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【レース回顧Vol.330】第59回函館記念


レース結果・収支

1着【△】ローシャムパーク(1番人気)
2着【○】ルビーカサブランカ(4番人気)
3着【◎】ブローザホーン(2番人気)
・・・
6着【△】アルナシーム(6番人気)
・・・
11着【▲】ヤマニンサルバム(11番人気)
・・・
馬複10点的中!(25.2倍) 3連複6点的中!(42.3倍)
レース収支:+5,130 累計回収/投資:115,970/94,400(122.8%)


率直な感想

雨が上がったことで昨年のようなドロドロ馬場は回避。これなら切ろうと考えていたルビーカサブランカ、ローシャムパークは復活。逆に昨年の上位はスッパリ切り。この判断が大正解。想定よりユニコーンライオンとテーオーシリウスがやり合わなかったけど、最終的に後ろから色々飛んできての差し決着。ブローザホーンはあそこからよく来た。偉い。


テーマの振り返り

巴賞で後ろから行って凡退していた馬を狙え→ビンゴ!

このレースは前走で重賞を使っていた馬が中心になるが、オープンクラスからは巴賞組が頑張っている。ここで注目すべきはその好走馬ではなく、凡退していた馬のほうが走っているという逆転現象が生じているという点(巴賞着順巴投げ説)。巴賞組は前に付けて勝ち負けした馬よりも後ろから行って届かなかった馬に注目したい。

巴賞は例年メンバーが手薄で前残りの結果になり易く、本番(函館記念)は先行激化で差し決着になり易いので今回のような結果になる。今年も巴賞で前付けして勝ち負けしていたアラタとドーブネが飛んで、差し損ねていたルビーカサブランカが2着に入った。「巴」賞は本番でひっくり返る。これ、来年以降もテストで出るのでメモしておいてね。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は日曜と月曜に散水、月曜に芝刈りを実施。火曜と水曜にそれぞれ10ミリほどの降雨を記録。その後持ち直したものの、土曜は朝から雨で41ミリの降雨を記録。夕方辺りから雨が上がって日曜は曇りの予想。これ以上の馬場悪化は無さそう。含水率は4コーナー15.1%、ゴール前15.4%、日曜朝時点のクッション値は7.4。含水率とクッション値は昨年より若干良い程度(15.3%・13.9%、7.1)だが、昨年はここから雨が降り続いたので、昨年の馬場とは違うという想定で予想を進めたい。

  • 函館は第1回からの連続開催で今週が最終週。第1回開催から数えて前4週はAコース、残り2週はBコースを使用している。土曜は内から3~4頭分外がヴィクトリーロードで、4角外前からの被せ差しが極めて有効。完全な外差し馬場ではなく、後方から外を回すようでは間に合わない。

  • ペース想定:やや速い~速い(1,000M通過58~59秒台前半)

  • ユニコーンライオンとテーオーシリウスがガッツリ競合。いずれも引くと味が出ないタイプで、スタートから最初のコーナーまでの475Mで互いにガリガリ張り合いそう。ドーブネ、ローゼライト、キングオブドラゴンも追随して前は賑やか。3コーナー過ぎから前からの脱落を伴う捲り合戦。近走スローペースで凡退していた差し馬が狙い目。

レース指標

LAP:12.2-11.2-12.0-12.2-12.4-12.5-12.3-12.0-12.2-12.4
勝ち時計:2.01.4(稍重) テン3F:35.4 上がり3F:36.6

レースの振り返り

ユニコーンライオンがラチに張り付いて先頭。出鞭が何発か飛んで、取りに行ったハナ。テーオーシリウスは馬なりで出てきたものの、ユニコーンライオンからハナを奪うような動きは無し。ただ半馬身外でがっちりマークしているし、ユニコーンライオンとしては走りにくいはず。よしよし。ヤマニンサルバムが3番手。今回は先行策か。差しで期待していたけどまあいいか。

ユニコーンライオン単騎でも、テーオーシリウスががっちりマーク。
逃げ馬はこれをやられるとしんどくなる。ユニコーンライオンは飛び確定。

アルナシームは折り合いを付けながら6番手の外。ルビーカサブランカは中団の内。前が引っ張ってくれる展開でこの位置はベストに近い。捌ければ勝ち負け。ローシャムパークはこの外。毎回外を回しているし、これはベストポジション。1,000M通過は60秒フラットで想定よりも遅かった。しかし前はプレッシャーを受けているし、捲り展開が濃厚。ところでブローザホーンは?見落としたかな?前のほうにはいなかったけど・・・。

ハヤヤッコとスカーフェイスがいて、ブローザホーンはその後ろにいた。後ろから2番手?これは・・・。岩田親父は全く焦ってないけど、ここから来れる?外を回していたら間に合わない。十八番の内突き炸裂でも捌けるか?馬複はボックスにしたけど、この馬からの3連複はアーメンかもしれない。

3コーナーで後方2番手を進むブローザホーン(緑矢印)。
鞍上は全く焦っていなかったが、見ているこっちは焦る位置取り。

4コーナーでユニコーンライオンが後続を振り切ろうと手綱を押していたが鞭も入って一杯。その外からヤマニンサルバムが上がっていく。はい、買ってます。イイヨ~。ドーブネ、キングオブドラゴン、アルナシームも追い上げ態勢。アルナシームは買ってます。イイヨイイヨ~。ローシャムパークはいつも通りの大外ぶん回し、ルビーカサブランカはチャレンジCで2着した時のように内突き。どっちも買ってる。イイネ~。ブローザホーン?もうダメでしょ。サヨウナラ。

4コーナーで11番人気ヤマニンサルバム(黄矢印)が勝負に出る!
ローシャムパーク(赤矢印)は外、ルビーカサブランカ(青矢印)は内へ。
ブローザホーン(緑矢印)?無理でしょ。サヨウナラ。

ヤマニンサルバム先頭、ルビーカサブランカが並んでデッドヒート。馬複5-7は万馬券。よし、獲った!と思ったのも束の間、ヤマニンサルバムが失速。外からローシャムパークが猛追。内からも凄い勢いで何かが飛んできた。ブローザホーン?お前、来るのかよ!しかしローシャムパークが外から突き抜けて完勝。ルビーカサブランカが2着、ブローザホーンは伸びている最中で3着。

ローシャムパーク(赤矢印)が外から堂々突き抜け。
ルビーカサブランカ(青矢印)も計算通りの内突きで健闘。
・・・ブローザホーン(緑矢印)?内から突っ込んでキター!

ローシャムパークは1コーナー手前で8枠の2頭に幅寄せされて頭を上げるシーンがあったが引いてやり過ごした後はスムーズな追走。予想でも指摘した通り捲り性能が高く、極端に渋った馬場さえ回避できればこの位は走ってきて当然。今回も4コーナーでオート捲りが掛かり、大外フリーから突き抜けた。しかし逆に言えば外差しオンリーで、内で包まれたりして捲りに持って行けないと簡単に飛びそう。開幕週の内前馬場では評価を下げたい。

1コーナー手前で桃帽2頭に割り込まれて体勢を崩しかけるローシャムパーク(赤矢印)。
ヒヤッとしたのはこの時ぐらい。

・アルナシーム号の騎手鮫島克駿は,発走後まもなく内側に斜行したことについて戒告。(被害馬:9番・6番)
・キングオブドラゴン号の騎手富田暁は,発走後まもなく内側に斜行したことについて戒告。(被害馬:9番・6番)

競走中の出来事等(JRA発表)

ルビーカサブランカはチャレンジCと全く同じ競馬。巴賞で差し損ねていた馬が狙い目(前述)、叩き2戦目が走り頃というのは予想で触れた通り。ブローザホーンはスタートこそ出たものの行き脚が緩く、成り行きに任せたところ1コーナーで後ろから2頭目。前が速くなることを見越してあの位置だったとしても度胸が据わり過ぎている。あの位置から捌いて勝ち負けに持っていける騎手は岩田親父ぐらいしかいない。

馬群を割るか内に潜るかの判断で後者を選ぶブローザホーン(緑矢印)。
この直後に前にいたハヤヤッコ(黄矢印)が外に張り出しており、この判断は正解だった

昨年のワンツー、ハヤヤッコとマイネルウィルトスはそれぞれ5着・4着。ハヤヤッコは予想で「ハンデが重いと反応鈍い」と書いたがその通りだった。反応が鈍いだけで伸びてくるのは力がある証拠だが、馬場とハンデを選ぶ馬。マイネルウィルトスは強引に大外をぶん回しての追い込みで4着。直線距離が262Mと最も短い函館でなければ2着はあったかもしれない。

アルナシームは直線でローシャムパークと併せの形に持ち込みながら先制され、内のキングオブドラゴンとの間で狭くなって遅れたのが響いた。ただスムーズに行ってもローシャムパークを交わせる感じは無かった。ヤマニンサルバムは先行不利の展開で見せ場を作って沈没。ナイスファイトだった。

人気どころではアラタが9着と凡退。ブローザホーンほどではなかったが行き脚が遅く、ローシャムパークの後ろから追いかけて直線全く伸びず。全く付いて行けなかったのは体調が落ちていたからだろうか。行っても構えても重賞では足りない馬とみて1円も買わなかったが、ちょっと負け過ぎ。

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