見出し画像

【レース回顧Vol.191】第29回函館スプリントS

レース結果・収支

1着【▲】ナムラクレア(1番人気)
2着【△】ジュビリーヘッド(7番人気)
3着【-】タイセイアベニール(13番人気)
・・・
7着【○】ヴェントヴォーチェ(2番人気)
・・・
11着【△】ファーストフォリオ(10番人気)
・・・
16着【◎】ビアンフェ(3番人気)
馬複10点的中!(30.0倍)
レース収支:+2,000 累計回収/投資:71,440/73,000(97.5%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

ナムラクレアが早々と3番手に顔を覗かせているのを見て「予想」が外れたのを悟った。浜中騎手は直線に向いて右鞭をバシバシ打てていたし、減量でも何ともなかった。ビアンフェは終始レイハリアに張られて4コーナーで早くも失速のシンガリ負け。逃げ馬の宿命。


テーマの振り返り

逃げ馬を買え→ドボン

時計が速くても前が止まらず、近年はハナを奪った馬がそのまま残るケースが頻発。後ろから行くにしても中団より前にいないと間に合わない。

ビアンフェはレイハリアの行きっぷりに翻弄され、4コーナーで失速の憂き目に遭いシンガリ負け。今年も楽逃げ出来るだろうと思ったが甘かった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

開幕週初日は色々なパターンが見られたが、短距離戦は定石通り内枠先行、2~3着は馬場の5分どころからの差し。内が良いのはみんな分かっているので、度々前が詰まるシーンがみられた(9R~11R)。今年も前年(札幌)の覇者ビアンフェが単騎逃げの展開で、前は速くて止まらない状況。内ピタ先行を中心に、紐には中団外から差してきそうな馬を狙い撃ちたい。

レース指標

LAP:11.7-10.2-10.9-11.2-11.2-12.0
勝ち時計:1.07.2(良) テン3F:32.8 上がり3F:34.4

レイハリアのスタート・行き脚共に素晴らしく、ビアンフェはレイハリアに行かされたような形。ペース自体は札幌で行われた昨年とほぼ同じだったが、楽逃げとは程遠いシチュエーションで沈没。これとは対照的に、ナムラクレアは4コーナー外前で持ったまま、先頭に立つと同時に鞭連打で独走に持ち込んで完勝。スプリント適性高過ぎ。秋のスプリント王は決まったか。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【▲】ナムラクレア

3コーナーで前を視界に収めつつ、包まれない外を進むナムラクレア(赤矢印)。
等間隔で7発の右鞭が入り、独走に持ち込むナムラクレア(赤矢印)。

スタートしてから軽く促されるだけで簡単に3番手に上がり、レイハリアの後ろに入れて3コーナーをカーブ。4コーナーを回ってくるところでも全く手が動いておらず、直線に向いて鞭無しでレイハリアに並びかけ、右鞭連打で独走。軽量(50kg)の恩恵もあっただろうが、このパフォーマンスは想定以上。やはりマイルはこなす程度で、主戦場はスプリントであることがハッキリした。これは秋に大きいところが狙える。

2着【△】ジュビリーヘッド

ナムラクレア(青矢印)の後ろを付いていくジュビリーヘッド(赤矢印)。
強い馬の直後はベストポジション。ここを採れるのも一種の才能。

ロケットスタートで半馬身前に出て、押して前を窺いつつ無理せずナムラクレアの後ろに入って追走。4コーナーでナムラクレアに離されそうになり、懸命に追って追いかけていったが直線で更に離されてしまった。ただ予想した通り中団外差しの形になり、単独2着は確保した。スプリント戦に限らず、採りたい位置取りを採れるのは一種の才能。

3着【-】タイセイアベニール

内にピッタリ張り付いて一発に賭けるタイセイアベニール(赤矢印)。
バテて下がってくるビアンフェ(青矢印)を交わすタイセイアベニール(赤矢印)。
プルパレイ(緑矢印)とキャプテンドレイク(黄矢印)が外に行ってくれたのも良かった。

スタートを決めても行く気はサラサラ無く、いつも通り後方待機。昨年は4コーナーで大外をぶん回したが、今年は内に構えていておやっと思った。直線は針の穴を通すようなコース取りで狭い隙間をすり抜け、ゴール前でレイハリアをギリギリ捉えた。これは鮫島騎手が上手かった。開幕週はペースが速くても真後ろからでは届かない。届かないが、内突きならこのような「夢」が見られる。この馬絡みの3連馬券を買った人は自慢していい。

7着【○】ヴェントヴォーチェ

ヴェントヴォーチェ(赤矢印)は押しても進まず、両側から閉じられていきなり劣勢。
ローレルアイリス(青矢印)を弾くような感じで追い上げるヴェントヴォーチェ(赤矢印)。

スタートで若干後手を踏み、押しても進んでいかずまさかの中団待機。外をローレルアイリスに張られて思うようにポジションを上げられず、4コーナーでローレルアイリスを外へ押しやって直線へ。しかし外前は取り切れず、ナムラクレアはおろかジュビリーヘッドも遠かった。安定して前に行ってくれないとしんどい。

11着【△】ファーストフォリオ

タイセイアベニール(青矢印)は最内、ファーストフォリオ(赤矢印)は大外を選択。
開幕週で上位に来るのはどちらでしょう?

スタートは出たが鞍上は促さず、あっという間に後方。道中は後方2番手、タイセイアベニールの少し前を追走。同じような位置を進みながらタイセイアベニールは3着、ファーストフォリオは11着。直線でどこを通ったかで答え合わせが出来てしまう。せめて中団外差しの形に持って行ってもらいたかったが、流れが速過ぎて無理だった。穴狙いは難しい。

16着【◎】ビアンフェ

レイハリア(青矢印)に被されたところで手応えが無くなるビアンフェ(赤矢印)。

五分のスタートを切って行きっぷりも上々だったが、大外のレイハリアがいずれも上回っていて先手を取られてしまった。押してハナを奪い返したものの、レイハリアに行かされたような感じで背後を取られての逃げ。4コーナーでレイハリアに簡単に並ばれたのを見てダメだと思った。直線は観念して全く追っておらず、シンガリ負け自体は深刻に捉える必要はない。逃げ馬はマークされたら何一つ良いことがない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?