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【レース回顧Vol.97】第56回京都大賞典

ゴール前は大激戦。キセキ復活か?いや、アリストテレス復権か?

・・・!!!マカヒキ?!

ゴール寸前で前に出たのは間違いなく金子真人HDの見慣れた勝負服。実に5年振りの勝利。予想の際、何気なく見たダービーの出走メンバーはエアスピネル(4着)を除いてみんな引退。ダービー馬がなんで頑張ってるんだろうと思ったが、まさか勝ってしまうとは。二頭出しは人気薄。人気のほうを買って外したけど、もうどうでもいいです。

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ベレヌスが好スタートから前へ。モズベッロは休み明けで毎回出遅れているので想定内。ディアマンミノルは外から締められて後ろからの競馬。

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ヒュミドールがアイアンバローズの進路を塞ぐなどゴチャッとした1コーナー。外からはキセキが行き脚が付いて3番手に上がる気配。

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ベレヌス先頭もリードは半馬身。もっと無視されての一人旅を想定していたのに、ダンビュライトにここまでマークされたら終わり。共倒れ。3番手のキセキに向く流れ。

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アリストテレスは行きたいのを我慢しながら5番手を追走。ヒートオンビートは大外枠ということもあり、前付けしてもここまでが限度。折り合いはアリストテレスと同程度。その後ろにマカヒキがいた。

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3コーナー過ぎからキセキを筆頭に好位の外が動いていって馬群は一団。キセキは手応えが悪くなり早めの鞭が飛ぶ。アリストテレスは馬群の中で持ったまま。

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しかしこんなに固まるとは想定外。キセキ(緑)が外前から押し上げていったことでアリストテレス(青)の進路が無くなって立往生。ヒートオンビートもキセキの直後から追い上げ態勢。マカヒキ(黄)はその後ろにいた。

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ベレヌスを競り落としたダンビュライトが先頭に立ったところにキセキが襲い掛かる。次いで外からアリストテレスが接近。外からはロードマイウェイも来ている。ヒートオンビートは伸びそうで伸びない。う~む。

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ダンビュライトを退けて先頭に立ったキセキにアリストテレスが並びかけ、抜きつ抜かれつのデッドヒート。めっちゃ熱いやん。これどっちが勝つんだ?アリストテレス優勢か?

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・・・!!!マカヒキ?!

ベレヌスの単騎逃げ。ダンビュライトが単独2番手。アイアンバローズ、ステイフーリッシュが内枠先行でこれに続きそう。キセキは昨年の京都大賞典、今年の金鯱賞と休み明けで出遅れており、今回も行き脚が付かず後方からの競馬と予測。全体的に後ろから行く馬が多く、展開的には前に付けそうな馬に警戒したい。

ハズレ。ベレヌスの単騎逃げ、ダンビュライトの2番手はベタ過ぎたのと、キセキが早めに押し上げる展開に直後の馬も付いてきて、前付けの馬にはしんどいレースになってしまった。自らレースを動かして押し切りを図ろうとしたキセキ、好位から勝ちに行ったアリストテレスの好勝負。締めはダービー馬の渾身差し。熱いぜ。

1着-マカヒキはスタートから若干押っ付けて真後ろからの競馬は回避、中団の外を確保。3コーナー過ぎからはずっと押っ付けていて、時折追い鞭が入るなどスムーズな追い上げではなかった。しかしスタミナは尽きることなく、坂下からのスパートにも反応。ラスト1ハロンが13秒0を要す消耗戦で、我慢比べのようなレースを制した。終始攻めの姿勢で乗った藤岡康太騎手のナイスアシスト。

【-】マカヒキ
行きっぷりが最悪で、毎回後ろを付いて回って末脚を伸ばすだけ。種牡馬需要が無いからとはいえ、ここまで使い倒す意味が分からない。

2着△アリストテレスは普通に前付けに成功したが、外の壁が無かったこともあり今回も行きたがって折り合い重視の追走。3~4コーナーは馬群の中で脚を溜め、直線でキセキの外に振り出してスパート。一歩一歩確実に前に詰め寄り、キセキを交わしたところまでは完璧だった。しかしこの馬は買い時が分からない(阪神大賞典、天皇賞春、宝塚記念全てで◎で飛ばれた)

【△】アリストテレス
宝塚記念はデキ落ちだったのか、勝負どころで既に手応えが怪しかった。格下げで前が手薄の今回は格好を付けてくるだろうが半信半疑。

3着○キセキはスタートを普通に決めて、和田騎手の誘導にも素直に従って前に出てきた。3コーナーからオート進出、4コーナーで鞭がバチバチ入って、直線に向いてすぐにスパートしてもまだ脚色に余裕があった。外回りでこれだけ動いて残れるのは流石としか言い様がない。

【○】キセキ
京都で行われた昨年は行きっぷり最悪から4コーナーで捲り上げて2着。やはり力はある。行き差し自在で、この馬なりに走れば勝ち負け。

5着△ロードマイウェイはスタートを出ながら外枠から位置を取り切れず、結局後方からの競馬。4コーナーで外を通って押し上げていき、そのまま外を通ってスパート。上がりを要す消耗戦になり、前と同じ脚色になって追い上げ切れなかった。距離も長かったか。

【△】ロードマイウェイ
阪神外回りの大阪城Sで上がり最速をマークしてコンマ2秒差の4着。関越Sも59kgを背負わされながらコンマ5秒差。鞍上強化の今回は要注意。

8着◎ヒートオンビートは大外枠ということもあり、前を意識しても5~6番手の外がやっと。その上折り合いもイマイチで、4コーナーからの進出でも捲り上げ切れなかった。直線は重賞級を相手に回しての追い比べで見劣った。月並みな言葉で言い表すと、力不足。ハンデ重賞2着1回で2番人気って、こんなのを軸で買ってたらいつまでも養分。

【◎】ヒートオンビート
内前天国の低レベルレースと判断していた目黒記念の勝ち馬ウインキートスがオールカマーで2着。これに上がり最速で差し迫った同馬も順当なら。

12着△アイアンバローズは最内からスタートを決め、内ピタで1コーナーに差し掛かったところ、ヒュミドールに半ば強引に割り込まれて後退。これで位置取りが悪くなり、直線後方から内突きに賭けるもラスト1ハロンで完全に失速。不利もあったが、最大の敗因は力不足。

【△】アイアンバローズ
大箱コースで瞬発力勝負を数多くやってきている点は評価するが今回は格上げ戦。重賞常連馬相手にどこまで通用するか。

14着▲ベレヌスはスタートを決めて楽々先頭に立ったものの、ダンビュライトにガチガチにマークされ、直線入口でダンビュライトに競り落とされて終了。単に先頭を走っていたというだけの内容。格下なのだから正攻法で行って勝ち負けできるはずがない。

【▲】ベレヌス
今回単騎逃げ可能。斎藤新騎手は人気薄の逃げ馬に乗らせると上手い。内枠を取れたし、格下で軽視されそうなのも好都合。展開利のみで押さえる。

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