【レース回顧Vol.460】第72回中京記念
レース結果・収支
1着【△】アルナシーム(5番人気)
2着【◎】エピファニー(2番人気)
3着【○】エルトンバローズ(1番人気)
・・・
5着【△】ニホンピロキーフ(3番人気)
6着【△】ボーデン(8番人気)
・・・
13着【▲】セルバーグ(7番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複5点的中!(16.3倍) 3連複10点的中!(35.7倍)
レース収支:+3,600 累計回収/投資:65,230/103,000(63.3%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010
率直な感想
ミッキーゴージャス、エピファニー、ピューロマジック。今年の小倉芝重賞の勝ち馬はみんな母父ディープインパクト。偶然か?昨年の小倉2歳S、小倉記念、小倉大賞典・・・。え?みんな母父ディープインパクト?いやいや、おかしいって。今回は何が出てる?エピファニーとアルナシーム?・・・両方来るんかい!で、勝つのはそっちかい!それにしても京都金杯と中山金杯で◎を打った馬がここでワンツーを決めてくれるとは思わなかった。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
レース前の見解
小倉は阪神競馬場改装工事の影響で例年より1か月早く始まって、今週が年内最終週。今開催は開幕からずっとAコース使用で内が荒れてきている。今週は火曜にややまとまった量の雨が降り、水・木曜と晴れた後に金曜にまた降雨。土曜朝時点のクッション値は9.3。
土曜の芝は2・5・7レースこそ前にいた馬のワンツーだったが3着は外から差してきた馬が絡み、9レース(ひまわり賞)は大きく出遅れたケイテンアイジンがレースの上がりより2秒近く速い脚を使って大外ブッコ抜き。11レースのテレQ杯は直線で外に持ち出した馬がワンツーを決めた。内も使えないことはないが、開催最終週らしい外差しが効く馬場。
テーオーシリウス、セルバーグ、ワールドリバイバルと逃げ候補が内に集中。そのまま内を通り続けることになると厳しく、これらを内に見ながら被せ差しに向けられそうな馬が狙い目。
レース指標
LAP:12.2-10.4-11.7-11.5-11.7-12.4-12.5-12.5-12.3
勝ち時計:1.47.2(良) テン3F:34.3 上がり3F:37.3
レースの振り返り
「小倉芝重賞は母父ディープインパクトを買えば儲かる」。ホントかよ。そんなの偶然でしかない。これで儲かったら予想なんて要らんやん。そんなのに関係無くここはハイペース得意のエピファニーで決まり。補足データとしては心強いことこの上なし。アルナシームも該当しているけど、こっちは分からんなぁ。まあ抑えには入れておくか。・・・あ、儲かった。
カテドラル、ボーデン、ロングランは行き脚付かず後ろから。エピファニーもやや置かれ気味。注目の先行争いはセルバーグが出ていくところ、最内のテーオーシリウスがこれを阻止すべくダッシュ。互いに引かず競り合いに発展。最高速度は70.6km/h。1コーナーに差し掛かってもまだ引かない。これは外にいる分セルバーグが不利。結局テーオーシリウスがセルバーグを振り切ってハナ、セルバーグ2番手。セルバーグ、終了。
前の2頭が後続を大きく離して、ワールドリバイバルが3番手で実質先頭。セオ、ソレイユヴィータと続いて、そこから少し離れてエルトンバローズ、アナゴサン、アルナシームが追走。完全に縦長。エピファニーはこれらから更に2馬身程離れた内を進んでいた。後ろは良いけど内か・・・。外にタガノパッションが張っていて外に持ち出せない。うーむ。
1,000M通過57秒4(実際は57秒5)。前が競り合っていたから当然速い。しかしこのシチュエーションはエピファニーの大好物。捌ければ来る。4コーナーで馬群が密集、セルバーグは一杯、テーオーシリウスは既に失速。セオが馬なりで2番手、その外からエルトンバローズが捲り上げ態勢。更にタガノパッションも捲り上げてきて一団の状態で直線へ。エピファニーは苦渋の決断でイン突きを決行。これは面白いことになってきた。
エルトンバローズ先頭。59kgで思い切ったね西村さん。その外から待ってましたと言わんばかりにアルナシーム。先週は岩田親父だったけど今週は横山親父か。この2頭の争いに突っ込んできたのはエピファニー。内からグイグイ伸びてくる。ほら来た。知り過ぎてた。母父ディープインパクトのワンツー。でもそっちかよ。
アルナシームの勝因は4コーナーで何もしなかったこと。無理に追いかけず、周りがバテたところを冷静に交わす。横山典弘56歳、円熟の差し。エピファニーほどではないにせよこの馬も掛かるところがあり、ハイペースでリラックスして走れたのも良かった。ちなみに直前の10レースはアルナシームと同じ父モーリス、母父ディープインパクトのミルテンベルクが勝利していた。偶然にしては出来過ぎ。血統にハマりそう。
エピファニーは序盤で置かれて進路選択の自由が無くなり、内を突くしかなかった。しかしアルナシームと同様に焦らずインをキープ、前を走っていたセルバーグとセオがラチに寄せて進路を譲ってくれたことでスムーズに伸びてこれた。アルナシームとは通ったコースの差が出た。1,000M通過は小倉大賞典が57秒2、今回が57秒5。ハイペースの消耗戦に滅法強い。
エルトンバローズはこのハイペースで4コーナーで動いていって先に抜け出すパワープレイを展開。今回最も強い競馬をしたかもしれない。ロングランとニホンピロキーフは外差し馬場に乗って突っ込んできて届かず。4コーナーが丁度全馬が固まるところで外を回すロスも大きかった。その上ハイペースが得意な馬が前にいては万に一つの勝ち目も無かった。
ボーデンは3コーナー過ぎで置かれてポジションを落とし、エピファニーと同じく内を突かざるを得なくなって終了。5着ニホンピロキーフに4馬身も離されては力負けと解釈せざるを得ない。セルバーグはテーオーシリウスの玉砕逃げの餌食となり沈没。逃げ馬は馬柱が汚くなってからが勝負なので、次走以降も展開や馬場を吟味した上で取捨を決めたい。
レース結果からの教訓
小倉芝重賞は母父ディープインパクトを買えば儲かる。該当馬は昨年の小倉2歳S以降5連勝。もはや偶然では説明できないレベル。
ハイペースが見込まれる時はレースPCI40台(前傾ラップ)のレースで勝ったことがある馬に注目。アルナシームは昨年のカシオペアS(レースPCI47.9)、エピファニーは昨年のケフェウスS(同44.8)と今年の小倉大賞典(同44.0)で勝利経験があった。
追い込み馬は軸には不向きであることを認識すること。ロングランは展開も馬場も向いて穴人気していたが結局「それ4」。ボーデンも離された6着が精一杯だった。
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