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【レース回顧Vol.5】第58回愛知杯

相変わらず続く強烈内前バイアス。それでもハイペースなら外差しが来るはず。だから◎は外から邪魔されずに行けるマジックキャッスルで間違いない。○もハイペース先行実績馬ランブリングアレーでイケるはず。3着は適当に差し馬買っておけば当たる!はずだったが、結局お約束の3着抜け…。

当日の馬場傾向は当然チェックすべきだが、開催後半に差し掛かって徐々に外差しが効き始めてきている。個人的にはダノンマジェスティが勝ちかけたのは意外だった。内ピタからの抜け出しを尊重しつつ、近走で外から差し込む競馬をやってきている、若しくは外差し実績のある馬に注意を払いたい。

ビンゴ!惜しげもなく直線大外一気に賭けたマジックキャッスルが突き抜け、中団内から上手く抜け出したランブリングアレーが惜しい2着。3着以降は離れたが概ね外差し。強烈内前バイアスでもこのペースでは残せない。ランブリングアレー以外、先行勢を軽視したのは正解だった。

近走ずっと逃げの手に出ているナルハヤはテンが緩く、外枠に入ったので今回行けるかどうか怪しい。内に入った短距離実績馬ディアンドルが先制しそう。ここ2戦出脚が付いて2ハロン目に10秒台のラップを刻んでいて、ナルハヤやタガノアスワドなど後に続きたい馬もチラホラ。1,000M通過は59秒台前半の締まった流れを想定。流れて外差し、と予想。

締まった流れと読んだのはビンゴ。ただ1,000M通過57秒9は想定以上のハイペース。ディアンドルの逃げにナルハヤとタガノアスワドが突きに行って前3頭が後続を離しての先行。この展開で得をするのは中団以降。向こう正面の隊列を見て貰った、と思ったが…。

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1着◎マジックキャッスル(黄)はハイペースで馬群がバラけたことで外枠不利が無くなり、むしろいつでも進出OKのフリーな位置取り。4コーナーで馬群が固まっての差し比べになり、直線で大外に出しても余裕で届いた。展開と外差し馬場のアシストはあったが、勝ち切ったのは評価したい。

2着○ランブリングアレー(青)は先行争いから一歩引いて中団待機。ハイペース慣れしていて勝負どころに差し掛かっても手応え十分。冷静に馬群の中から進路を窺いつつ直線に向くと、シゲルピンクダイヤの内から抜け出して先頭、そこから内に寄せてスパート。福永騎手のナイスリードが光った。

3着-ウラヌスチャーム(緑)はあまりいいスタートではなく、ダッシュも付かず後方からの競馬。4コーナーで一気に押し上げ、直線は一番外に持ち出してきた。内にモタれまくってアブレイズに迷惑を掛けながらこれと併せ馬で上がってきて、ゴール前で替わって3着。ハイペース外差しの恩恵。

5着△サトノガーネットは押しても前に行けないのはいつも通り。かなり押していたが結局最後方からの競馬。縦長の展開を外から押し上げるも大外までは出せず、一段後ろからの追い上げ。3コーナー過ぎからずっと動いていたので伸びは今一つ。この展開で3着にも入れないのはちょっと残念。

6着△デンコウアンジュは道中マジックキャッスルよりも後ろでセンテリュオと並んでの追走。ハイペースでも手応えは絶好で、セーブを利かせたまま直線へ。シゲルピンクダイヤの外から満を持して追い出したが、外の勢いが良く埋没。もう一段前で競馬がしたかった。

11着△センテリュオは重心が後ろの状態でスタートが切られて行き遅れ、道中は縦長馬群の後方内という苦しい位置取り。3コーナー手前から手綱が動きながら更に後ろに下がってしまった。直線に向いた時点でほぼ最後方、前からタレてきた馬を交わしただけ。ハイペースだとこんなものか。

13着▲ドナウデルタは積極的に位置を取りに行かず中団後方、4コーナーは馬群の中から内を通っての追い上げ。直線は外に持ち出していったが全く伸びず。ディアンドルの逃げで差し勝ったことがあるということで注目したが、やはり距離が長かった。

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