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【レース回顧Vol.224】第56回スプリンターズS

レース結果・収支

1着【○】ジャンダルム(8番人気)
2着【-】ウインマーベル(7番人気)
3着【-】ナランフレグ(5番人気)
・・・
5着【△】ナムラクレア(2番人気)
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9着【△】シュネルマイスター(3番人気)
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13着【▲】タイセイビジョン(6番人気)
14着【◎】メイケイエール(1番人気)
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馬複10点ハズレ 3馬複6点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:117,620/111,400(105.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

メイケイエールは4コーナーで終わり。直線に向いてジャンダルム先頭。外からナムラクレア来てる。ボックスで買ったからこれで良し。当たった~と思ったらナムラクレアが止まってぴえん。そういえばシュネルマイスター、レースに出てた?


テーマの振り返り

※新潟で行われた2014年を除く。

内枠の人気薄に要注意→ビンゴ!

昨年も最内1番枠に収まったシヴァージが10番人気で3着に入るなど、内に入った人気薄が上位に来やすい。なお、7番人気以下で3着以内に入った10頭のうち8頭は3着なだけに、人気馬から内枠の人気薄へのワイドがお勧め。

1枠2番ジャンダルム(8番人気)が教科書通りの内枠先行で快勝。これは何も偶然ではなく、内が使えるんだから内を買えという当たり前過ぎるスキーム。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は連日好天に恵まれ、火曜から金曜にかけて連日散水を実施。土曜朝時点のクッション値は標準の9.0。先週のオールカマーは見事なまでの内枠決着だったが、今週は一部外差しも介在。土曜メインのマイル戦(秋風S)はフィアスプライドが後方から直線内を縫って伸びてきて突き抜け。2着は中団外から馬群を割って差し、3着は内を捌いての差し。ただその前のスプリント戦(勝浦特別)は1分7秒7の内前決着。2勝クラスでこの時計ならGIのここは1分7秒台前半が出そうな感じ。ただここ3年はオーバーラップで逃げるモズスーパーフレアを中心とした激流だったが、今年はテイエムスパーダの逃げにジャンダルム辺りが絡む展開(ファストフォースは中山に来ると極端に行き脚が落ちるので先行争いには考慮せず)で普通に速い程度。人気どころは総じて外で、馬場が速いことを考えると内前の先抜けが極めて有効。

レース指標

LAP:11.9-10.1-10.7-11.4-11.4-12.3
勝ち時計:1.07.8(良) テン3F:32.7 上がり3F:35.1

テイエムスパーダが出負けから押してハナを奪いに行く展開。ファストフォースもゴリ押しでこれに付いていって、少し離れたところでジャンダルムが馬なり追走。何、この楽過ぎるシチュエーション?結局直線に向いて先抜け。展開予想で書いた通りになった。違ったのはテイエムスパーダが出遅れを取り戻そうと飛ばし過ぎたこと。ナムラクレアが外から伸びそうで止まったのはこの辺りが影響していそう。なお、勝ち時計は前日の2勝クラス(勝浦特別)の1分7秒7を下回った。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【○】ジャンダルム

4コーナーに差し掛かっても持ったままのジャンダルム(赤矢印)。
3番手の内にいる馬が馬なり。後ろを走っている連中からすると絶望。
内前から楽な手応えで抜け出すジャンダルム(赤矢印)。
後続は外一杯に広がってまだ後方。これは追い付けない・・・。

テイエムスパーダが出負けしたことで、スタートを決めて前に出していっただけでハナ。テイエムスパーダとファストフォースに行かせ、離れた3番手を追走。4コーナーで前との差を馬なりで詰めていって、直線半ばでテイエムスパーダを交わし、急坂の上りでスパートしてそのまま押し切り。内枠先行がここまでキレイに嵌ると外枠の馬はやってられないというのが本音か。このレースは今年に限らずトラックバイアスによる優劣が色濃く出る。そのためこの結果を過信するのは少々危険。今回一番強かったのはジャンダルムで間違いないが、次も強いとは限らない。

2着【-】ウインマーベル

直線でダイアトニック(青矢印)とファストフォース(緑矢印)の間から
抜け出すウインマーベル。この間ノーステッキ。

スタート直後に左右からぶつけられながらも行き脚が付いて中団やや前方という位置取り。4コーナーで無理に追い上げず、馬群の後ろから直線に向いて内へ。ダイアトニックとファストフォースの狭い間を割って抜け出し、スパートして一気に伸びてきたが僅かにジャンダルムを捉え損なった。内に入れたのは大正解。捌きも上手く行っただけに惜しかった。

3着【-】ナランフレグ

直線に向いてアクセル全開、進路を求めて外の隙間に突っ込むナランフレグ(赤矢印)。

行き脚が緩いのはいつものことで、今回も相対的に後ろからの競馬。道中内寄りを進んでいて、直線も内を突くのかと思いきや、詰まりを回避すべく次第に外へ。目の前の隙間から猛然とスパートしたものの、内の2頭には及ばなかった。展開、トラックバイアス、そんなものはナランフレグには関係無し。潔すぎる追い込み馬。

5着【△】ナムラクレア

メイケイエール(青矢印)の外で更に外へ膨らむナムラクレア(赤矢印)。
直線で右鞭連打で前を追うも、次第に外へ膨らんでいくナムラクレア(赤矢印)。

スタートはまずまず、行き脚も付いて前へ。外からメイケイエールに交わされ、想定よりも一段後ろ、6~7番手を追走。4コーナーはメイケイエールを外から交わしに行ったところ、メイケイエールが苦しくなって外に跳んだ影響で外へ膨らんでしまった。直線はフリーの位置からの追い上げたものの、右鞭連打で外へ膨らんでいき、ゴール前で内を掬われて完敗。内を捌くことを想定していなかったのは前走の負け方が尾を引いていそう。

9着【△】シュネルマイスター

直線でヴェントヴォーチェ(青矢印)に寄られて
行き場を失くすシュネルマイスター(赤矢印)。

スタートを決めて内に寄せて中団付近。15番枠ということで内には入れられず、終始外を通らされて直線も外へ。追われてからの反応は良かったが、途中でヴェントヴォーチェに寄られて急減速。これも敗因の一つだが、4コーナーで既に余裕が無かった辺り、初スプリントがGIというのはやはり無理ゲーだった。叩き台としては有効に作用したと思う。

13着【▲】タイセイビジョン

後方待機、しかも外。早くも「詰み」が濃厚のタイセイビジョン(赤矢印)。

行き脚皆無で早々に後方待機が確定。そのまま無策のまま後方を進み、4コーナー手前から鞭を入れて前を追ったものの馬群後方の外でモタつきまくり、最終的に内に入れてスパートしたが焼け石に水。何の存在感も示せなかった。文字通り、付いて回ってきただけ。

14着【◎】メイケイエール

3コーナーの入りで極端に外を通るメイケイエール(赤矢印)。
1年振りの右回りで回り方がぎこちない?
4コーナーでしんどくなったところへ内からメイショウミモザ(青矢印)に来られ、
メイケイエール(赤矢印)は外へ逃避するような動きを見せる。

スタートを決めて内に寄せていったが、前が飛ばして被せるところまで行かず、実質中団待機のような位置取り。3コーナーの入りから必要以上に外を回し、4コーナーで内からメイショウミモザに来られて更に外へ。この時点で既に手応えが怪しく、直線に向いてからは無反応で馬群に沈んでいった。これだけ走らないというのは予想において不安点として挙げた「叩き2戦目は3戦全敗」という馬の性質によるものかもしれない。レースで暴走することは無くなったが、今度は詰めて使った時のメンタルコントロールが難しくなっている。この後一息入れて格下げ戦ならまた楽勝するだろうが、そこから詰めて使うとまた今回と同じことになりそう。

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