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【レース回顧Vol.205】第27回エルムS

レース結果・収支

1着【△】フルデプスリーダー(9番人気)
2着【-】ウェルドーン(6番人気)
3着【△】オメガレインボー(2番人気)
4着【◎】ブラッティーキッド(1番人気)
・・・
9着【▲】スワーヴアラミス(3番人気)
・・・
13着【○】ロードエクレール(8番人気)
・・・
馬複10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:94,260/88,500(106.5%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

「マリーンS連対馬が毎年来ている」なんてのは私がテーマで触れるまでもなくこのレースの常識だし、フルデプスリーダーは枠がアレだけど一応押さえてみたら普通に勝ってしまった。で、ウェルドーンがすんなり前に行ったのを見てマズいと思ったらやっぱり残って、昨年に引き続き今年もマリーンSワンツーのワンツー。フルデプスリーダーとオメガレインボーが並んで上がってきたのを見てサンキューサンキュー(馬複3-9)って言ってたらロッキューになってファッキュー。


テーマの振り返り

※函館で行われた2013年・2021年を除く。

直線に向いたところで前にいそうな馬を狙え→ビンゴ!

前崩れの展開になった2019年を除き、ほぼ前に付けていた馬が勝ち負けしている。2019年にしても1着モズアトラクション、2着ハイランドピーク、3着サトノティターンの通過順はそれぞれ「11-10-8-5」、「7-7-6-4」、「11-12-11-9」で、直線に向くまでに追い上げていた(いわゆる「捲り」)。

1着フルデプスリーダーは「6-6-4-3」、2着ウェルドーンは「2-2-2-1」、3着オメガレインボーは「3-4-4-3」。ハナを奪ったアイオライトは沈んだものの、概ね例年通りの前残り決着。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

月曜に23.5ミリのややまとまった量の雨が降った後は曇り後晴れの好天が続き、土曜朝時点のダートの含水率は4コーナー3.4%、ゴール前2.7%と再びパサパサな状況。土曜も風が強く砂埃が舞っていたが、当日も南南東の強めの風が吹く見込み。4コーナーから直線にかけて追い風になり、先行勢の踏ん張りに寄与しそう。ロードエクレールとアメリカンシードの先行争いは枠を活かして前者が先制見込み。アイオライト、ブラッティーキッド、ウェルドーンらも枠を活かして前に行って隊列は縦長。基本は前付けだが4コーナー捲りも一考の余地がある。直線一気は論外。

レース指標

LAP:6.7-11.3-12.3-12.7-12.4-12.3-12.0-11.8-12.7
勝ち時計:1.44.2(良) テン3F:36.7 上がり3F:36.5

アイオライトがロードエクレールに先んじてハナを奪い、ウェルドーンが2番手で付いていく形。オメガレインボーも内枠を活かして先行策。1,000M通過61秒6の緩い流れも3コーナー過ぎからのプレッシャーを受けてアイオライトが後退、これに代わってウェルドーンが先頭に躍り出て粘り込み態勢。オメガレインボーとフルデプスリーダーが並んで追い上げ、フルデプスリーダーが僅かに抜け出してゴール。今年に関しては砂がパサパサ、直線も強い追い風で、前残りのお膳立てが整っていた。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】フルデプスリーダー

先行勢の後ろに付け、馬群の中で抜け出す機を窺うフルデプスリーダー(赤矢印)。
直線内から追い上げるオメガレインボー(青矢印)に併せるフルデプスリーダー(赤矢印)。
近くに競り合う相手がいたのは好都合だった。

スタート・行き脚共普通で、内に入れて先行勢の後ろへ。レースを主導する位置は取れなかったが、付かず離れずの位置を追走。3~4コーナーで馬なりのウェルドーンに対し鞭を入れて付いていく形になったものの、直線で内からやってきたオメガレインボーとの併せになり再加速。オメガレインボーを突き放してウェルドーンを捉えたところがゴール。マリーンSのデジャヴ。道中ウェルドーンの真後ろにつけ、直線でオメガレインボーと併せの形に持って行けたのが良かった。

2着【-】ウェルドーン

手応え劣勢のアイオライト(青矢印)を交わして先頭に躍り出るウェルドーン(青矢印)。
正直、先頭に立つのが早かった感があるが、ウェルドーンの手応えは馬なりだった。

スタートを決めて馬なりで前へ。内でアイオライトがハナを主張し、競り合うことなく2番手に収まった。道中緩い流れを黙って付いていって、4コーナーで馬なりのままアイオライトを交わしていったのを見て勝つのはこの馬かと思った。早い段階で先頭に躍り出てしまい、フルデプスリーダーらの格好の的になってしまったのが悔やまれる。ただ行き脚自体は軽快で、今後も交流重賞を中心に活躍しそう。

3着【△】オメガレインボー

ほぼ何もせず、1コーナーまでに前付けするオメガレインボー(赤矢印)。
こんなに簡単に前付け出来てしまうとは・・・。内枠恐るべし。

スタートも行き脚も特段目立つところは無かったが、内枠を活かして前に取り付くことに成功。逃げるアイオライトの後ろの3番手は想定以上の絶好位で、これで来れなかったら仕方ないと思える位置取り。3コーナー過ぎから手綱が動き始めたが許容範囲で、直線でフルデプスリーダーとの叩き合いになったのをみて突き抜けるかと思ったがゴール前で伸び悩んだ。いつもより前に付けて勝負に行った分末が甘くなった模様。構えても攻めても少し足りない善戦マン。

4着【◎】ブラッティーキッド

ウェルドーン(青矢印)の手応えが良く、捲れず外に膨らむブラッティーキッド(赤矢印)。

スタートを決めた上で様子を窺いながら好位の外へ。外に壁が無く若干行きたがったが何とか堪え、内のウェルドーンを見ながらの追走。ただ3コーナーを過ぎたところで俄かに苦しくなり、追い鞭が入って防戦一方。4コーナーで外に振られて終わったかと思いきや、ゴール前盛り返して僅差の4着。相変わらず大跳びでフワフワとした走法で、広いコースが向いていそう。地方から続く連勝は8で止まったものの、今後も注目したい。

9着【▲】スワーヴアラミス

外枠から行き遅れて後ろに置かれるスワーヴアラミス(赤矢印)。
実質序盤で詰み。

スタート後に躓いて行き脚が削がれ、内に入れつつ後方5番手からの競馬。パサパサのダート、緩い流れ、直線追い風で58kgを背負って差せというのは物理的に不可能。結局4コーナーで鞭を連打しても前には遠く及ばず、何の存在感も示すことなく敗れ去った。今回の結果はノーカウント。

13着【○】ロードエクレール

最内枠に入った逃げ候補のロードエクレール(赤矢印)がココって・・・。
競馬って難しいね。

隣のアイオライトが好スタート・好ダッシュを決めて、自らは一歩目が悪かったのを考慮しても、付いていく気配が微塵にも感じられなかったのは不満。控えに回るにしてもオメガレインボーでも前に行ける流れで1コーナー6番手は酷過ぎ。逃げを期待して買ったのに、こんな競馬をされて負けられたらたまったものではない。

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