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【レース回顧Vol.339】第59回札幌記念


レース結果・収支

1着【◎】プログノーシス(2番人気)
2着【-】トップナイフ(9番人気)
3着【-】ソーヴァリアント(4番人気)
4着【△】ダノンベルーガ(3番人気)
5着【▲】ヒシイグアス(7番人気)
6着【○】ジャックドール(1番人気)
・・・
9着【△】ウインマリリン(6番人気)
・・・
馬複4点ハズレ、3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:115,970/107,600(107.8%)


率直な感想

国分ツインズの魂の逃げでジャックドール撃沈。まあ、こんなこともあろうかと思ってジャックドールは軸にしなかった。前がグダグダになったら外差しの出番。だったら外枠に入ったプログノーシスでしょ。スタートが決まって、道中馬群を縫って上がっていったのを見て震えた。川田さんは間違いなく日本一のジョッキー。異論は認めません。で、一歩先抜けでトップナイフ。これは読めない・・・。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は水曜から木曜にかけて弱い雨が降ったがお湿り程度で大勢に影響なし。月曜に芝刈り、月・火・木曜に散水を実施。日曜は朝から雨が降っているがまとまった雨ではなくレースに与える影響は無さそう。含水率は4コーナー13.8%、ゴール前13.6%、日曜朝時点のクッション値は7.6。クッション値は前日(8.5)と比べて0.9ポイント低下。

  • 札幌は今週からCコースを使用。コース替わり初日の土曜は芝7レース中6レースで逃げ切り、2着も4コーナーで4番手以内にいた先行馬で占めた。出入りの激しい競馬が無かったとはいえここまで偏るのは異常。余程のことがない限り後ろからでは厳しい。

  • ペース想定:平均(1,000M通過60秒台)

  • ユニコーンライオンが大外から仕掛けるが、押してもなかなか進まなくなってきているので内からジャックドールが先制することも考えられる。ソーヴァリアント、ウインマリリンも内を確保しつつ前へ。シャフリヤール、ダノンベルーガもこれらを見ながら好位を確保しそうで、内前が牽制し合う構図を想定。平均ペース想定で馬場的に前有利でも、前の仕掛けが早まれば差し馬にも出番が回ってくる。

レース指標

LAP:12.3-10.9-12.3-12.6-12.3-12.2-12.5-12.0-12.0-12.4
勝ち時計:2.01.5(稍重) テン3F:35.5 上がり3F:36.4

レースの振り返り

朝方に降った雨の影響で稍重スタート。雨が上がってすぐに良に戻るでしょ、と思ったがいつまで経っても稍重のまま。芝のレースも内が踏ん張れず外差しが効いている。内前が使えないならジャックドールは危ない。というか、内の馬がみんな危ない。シャフリヤールもこの馬場だと厳しい。プログノーシスも差し効くかな。展開は間違いなく向きそうだけど・・・。

スタートして真っ先に仕掛けたのはユニコーンライオン。ジャックドールは外から来るのを見越して抑えていた。あれ?行けばいいのに何やってんのユタカさん?ユニコーンライオン@国分優作がハナ、アフリカンゴールド@国分恭介も付いて行ってレースを主導。3番手はジャック・・・ではなくウインマリリン。は?ジャックドールは一体何がやりたいの?

がむしゃらに押してハナを強奪に行くユニコーンライオン(白矢印)
ジャックドールは一旦内に行きかけながら中央に戻ってきて様子見(黄矢印)。
ウインマリリンも外に行き、直後のウインマイティーの前に割り込む(白円内)。

・ウインマリリン号の騎手松岡正海は,発走後まもなく外側に斜行したことについて戒告。(被害馬:3番)

競走中の出来事等(JRA発表)

トップナイフとプログノーシスを除き、各馬内を空けての追走。ジャックドールはウインマリリンから4~5馬身離れて内を空けての4番手。こんな競馬で来れるのか本気で疑わしい。ここからどういうプランを描いてるの?前が垂れるのを待っているのかな。軸にしなくて本当に良かった。

2コーナー出口で内を進むトップナイフ(青矢印)とプログノーシス(赤矢印)。
他の馬は内を避けて走っていたが、結果的に内を通すのが正解だった。
ジャックドール(黄矢印)も内を空けて4番手を追走。これは無策。

一方、プログノーシスは1コーナーで外にヒシイグアスがいて外に出せない状況。うわ、外に出せない。マズいな・・・と思っていたら、そのまま内を通してスルスルとポジションを上げてきた。向こう正面中間点でジャックドールの内。川田さん上手過ぎ。勝ったでしょこれは。

3コーナー手前でジャックドール(黄矢印)に併せるプログノーシス(赤矢印)。
トップナイフ(青矢印)は一貫して内に拘って前はガラ空き。
内が「オイシイ」ことに気付いたダノンベルーガ(白矢印)も内に寄せる。

3コーナーを過ぎた辺りで国分ツインズの脚が上がり始めて後続が進出開始。真っ先に動いたのは最内を通り続けたトップナイフ。ほぼ馬なりで先頭。ほー、やるやん。時を同じくしてプログノーシスも外から馬なりでぐんぐん進出。はい、勝った。絶対勝った。これで勝てなかったらウソ。ジャックドールも外から捲ってきてるけど遅いよ。

手応え十分で上がってくるプログノーシス(赤矢印)。勝利確定。
トップナイフ(青矢印)は特に何もしていない。ただ内を通っただけ。

トップナイフは依然として内で粘っていたが、プログノーシスが手応え十分で上がってきてトップナイフを楽々交わして独走。道中あれだけ動いて直線でも突き放すとか強過ぎ。いや、他の馬が走らなさ過ぎたといったほうが正しいか?展開利や馬場の巧拙を考慮しても、トップナイフに負けたらアカンやろ。いや、これも実はトップナイフが強かったというオチか?

洋芝は雨が降ると馬場傾向がガラリと変わる。土曜は内前居残りのオンパレードだったのに、日曜は内を避けての外差しに変貌。3連単1,773万馬券の大荒れになった7Rも外差しワンツーだった。しかし愚直に外を回していてはダメ。終始一貫して内を通り続けたトップナイフが2着に来るんだから競馬って分からない。もはや予想ではなくて信念の世界。トップナイフは先行したら強いと信じていた人にとっては簡単なレースだったのかもしれない。

ソーヴァリアントはこういう渋った馬場が向くようで、4コーナーで馬群を縫って上がってきた。ただそれでもトップナイフに3馬身も離されているようではGIは遠い。如何にも中山向きなのだが、中山に行くとおかしくなるので狙い時が分からない。ダノンベルーガは内捲りで4着に来たが、仕掛けるのが遅過ぎた。4コーナーで目一杯に追うくらいならせめて3コーナーまでに寄せておいてよ・・・。まあここは叩き台なのでこれで十分。

シャフリヤールは4コーナーで後ろに下がるなど競馬にならず。休み明けはダメ、軽い芝でしか走らないのでここは切り捨てたが案の定だった。なお、レース後の検査で「喉頭蓋エントラップメント」(いわゆる「喉鳴り」)を発症していることが判明。こういうことはレース前にやってほしいですけどね。

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