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【レース回顧Vol.461】第72回北海道新聞杯クイーンS


レース結果・収支

1着【○】コガネノソラ(5番人気)
2着【-】ボンドガール(2番人気)
3着【△】アルジーヌ(7番人気)
4着【△】ドゥアイズ(3番人気)
・・・
6着【△】スタニングローズ(9番人気)
・・・
10着【◎】ウンブライル(1番人気)
・・・
12着【▲】モリアーナ(8番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:65,230/104,600(62.4%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

おや?ボンドガール、完全に引いてきた。そんなの聞いてない。まあ外にはウンブライル(とモリアーナ)が張ってるからね。好きにはさせないよ。・・・あれ?ボンドガール、内に行った?ウンブライルは?外?何やってんのルメール。武藤雅さんと同レベル。それにしてもルールとはいえ、51kgは反則だよなぁ・・・。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 札幌は火曜から木曜にかけて弱い雨が降ったが金曜は晴れ。土曜朝時点のクッション値7.5は先週日曜(7.3)より良化。しかし土曜から日曜の朝にかけて71.5ミリのまとまった量の雨が降り、日曜朝時点のクッション値は6.2まで悪化。これは馬場の巧拙が出そう。

  • 土曜の芝は概ねイン有利。単なる内前の居残りだけではなく、積丹特別(3歳以上1勝C/芝2,600M)のライフセービングやSTV賞(3歳以上3勝C/芝2,000M)のフェアエールングのように内から差してくるタイプの活躍が目立った。

  • ラリュエル、コンクシェルにモズゴールドバレル、ウインピクシスと前に行きたい馬が多く、ボンドガールも包まれる前にインを死守すべくある程度前に出してきそうで前が賑やかになるという想定。4コーナーで全馬が固まることで外を回すと距離ロス。バイアス通り内を突きそうな馬が狙い目。

レース指標

LAP:12.3-11.2-12.2-12.4-12.2-11.8-11.6-11.8-11.9
勝ち時計:1.47.4(稍重) テン3F:35.7 上がり3F:35.3

レースの振り返り

内のほうでガチャガチャやっている。ボンドガールが浮き上がって、ワンテンポ置いてイフェイオンが浮き上がったタイミングでスタート。ボンドガールは好スタート、イフェイオンは出遅れ。その間のウンブライルはまずまずのスタート。コンクシェルが押してハナ主張、アルジーヌ、ウインピクシスらが追いかけていく。最高速度は68.3km/h。

ボンドガールは抑えて最後方付近にいた。ウンブライルは前に行けずに後方待機。これは意図的に抑えたボンドガールに分がある状況。ま、まあ、ボンドガールの外にウンブライルが張っているし、自由には動けないよね。モリアーナも普通に後方外。これは外を通って終わるパターンっぽい。コンクシェルが緩い流れで引っ張っていて、前残りの予感がした。

1,000M通過60秒2は馬場状態を考えるとやや速い。3コーナーを過ぎた辺りで俄かに後続が密集。スタニングローズが持ったままで2番手、アルジーヌが内突きの構え。ドゥアイズは大外ぶん回しを敢行。ボンドガール、ウンブライル、モリアーナはまだ馬群の後ろ。コイツらまとめて飛んだっぽい。ここからでは無理でしょう・・・。

コンクシェルが2馬身のリード。アルジーヌとスタニングローズがこれを追う。マズい、前残りか?と、そこへ外からコガネノソラ。続いて内から白い帽子。ボンドガール!差してくるんかい!3歳のワンツー。3着は内で粘ったコンクシェル、先に抜け出しを図ったアルジーヌ、大外からドゥアイズの争いから僅かにアルジーヌが先着。

コガネノソラは外枠から内の争いを見定めつつ、直線外フリーから突き抜け。ルールとはいえ、51kgは反則だよなぁ・・・。ゴールドシップ産駒ということで午前中までに降った雨は間違いなくこの馬に味方した。軽い馬場の東京で行われたスイートピーSでも勝っているし、今後も1,800~2,000Mなら良馬場でも活躍しそう。

ボンドガールは最内のメリットを放棄しても後方待機を選択。道中の折り合いは完璧、4コーナーで抑えて、直線はコガネノソラの内のスペースに入れて突っ込んで2着。「伝説の新馬戦」勝ち馬の神髄を見た。抑える競馬で勝ちかけまで行ったのは大きな収穫。しかしやっぱりルールとはいえ、51kgは反則だよなぁ・・・。

このレースは内から差してくる馬が狙い目だと考えていたが、それを実践したのはボンドガールとアルジーヌだった。特にアルジーヌはスタートから積極的に前に出していって、終始内ピタでロス無く乗られていた。本当はウンブライルにこれをやってもらいたかったが、スタートセンスと行き脚の無さで実現しなかった。やはり行き脚は重要。

ドゥアイズは無策の大外ぶん回しで4着まで。レース振りがワンパターンで現状嵌り待ち。スタニングローズは4コーナーで持ったままだったのを見てやったかと思ったが、結局斤量の軽い馬に差し込まれて6着。渋った馬場でスピードを活かし切れなかった節もあったが、ワンツーを決めた3歳馬と6kg差はやっぱり反則。

ウンブライルはスタートしてから何もしなかったのもあるが、あっという間に取り残されて最後方付近からの競馬。道中はボンドガールに蓋をしていたかと思ったが、ボンドガールが内をキープしてウンブライルを外に追い遣ったという解釈が正しいかもしれない。4コーナーでモリアーナと共に外に吹っ飛んでいったのをみて終わりを悟った。


レース結果からの教訓

  • 夏競馬で古馬55kgと3歳馬51kgの4kg差はルールとはいえ反則。能力差を埋めてお釣りが出る。

  • 行き脚の緩い内枠の差し馬は罠。後ろに追い遣られて何もさせて貰えないので競馬がつまらなくなる。

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