見出し画像

【レース回顧Vol.125】第7回ターコイズS

アンドラステ@岩田ボウ、ミスニューヨークの捨て身特攻でまたもや2着。直線で馬群を割って抜けてきた時は今度こそやったと思った。大丈夫、そのうち重賞勝てるよ。

それにしても「荒れるレース」というだけで人気薄を買うのはどうなんだろう?仮に人気が無いというだけで買ってそれが来たとしても結果論でしかない。儲かればそれでいいという人はどうぞ根拠無く人気薄を買い漁ってください。私は予想を楽しみたいだけなので配当はどうでもいいです。

そもそも競馬で儲けようなんてサラサラ思わない。だって胴元(JRA)が25%も持っていくんだよ?儲かるわけないやん。JRAの連中、心の中で笑ってるぞ。いい加減気付こうぜ。以上、競馬歴28年の戯言でした。

20211218中山11R(1)

全馬揃ったスタートからイベリスが飛び出してハナ。スマイルカナも馬なりで追随の構え。

20211218中山11R(2)

スマイルカナは行きたいのに、柴田大知騎手は手綱を締めて阻止。メンタルやられてる馬なのにこんなに押さえ付けたらダメでしょ。しかも外からジュランビルとクリノプレミアムもやってきて、俄かに前は激戦。

20211218中山11R(3)

600M通過34秒3は想定より速い。アンドラステの位置取りも思っていたより後ろ。う~ん、トップハンデで差し上がって来れるかどうか。地力に期待するしかない。

20211218中山11R(4)

アンドラステはまだ動かない。ここから4角外前は無理っぽい。ミスニューヨークは最後方か。これはこれで面白そうだけど、ここから捲ることを考えると厳しい。

20211218中山11R(5)

前はイベリスとスマイルカナが雁行。4角外前に取り付きそうなのはスマートリアン。アンドラステは泰然自若。岩田ボウ、腹を括った。ドナアトラエンテはまだ捲り上げの最中でこれは飛んだ。ミスニューヨークはまだ後方。

20211218中山11R(6)

キーとなる4角外前はスマートリアンが取り付いた。池添さん、ソツがない。ギルデッドミラー(緑)もフリーの好位置をゲット。アンドラステ(青)はまだ馬群の中。ドナアトラエンテは捲り切れず終了。ミスニューヨーク(黄)は後方大外ぶん回し。

20211218中山11R(7)

イベリスがラチに張り付いて先頭も勢いは無く、タレるのは時間の問題。アンドラステはクリノプレミアムが内に行って、スマートリアンが僅かに外に行った間隙を突いてスパート!よし、勝てるぞ!

20211218中山11R(8)

親父譲りの上下に動くダイナミックな追い方で遂に先頭!今度こそ・・・。「お~そとからミスニューヨークっ!」えっ?思わず外を見遣る岩田ボウ。

20211218中山11R(9)

ミスニューヨークに交わされる瞬間、岩田ボウはまた外を見遣っていた。悪くない、お前はよくやった。ちょっとばかり運が無かっただけ。

近走不振も行き脚はあるスマイルカナにイベリスが加わっての先行争い。枠順からしてイベリスがハナか。競り合いには至らず、1,000M通過は58~59秒のやや速い程度を想定。差し構えの馬が多めの印象で、後方一気より中団より前に付けての押し切りがベスト。イベリスとスマイルカナが内前からタレてきそうなだけにベストポジションは4角外前。

微妙にハズレ。イベリスが快速で逃げて、2番手以降も押し上げる展開で自然とペースアップ。1,000M通過56秒8、上がり3ハロン36秒0という消耗戦でミスニューヨークの最後方大外一気が炸裂。アンドラステは中団で差し構えてゴール前で完全に抜け出していただけに惜しまれる負け。

血統的観点からは父サンデーサイレンス系×母父ロベルト系が大当たりで、過去6年で延べ10頭が出走して【4・2・0・4】、単回値482円、複回値205円。第1回を11番人気で制したシングウィズジョイ(父マンハッタンカフェ×母父シンボリクリスエス)、第3回・第4回と連覇したミスパンテール(父ダイワメジャー×母父シンボリクリスエス)など活躍馬多数。昨年2着で今年も出走するアンドラステ(父オルフェーヴル×母父Dynaformer)もこれに該当する。というか今年の該当馬はアンドラステしかいない。

これはビンゴ!ターコイズSは「父サンデーサイレンス系×母父ロベルト系」がアツい!来年も覚えておこう。

1着△ミスニューヨークはスタートから行きそびれて後方へ。そのまま最後方まで下げていった。前が速いことを察知して真後ろでじっくり進めて、4コーナーで惜しげもなく大外へ。前が止まったとはいえ、ものの見事に突き抜けた。やはり小回りコースで差し抜ける競馬が合っている。

【△】ミスニューヨーク
府中牝馬Sは控えて経済コースを立ち回るもラスト失速。ただ小回りコースに替わるのはプラスで、デムーロ騎手が継続して騎乗するのも心強い。

2着◎アンドラステは前が速くて自然と中団寄りの位置取り。4コーナーで変に動かず構えて、直線は前が開くのを冷静に待っていた。坂の途中で上手い具合に前が割れてドンピシャのタイミングで追い出して先頭。これで負けとは可哀想。前走に引き続き、不運としか思えない。

【◎】アンドラステ
府中牝馬Sは通ったコース、位置取り、スパートのタイミング全て適正で負け。ここは血統的観点から合う舞台。今回こそ前付けから押し切りたい。

3着-ギルデッドミラーはスタートしてから差し構えようとしたところ、外に壁が無くていつものように勝手に前に上がっていってしまった。ただペースが速まって中団付近に落ち着き、4コーナーで上手い具合に外前へ進出。直線は何の障壁もなく差し込めた。全てが嵌った感じ。

【-】ギルデッドミラー
スワンSは軽く出遅れて後方からの競馬、直線で前が狭くなるなどして詰め切れず。力負けではないが、この枠からだと終始外を回らされそうで劣勢。

4着▲フェアリーポルカは五分のスタートから中団付近まで下げての競馬。4コーナーで押っ付けていたが手応えは十分。しかし直線は前をギルデッドミラー、外をジュランビルにガードされ立ち往生。周りに馬が多くて鞭を取り出せず、脚を余して負け。実に勿体無かった。

【▲】フェアリーポルカ
中山重賞は4戦して全て3着以内と好相性。福島記念は付いて回っただけでノーカウント。湿った馬場は相手が気にする分相対的に有利。

8着△マルターズディオサはスタートをきっちり決めるも内の各馬が速くて相対的に後方寄りの位置取り。4コーナーの手応えは絶好で、外に振り出して差し込みを図ったものの何故か伸びなかった。これで54kg【4・3・1・0】、55kg以上【0・0・0・7】。典型的なカンカン泣き馬。

【△】マルターズディオサ
京成杯AHは出遅れで参考外。GIでは苦しいが、GII~GIIIなら主役を張れる。ただこのところ差しばかりで安定しないだけに乗り方次第。

14着○ドナアトラエンテはスタートを出ながらダッシュが効かず、ミスニューヨークと並んで最後方からの競馬。3コーナー手前からジリジリと押し上げていったが、あまりに行きっぷりが悪くて4コーナーで追い鞭が入っていた。それでも進んでいかず、直線に向いてからは何も出来なかった。力負けもあるが体調も良くなかったのだろうか。ちょっと負け過ぎ。

【○】ドナアトラエンテ
府中牝馬Sは行きっぷりが今一つで、後方から内に入れてスパートして及ばず。中山では3戦していずれも4角外前に取り付いており、ここはチャンス。

印を回さなかった馬についてもコメント。

【-】スマートリアン
京成杯AHで強い牡馬相手に骨っぽい走りを披露したが軽ハンデの賜物。府中牝馬Sでは普通に差し込まれたし、重賞ではもう一皮剥けないと苦しい。

1番人気7着。ハイペースを付いて回らされたのもあるが、4コーナーで外前が取れて、何不自由なく追えての完敗は力不足と言わざるを得ない。そもそも重賞はおろかオープンクラスも勝っていない馬が重賞勝ち馬を差し置いて1番人気は謎でしかなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?