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【レース回顧Vol.92】第69回神戸新聞杯

今回の予想にあたり、天候のことを全く考慮に入れていなかった。予想を仕上げた後になって中京で雨が降っていることを知った。それもしとしとではなくザーザー。稍重や重ならまだしも不良馬場でシャフリヤールから買わないって。不良馬場で重賞を圧勝した馬がいるのに。「雨の藤澤」でキングストンボーイは急遽切り捨てたがシャフリヤールも飛んで詰み。あーあ。

20210926中京11R(1)

横一線のスタートからまずはモンテディオが先行態勢。イクスプロージョン、テイエムタツマキも前を窺う。シャフリヤールは静観、ステラヴェローチェも無理に行かない。

20210926中京11R(2)

テイエムタツマキがハナを主張。モンテディオは2番手でシゲルソウサイ、イクスプロージョンがこの後に続く。シャフリヤールはワンダフルタウンと並んでこれらから2馬身後ろを追走。セファーラジエルは最後方。何やってんの?

20210926中京11R(3)

シャフリヤールは折り合い重視の追走。キングストンボーイは明らかにシャフリヤール徹底マークの構え。こういう時のルメールさんは怖いけど、馬場がアレなのでキツイでしょ。

20210926中京11R(4)

レッドジェネシスは後方の内。今回は少頭数で、先頭までは10馬身ほど。ステラヴェローチェは今回も構え過ぎのような。届くのかコレ?この後ろのセファーラジエルは論外。

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モンテディオが外からテイエムタツマキに交わしにかかり、イクスプロージョンとワンダフルタウンがこれに呼応して仕掛けて上がっていく。特にワンダフルタウンの仕掛けが活発。この後ろからステラヴェローチェも動き始める。シャフリヤールは外で持ったまま。レッドジェネシスも内で動き無し。

20210926中京11R(6)

モンテディオ(緑)は馬場の中央を通って早くも先頭。レッドジェネシス(青)は上手く内を突いた。ステラヴェローチェ(黄)は外の進路を模索するもシャフリヤールとキングストンボーイがいて出すところが無かった。

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内から先にレッドジェネシスが抜け出して先頭。ステラヴェローチェは内に入っていき、ワンダフルタウンに寄せて前のスペースを割る構え。シャフリヤールはなかなか伸びてこない。やはり馬場か…。

20210926中京11R(8)

ステラヴェローチェはレッドジェネシスとモンテディオの間から何なく抜け出し、レッドジェネシスを軽く交わしていった。そりゃこの馬場だとこうなるわな…。シャフリヤールは完全に脚が止まって4着死守が精一杯。そりゃこの馬場だとこうなるわな…。天候を確認せずに予想したらダメ。

典型的な逃げ馬不在。何が行くにしてもスロー確実、少頭数も相俟って一団の競馬を想定。距離適性は問われなさそう。前半ソロソロ、直線ヨーイドンの瞬発力勝負。明暗を分けるのは騎手の手腕。

天候読まずで大ハズレ。1,000M通過63秒8、上がり3ハロン36秒5のパワー決着でステラヴェローチェの独壇場。レッドジェネシスは内の立ち回りが奏功、モンテディオは前付けから振り切った。シャフリヤールは完全に不発。

1着○ステラヴェローチェは位置を主張せず今回も後方からの競馬。4コーナーで自ら動いていって、直線は外に出せず内に入れていってスパート。無駄な動きが多かったが馬場適性が優って楽勝。重たい馬場は周りが苦にする分大歓迎。毎回後ろ過ぎるのが気になる位で、先の見通しは明るい。

【○】ステラヴェローチェ
共同通信杯は57kgを背負い、直線で進路が狭くなりながらシャフリヤールとコンマ1秒差。ダービーは後追いの3着。届くように乗ってもらいたい。

2着-レッドジェネシスは一貫して内を通ったのが良かった。4コーナーの競り合いは内でジッとしてやり過ごし、そのまま内を通って相対的にポジションアップ。良馬場の瞬発力勝負だとキレ負けするが、今回は重たい馬場で後続の追い上げが無かったのが奏功した。

【-】レッドジェネシス
行き脚が付かなさ過ぎるのが問題。ダービーも最後方から最内を突くも実らず。同コースで重賞勝ちがあるとはいえ、ここも真後ろからだとしんどい。

3着-モンテディオは横一線のスタートの中でも出が良くて、自然とハナが狙える行き脚。外から仕掛けてきたテイエムタツマキに先を譲って2番手を進み、直線に向いて一杯になったテイエムタツマキに替わって先頭。ラストは一杯になったが後ろから何も来ずそのまま流れ込んだ。位置取りの功。

【-】モンテディオ
すみれSでセファーラジエルに先着。アザレア賞でも緩い流れで差してきて2着。ただ青葉賞は外差しでラスト失速しており、上位とは力差を感じる。

4着◎シャフリヤールは大外枠から馬なりで中団の外に付けて道中は折り合いに専念。直線大外から末脚勝負に賭けたがやはり全く伸びず。ピークが過ぎたとか休み明けとかではなく、馬場が重過ぎ。大阪杯のコントレイルと同じ。良くも悪くも良馬場瞬発力仕様のディープインパクト産駒。

【◎】シャフリヤール
『競馬は農業である』を体現する典型的なディープインパクト産駒。3歳秋まではトップクラスを維持。ここで逆らうのはまだ早い。

5着△キングストンボーイはゲート出が甘く、前に蓋をされて後方からの競馬が確定。最初のコーナーまでにシャフリヤールの直後に入ってマーク。良馬場なら見応えがあっただろうが、結局どちらも脚が上がって共倒れ。今回の結果だけでは評価不能。

【△】キングストンボーイ
共同通信杯は上がり3ハロン最速の脚でシャフリヤールとハナ差。瞬発力だけならクラシック出走組と対等に渡り合える。

6着▲イクスプロージョンはスタートを決めて前に出してきたがモンテディオほど深く入り込まず外の3番手。4コーナーで追い上げるために脚を使い、直線は内にモタれ気味になって一杯。力負けもあるだろうが、枠順がもう少し内なら頑張れていたかもしれない。

【▲】イクスプロージョン
同コースで3戦して全て3着以内。春日井特別は外前から長く脚を使っての勝利。西村騎手を降ろして松山騎手にスイッチし、権利獲りに全集中。

8着△ワンダフルタウンはスタートを決めて前に出してくると思いきや、外からの幅寄せに対し何もせず後ろに下がっていった。4コーナーで勝ちに行くべく早仕掛けに出たものの思ったほど進んで行かず、直線に向いた時点で一杯。馬場は違えどダービーと同じような負け方だった。

【△】ワンダフルタウン
ダービーは4コーナーで手が動き始め、直線残り200Mで脚が止まった。距離短縮でゆっくり行けそうなここは巻き返しが効きそう。

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