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【レース回顧Vol.202】第70回トヨタ賞中京記念

レース結果・収支

1着【▲】ベレヌス(6番人気)
2着【-】カテドラル(10番人気)
3着【-】ファルコニア(1番人気)
4着【○】ミスニューヨーク(2番人気)
5着【△】ヴァリアメンテ(5番人気)
・・・
10着【◎】カイザーミノル(3番人気)
・・・
14着【△】ダブルシャープ(9番人気)
・・・
馬複10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:84,870/85,500(99.2%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

これは西村騎手ナイス騎乗でしょ。前に行きさえすれば勝てると言わんばかりの強攻策だったけど、馬場を味方に逃げ切り。で、直後で追った連中がグダッたところへ昨年2着のカテドラル・・・。10番人気ならつべこべ言わずに買っとけや!


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は月曜に50.5ミリ、火曜に10.5ミリの雨を記録してからは降水無し。水~金曜は散水のみ実施。土曜朝時点のクッション値は9.5で、昨年のレース前日(9.3)よりも良い。土曜の芝のレースを見る限り、開催最終週でも内前が伸びて時計も速い。外からも伸びなくはないが内が伸びるので目立たない。後ろより前が基本で、勝ち切るには内ピタか4角外前は必須の状況。内からベステンダンクとコルテジア、外からベレヌスとレインボーフラッグが前へ。内からベステンダンクが行ったとしても競り合いは起こらず、コーナー4つで流れが落ち着いて1,000M59秒台後半あたりの平均ペースを想定。トラックバイアス通り4コーナー内前での決着を想定。

レース指標

LAP:12.4-11.4-12.3-12.0-11.8-11.4-11.3-11.4-11.9
勝ち時計:1.45.9(良) テン3F:36.1 上がり3F:34.6

外から強引にハナを奪い切ったベレヌスが内前バイアスに乗ってそのまま逃走V。4コーナー外から勝ちに行ったファルコニアが2着かというところへ外からカテドラルが飛んできて3着。ちなみにミスニューヨークも来ていたが、カテドラルに寄られて伸び切れず。う~ん。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【▲】ベレヌス

ベステンダンク(青矢印)を締めてハナを確定するベレヌス(赤矢印)。
但しこれは流石に強引で、西村騎手には過怠金が科された。
内ベレヌス(赤矢印)vs外ファルコニア(赤矢印)&外差しカテドラル(緑矢印)。
トラックバイアスは明確に内前なのでベレヌスの勝ちは必然。

外枠からスタートを決めて一目散に内に切り込み、ベステンダンクが来る寸前で内ラチに到達してハナ確定。ベステンダンクはそのまま番手に収まってベレヌスの単騎逃げ。1,000M通過59秒9は馬場状態を考えるとむしろスロー。そのまま内に張り付いて逃げ切り勝ち。何が何でもハナに拘った西村騎手のファインプレイ。更に予想の中でも触れた通り追い切り内容が素晴らしく、ここで買わないのはウソだった。七夕賞のエヒトもそうだったが、夏は格より調子だなと思った。来週以降も好調教馬はチェックしておきたい。

・ベレヌス号の騎手西村淳也は,1コーナーで内側に斜行したことについて過怠金10,000円。(被害馬:3番・1番)

競走中の出来事等(JRA発表)

2着【-】カテドラル

向こう正面で外を確保するカテドラル(赤矢印)。
ペースが落ち着いて縦長にならなかったのは好都合だった。
4コーナー、ファルコニア(青矢印)の位置でも前に届くかどうかといった感じ。
カテドラル(赤矢印)は捲り切れないまま直線へ。

のっそりとゲートを出て行き脚が付かないのはいつもの通り。押し上げることなく後方2番手を進み、向こう正面で外を確保。4コーナーで外を通って追い上げるも捲り切れず、中団外からの差し込みになったがギリギリ2着を確保。トラックバイアス無視、力だけで持ってきた。ローカルGIIIで10番人気ならつべこべ言わずに黙って買っとけって話。しかしゴール手前で内へ寄ってミスニューヨークの進路を狭めたのはいただけない。

・カテドラル号の騎手団野大成は,決勝線手前で内側に斜行したことについて戒告。(被害馬:2番)

競走中の出来事等(JRA発表)

3着【-】ファルコニア

位置を取りに行って中団に収まるファルコニア(赤矢印)。
正直甘いと思うが、15番枠ではこれが限界。川田騎手も不本意だったと思う。
直線で外から追い上げるファルコニア(赤矢印)。
内から被せることができず、前との距離を詰めることができなかった。

カデナが凹んでベレヌスが行ったことで内に寄せるのは容易だったが、やはり内ラチからは遠く、シャーレイポピーに行かせてこの後ろ、中団付近を追走。3コーナー過ぎから早めに動いて前を取りに行き、4コーナーで外前の目論見も内からアーデントリーとシャーレイポピーに来られてそのまま外へ。この時に出来た差を埋められず、かつゴール前で3コーナー過ぎから動いていったツケを払わされた。枠が内寄りなら楽勝だったかもしれない。トラックバイアスと枠順が運の尽きだった。

4着【○】ミスニューヨーク

4コーナー、周りに馬がいて成り行きに任せるしかないミスニューヨーク(赤矢印)。
ゴール前でカテドラル(青矢印)に寄られて減速するミスニューヨーク(赤矢印)。
ただ脚色からしてカテドラルを逆転するのは難しかった。

スタートは五分に出たものの周りの馬が速く、相対的に後ろに置かれかかったが内枠を活かして先行集団の後ろを確保。外は意識せず、3コーナー過ぎからのペースアップ時は馬群の中。自らこの位置を選んだというより単に周りに馬がいて身動きが取れなかっただけ。結局ファルコニアの後ろから外に出して差し込みに出たものの、ゴール前でカテドラルに前をカットされて減速。ただ脚色は完全にカテドラルが優勢で、惜しいということもなかった。出来れば内を捌いてもらいたかった。

5着【△】ヴァリアメンテ

4コーナーで最後方付近に置かれるヴァリアメンテ(赤矢印)。
思ったよりズブくてスッと動けない。小回りは苦手?

ゲート出が遅く、カテドラルと並んで後ろからの競馬。カテドラルと違って向こう正面で外に持ち出さず、3コーナーからのペースアップで遅れを取って後ろに下がってしまった。直線もモタついてそのままフェードアウトかというところからラストで凄い伸びを見せたが当然間に合わず。ここまで野暮ったい馬だとは思わなかった。東京や新潟外回りが向いていそう。

9着【◎】カイザーミノル

内の一段後ろという絶好位から追い上げるカイザーミノル(赤矢印)。

スタートは五分、行き脚はやや遅めながら内枠を活かして5番手を確保。他馬に包まれない良いところを走っているように見えたが若干行きたがっていた。4コーナーで内に入れ、手応え十分で直線に向き、後は内から抜けてくるだけかと思ったが直線半ばで伸びが止まった。あの位置取り、あの手応えで突き抜けられないというのはやはり距離が原因か。

14着【△】ダブルシャープ

直線入口で内を突く構えを見せるダブルシャープ(赤矢印)。
終始内を立ち回り、トラックバイアスに寄せてきたのは分かるが・・・。

スタートは出たが行き脚が遅く、内枠を活かしてもミスニューヨークの後ろという位置取り。そのまま一貫して内を立ち回って距離を稼ぎ、直線で内突きを狙ったが全く伸びず、むしろ後退。カテドラルのような末脚があるわけでもなく、このペースで前に行けないようでは重賞ではしんどい。

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