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【レース回顧Vol.158】第36回中日スポーツ杯ファルコンS

レース結果・収支

1着【△】プルパレイ(2番人気)
2着【-】タイセイディバイン(13番人気)
3着【-】オタルエバー(6番人気)
4着【○】デヴィルズマーブル(5番人気)
5着【◎】トウシンマカオ(1番人気)
6着【△】ショウナンハクラク(4番人気)
7着【▲】カジュフェイス(7番人気)
・・・
馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:28,050/35,400(79.2%)


率直な感想

やっぱり中京は内通らないと厳しいね。プルパレイのイン突き抜けは分かるけど、タイセイディバインをヒモで買えというのは無理っす。外枠から上位に来たオタルエバーは強い。トウシンマカオは前詰まるんじゃないの、と思ったら直線詰まりに詰まって行くところ全てが壁になって終戦。あの状況では誰が乗っていても無理。戸崎、ドンマイ。


テーマの振り返り

斤量加算馬は手堅いが勝ち切れない→保留

牡馬56kg、牝馬54kg、収得賞金1,800万円以上馬は1kg加算。重賞連対、若しくはオープンクラスを勝っている馬には若干のハンデが付く。昨年は未勝利+シンザン記念2着で収得賞金1,150万円のルークズネストが未勝利+朝日杯FS勝ちで収得賞金3,900万円のグレナディアガーズ(2着)、未勝利+小倉2歳S2着+京王杯2歳S勝ちで収得賞金2,900万円のモントライゼ(3着)を下した。

トウシンマカオは勝ち切れないどころか直線で前が詰まりまくって5着敗退。もう一頭の斤量加算馬ナムラリコリスはシンガリ負け。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

先週は開幕週らしく超高速、外を回すと即詰みの強烈な内前バイアス。前日の雨で重馬場スタートだが、終日北西からやや強めの風が吹くという予報で早めに乾いてバイアスは不変とみる。バックスタンド側は進行方向左からの追い風、直線は進行方向右からの向かい風で差し向き。カジュフェイス、ニシノレバンテ、オタルエバー、デュガら前に行きたい馬が多いことからしても差しが優勢。但し内前先行は狙いから外せず、差すにしても人馬共に馬群捌きのスキルは必須。4コーナー大外ぶん回しはNG。

レース指標

LAP:12.1-10.5-10.5-11.3-11.6-12.4-12.5
勝ち時計:1.20.9(稍重) テン3F:33.1 上がり3F:36.5

2~3ハロン区間が共に10秒5というハイラップで先行勢壊滅、プルパレイが最内を上手く立ち回って突き抜け。直線に向いて外に持ち出したタイセイディバインがゴール前で飛んできて2着、4コーナー外から脚を伸ばしたオタルエバーが3着。但し強い向かい風が吹く中でかなりの前傾ラップだっただけに、この外差しは例外とみておきたい。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】プルパレイ

カジュフェイス(青矢印)の真後ろから外に持ち出すプルパレイ(赤矢印)。
周りが追い出しに入っている中、プルパレイだけがここでようやくスパート。

出遅れは許容範囲だったが周りが速く、多少押して中団を確保。道中はラチに張り付いて脚を溜めつつ、直線で最内から押っ付けてカジュフェイスの外に持ち出してスパートすると瞬時に弾けて突き抜けた。最内枠を引いて内から抜けて来られたのが大きいが、クロッカスSは前後半で後半が3秒近く速い後傾ラップで今回は前半が3秒4も速い前傾ラップ。上がりを要する馬場で勝ち切ったのは評価したい。

2着【-】タイセイディバイン

直線でウインバグース(青矢印)に押し込められるタイセイディバイン(赤矢印)。
オタルエバー(緑矢印)は当初から外を確保していてフリー。

スタートから前に出てきたが周りが猛烈に速く、次第に遅れて相対的に後方へ下がっていった。ただタレて下がっていったという感じはなく、中団馬群の後ろをピッタリと追走。4コーナーでは持ったままだった。直線に向いてウインバグースに外から押し込まれたものの、オタルエバーが行った後から外に持ち出して鞭を入れるとスッと反応。そのままゴールにかけて加速して、先に抜け出していたオタルエバーも交わした。一気の距離短縮が嵌った、としか言えない。内枠と距離短縮ローテについては来年以降の申し送り事項としておきたい。

3着【-】オタルエバー

馬群の後ろを意識して後方からの競馬に徹するオタルエバー(赤矢印)。
外枠勢も軒並み速く、前に壁を置くのは容易だった。

スタートを決めたものの自重して中団の外からの競馬。単なる外付けではなく、幸騎手は前に行く馬を壁にして上手く折り合わせていた。4コーナーで惜しげもなく外を回し、完全フリーの状態で直線に向いて差脚発揮。差し優勢の展開が嵌ったのもあるが、外枠から外を回す競馬で上位に来たのは高評価が与えられる。

4着【○】デヴィルズマーブル

直線でカジュフェイス(青矢印)の後方から進路を探すデヴィルズマーブル(赤矢印)。
結局外に持ち出すことになるが、既にプルパレイ(緑矢印)が突き抜け態勢。

スタートで若干よろめき、一旦置かれてから内に入れてリカバー。前が速くて中団までが限度。3コーナーまでにラチに寄せ、直線内突きシフト。プルパレイの真後ろにいて、プルパレイと同じコースを通って抜け出してきたが外から加速が乗った2頭に及ばなかった。通ったコースは満点だったが、スタートで置かれたのとペースが速過ぎたのが敗因。

5着【◎】トウシンマカオ

手応え良く4コーナーを回るトウシンマカオ(赤矢印)。馬群を捌けるかが焦点。
ウインマーベル(青矢印)に押されて内に閉じ込められるトウシンマカオ(赤矢印)。
ナムラリコリス(青矢印)とナバロン(緑矢印)の間が割れそうで割れない
トウシンマカオ(赤矢印)。最終的に外へ持ち出していくが・・・。

スタートから行き脚が付いて前付け成功と思いきや、外から前に入られて馬群の中。3コーナーでラチに寄せて距離を稼ぎ、4コーナーは持ったまま。しかし周りを囲まれていて、焦点は馬群を捌けるかどうかだったが、案の定詰まりまくって凡退。直線に向いてすぐのところでウインマーベルに当てられて内に押し込まれた上、既に一杯になっていたナムラリコリスの真後ろという最悪のシチュエーション。これは負けて当然。

6着【△】ショウナンハクラク

出遅れた上に行き脚も付かないショウナンハクラク(赤矢印)。
同じ出遅れでもすぐリカバーしたプルパレイ(青矢印)との違いは明白。
直線最内から追い上げるも、前が壁で全く追い出せないショウナンハクラク(赤矢印)。
最後の最後で外に持ち出すも、鞭を打つことすら出来ずに終わった。

スタートで出遅れた上、行き脚が全く付かず一頭大きく遅れての追走。3コーナー手前でようやく集団の最後尾に追い付き、4コーナーで最内に潜り込ませて相対的にポジションを上げたものの、直線で前が壁になって全く追えなかった。手応え抜群だっただけに悔やまれる負け方。次走以降改めて期待したい。

7着【▲】カジュフェイス

並ばれることなくあっさりハナを奪うカジュフェイス。速い。

このメンバーで競り合うことなくあっさりハナを奪えた辺り、やはりテンのスピードは随一。ただ後続からプレッシャーを受けてテン3ハロン33秒1のオーバーペース。残り200Mまでは先頭を走っていただけに、距離短縮なら余裕で勝ち上がれそう。

8着【-】ティーガーデン

直線でベルウッドブラボー(青矢印)に内からぶつけられるティーガーデン(赤矢印)。

スタートしてデュガとウインバグースに前に入られ、外枠ということで自動的に後方からの競馬。3~4コーナーも外を回らされた挙句、直線に向くところで内からベルウッドブラボーに当てられて体勢を崩すロスがあった。ただどっちみち今日の馬場で大外ぶん回しでは万に一つの勝ち目もなかった。それにしても外枠で行き脚の無いこの馬が3番人気だったのは驚き。みんなトラックバイアスとか気にしないんだなと思った。

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