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【レース回顧Vol.412】第61回報知杯弥生賞ディープインパクト記念


レース結果・収支

1着【-】コスモキュランダ(6番人気)
2着【△】シンエンペラー(3番人気)
3着【-】シリウスコルト(9番人気)
・・・
5着【▲】シュヴァルツクーゲル(5番人気)
6着【△】トロヴァトーレ(1番人気)
7着【◎】ダノンエアズロック(2番人気)
・・・
9着【○】ファビュラススター(4番人気)
・・・
単勝2点ハズレ 馬複7点ハズレ 3連複9点ハズレ
レース収支:-1,800 累計回収/投資:15,960/32,400(49.3%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+1,100


率直な感想

へぇ、シリウスコルトが逃げるのか。シュバルツクーゲル、ダノンエアズロック、シンエンペラー、トロヴァトーレと人気どころは総じて前。まあそうなるよね。4角外前から差し向けたら勝てる。・・・ミルコさん?!上手いなぁ。上手いわ。お上手。はぁ・・・。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 中山の前日の芝は基本的に内前が使えていたが万能ではなく、午後に入ってからは馬場の中央付近からの差しが効いていた。芝の跳ね返りが目立っていて、馬場は柔らかい印象を受けた。好走レンジは先行~中団差しで考えたい。

  • 典型的な逃げ馬不在。内からシュバルツクーゲルが仕掛けそう。スローと分かっていて後ろから行く道理が無いだけに序盤のポジショニングが重要。月並みながらできるだけ前が理想。日曜朝時点のクッション値は8.9、含水率は4コーナー15.2%、ゴール前13.4%で水分を含んでいる状態。馬場適性も問われそう。

レース指標

LAP:12.5-10.7-12.0-12.8-12.4-12.2-12.1-11.7-11.4-12.0
勝ち時計:1.59.8(良) テン3F:35.2 上がり3F:35.1

レースの振り返り

【-】コスモキュランダ
(+)初勝利は先行策。4角で外を捲り上げる脚ありミルコと合いそう。
(-)2戦連続出遅れ。いい脚使ってもここで後ろからでは届かない。

【競馬予想Vol.412】第61回報知杯弥生賞ディープインパクト記念の全頭分析より抜粋

知ってたんですわ。ミルコが中山で捲りが上手いことは。でもね、スローが濃厚だったここで後ろから届くとは思わなかった。逃げ馬不在のレースは難しい。シリウスコルトが緩めずの逃げを打つとか全く思い付かなかった。強いて言えば人気どころが総じて前で、前が牽制しまくって差しが効くという読みなら買えたかもしれない。事実、コスモキュランダが捲っていったタイミングで「三強」は不動だった。

コスモキュランダが今日も出遅れて最後方からの競馬。全くの馬なりでシリウスコルトが先頭、シュバルツクーゲルは2番手まで。ダノンエアズロックは渡りに船といった感じで3番手。この直後にシンエンペラーとトロヴァトーレが入って、案の定人気どころは前に集結。まあこうなるよね。

シリウスコルトの逃げは最高速度68.0km/h、単騎逃げの形を固めてからは56km/h前後のマイペース。それでも縦長になった。3番手ダノンエアズロックは先頭まで5馬身ほど、シンエンペラーがその1馬身後ろ、トロヴァトーレもその1馬身後ろ。ファビュラススターはそこから2馬身後ろ。コスモキュランダはその外にいた。

1,000M通過60秒4は弥生賞にしては速い流れ。シリウスコルトの逃げはマイペースながらやや縦長。ダノンエアズロック、もうちょっと前に行ってほしいけど無理なのかな。と思った矢先、3コーナー手前でコスモキュランダがダノンエアズロックを追い抜いていった。え?あっという間に先頭のシリウスコルトに並びかけるところまで行った。早いやろと思ったが手応えが楽。ダノンエアズロックはまだ一段後ろ。こちらは手応えに余裕が無い。あれ?

シリウスコルトが粘って、コスモキュランダが追いかける。シュバルツクーゲルも粘っているが脚色一杯。後ろからはシンエンペラーが追いかけてくる。ダノンエアズロックは伸びない。トロヴァトーレとファビュラススターは先ほどから姿が見えない。オワッタ・・・。勝ち時計1分59秒8?これ、弥生賞ですか?

シリウスコルトが先頭で楽逃げしているのにマークに行かないダノンエアズロックらの動きが疑問。ダノンエアズロックが動かないからトロヴァトーレも動かない。シンエンペラーは勝ちに行く必要が無かっただけだろうが、チャレンジャーのはずの1・2番人気がお地蔵さんでは荒れても仕方ない。コスモキュランダのほうが余程チャレンジャーだった。

シンエンペラーは4コーナーで押っ付け始めて直線もガチ追い。頭がいつも以上に高く、伸び上がるような走りのまま2着。今回はソラを使う暇が無かった。調教代わりに使ったのであれば満点騎乗。凱旋門賞馬ソットサスの全弟ということで荒れたところを通ってもスピードが落ちないのが強み。アタマ固定は微妙だが、連軸としての信頼性は高い。

シリウスコルトは差すとイマイチだが、積極策で残す競馬に取り組んで一定の成果(皐月賞優先出走権)を得た。デビューから一貫して馬体重を増やしており、文字通り成長一途。エコロレイズはコスモキュランダが出走したレースでいつも側にいて、この4着はある意味納得。シュバルツクーゲルはスローに寄れないとこんなものか。

トロヴァトーレはこの芝が跳ね上がるボコボコ馬場ではキツいとみて印を下げたが案の定だった。ちなみに1コーナー手前でシンエンペラーを押して制裁を取られている。ノーステッキで楽勝したあの加速性能は新緑の府中(青葉賞orプリンシパルS)で見たい。

・トロヴァトーレ号の騎手C.ルメールは,1コーナー手前で内側に斜行したことについて過怠金10,000円。(被害馬:5番)

競走中の出来事等(JRA発表)

ダノンエアズロックは緩い馬場に脚を取られたのもあるが、直線でずっと逆手前(左手前)で走っていた。18kg増でも太くは見えなかったが胴詰まりで、距離は短いほうが良いように思えた。ファビュラススターはモタれを修正するので精一杯で、結局一発の鞭も入れられないまま終了。癖が強過ぎる。馬具で修正できるだろうか。


レース結果からの教訓

  • ミルコ(M.デムーロ騎手)は中山で捲りを掛けさせると上手い。「岩田親父(岩田康誠騎手)の内突き」レベルの信頼性。

  • 有力どころが総じて前なら人気薄の差し可能性を検討すること。この逆(有力どころが総じて後ろなら人気薄の前残り)もまた然り。

  • 芝の硬さ・緩さを予想に織り込むのは有益。トロヴァトーレが葉牡丹賞でみせたあの瞬発性能、ダノンエアズロックがアイビーSで使った上がり3ハロン32秒7の脚はこの緩い馬場でも発揮できるのか?

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