しが利きそうな感じがするものの、実態としてはマイル以下の経験だけでは弱い。これは牝馬が苦戦している(過去10年で延べ21頭が出走してオークス8着を経由した2016年2着ダイワドレッサーが連対したのみ)傾向ともほぼ一致する。

距離短縮組のワンツースリー。牝馬も距離延長馬も来なかったのはテーマ通り。福島芝1,800Mはマイラーではしんどい。

2枠より内がめっちゃ来る→保留

馬場状態が良いので、最短距離を通りやすい内枠はプラス。内ピタ先行で粘り込むも良し、内で脚を溜めて直線突いても良し。内枠に入った馬は積極的に押さえておきたい。

1枠1番サトノヘリオスが3着に入り、馬券内は継続。ちなみに勝ったフェーングロッテンは3枠3番で、レースでは最内強襲だった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

5月1日以来の福島開催。Aコースはその前週、4月24日以来で絶好の状態。この中間は月曜に26.5ミリのまとまった量の雨が降ったがその後は好天続き。火曜から金曜まで毎日散水があり、クッション値は土曜朝時点で8.7。前日の芝はどこを通っても伸びていたが、開成山特別(3歳以上1勝クラス・芝2,600M)は内を突いたロンギングエーオが勝ち、外を回った断然人気のグランシエロが2着。後ろより前、外より内という開幕週の基本踏襲でOK。内からホウオウノーサイド、外からショウナンマグマが飛び出しての先行争いにボーンディスウェイ、ゴーゴーユタカが付いていって前掛かりの展開。1,000M通過58~59秒のやや早めの流れを想定。展開的には差しが有効。

レース指標

LAP:12.3-11.0-11.6-11.9-12.0-12.0-12.0-11.7-12.2
勝ち時計:1.46.7(良) テン3F:31.7 上がり3F:34.0

ショウナンマグマがハナを奪い、全く緩まずの逃げを展開。1,000M通過58秒8は想定通り。馬場が良くて差しが効きにくく、ショウナンマグマしてやったり、というところへ内からフェーングロッテンが強襲。差すにしても内だった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】フェーングロッテン

向こう正面、馬群の中で揉まれず走るフェーングロッテン(赤矢印)。
直線で一旦外に行ったショウナンマグマ(青矢印)が再度内を締めに行く。
フェーングロッテン(赤矢印)はこの狭い隙間に突っ込んで抜け出す。

行き脚が今一つで前に行き切れず、内に入れて6番手からの競馬。淀みのない流れで間隔が保たれ、揉まれることなく馬なりで追走。3コーナーからラチ沿いに寄せ、最短距離を通ってショウナンマグマの直後に取り付き、直線は迷わず最内突き。ショウナンマグマが内を締めに来て進路が無くなるかと思ったが右鞭でまた外へ行き、松若騎手の渾身の鞭連打で抜け切った。控える競馬から勝ち切ったのは評価したい。

2着【▲】ショウナンマグマ

手綱を抑えたまま後続を引き付けるショウナンマグマ(赤矢印)。
これが出来る逃げ馬は強い。

スタートから促して前へ。他は競って来ず、労せずして単騎逃げ成立。飛ばし気味に見えたが、後で通過ラップを確認すると一貫して12秒を刻む統制が取れた逃げだった。4コーナーで後続を引き付けつつ、直線で再び加速して直後に迫っていたソネットフレーズを引き離して粘り込み態勢に入ったが、最内から来たフェーングロッテンの差しに屈した。今回は気性の悪さを微塵にも出さなかった。

3着【○】サトノヘリオス

頭数減で縦長。揉まれるリスク軽減で折り合いが付くサトノヘリオス(赤矢印)。
直線入口でオウケンボルト(青矢印)から幅寄せを受けるサトノヘリオス(赤矢印)。
この僅かなロスが差し届かずの原因か・・・?

スタートして行き脚が付かず、フェーングロッテンに先に前に入られて後ろからの競馬。道中は他馬と距離を取り、折り合い重視の追走。4コーナーで内の隙間を縫って追い上げ、直線に向いて内前ゲット。と思いきや、オウケンボルトに寄られてすぐに追い出せなかった。福島は直線が292M(Aコース)しかなく、丁度加速が乗ったところでレースが終わってしまった。好走のために色々注文が付く馬だけに、今回は勝っておきたかった。

6着【-】ボーンディスウェイ

道中包まれない外を選択するボーンディスウェイ(赤矢印)。
4コーナーでも内に入れられず、捲り切れないボーンディスウェイ(赤矢印)。

最初から前に行く気がなく、他に行かせる形で後方待機。向こう正面で外に持ち出し、3コーナーで外捲りの予定が、内からクロスマジェスティに張られてしまい更に外へ。4コーナーでもベジャールらに張られて外を通り続け、前に並びかけるところまで行かず凡退。内ピタで進んだショウナンマグマと比べて20~30Mは余分に走っているはず。控えに回ったのと、外を通ったのが敗因。

7着【△】ホウオウノーサイド

揃って出遅れるホウオウノーサイド(赤矢印)とグランディア(青矢印)。

内枠先行を期待して買ったのに、まさかの出遅れ。後ろから2番手という完全に想定外の位置からの競馬になってしまった。4コーナーで内に入れ、直線も内を突くなど最大限の努力はしたが到底及ばず。上がり3ハロン最速でコンマ6秒差。今回の結果は評価不能。

8着【◎】グランディア

前の馬は正面を向いているのに、捲り切れず横を向くグランディア(赤矢印)。
ここから大外へぶっ飛んでいく。当然間に合わない。

前脚を上げながらのスタートで完全に出遅れて最後方からの競馬。開幕週で縦長、真後ろから行く意味無し。4コーナーを全力で追い上げても全く間に合わず、大外の更に外から追い上げたが後ろ過ぎて話にならなかった。これまでもスタートが怪しかったが、ここまで出遅れるとは想定外だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?