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【レース回顧Vol.329】第55回函館2歳S



レース結果・収支

1着【-】ゼルトザーム(10番人気)
2着【-】ナナオ(6番人気)
3着【-】スカイキャンバス(4番人気)
4着【◎】レガテアドール(7番人気)
・・・
6着【△】バスターコール(2番人気)
・・・
8着【○】ベルパッション(1番人気)
・・・
13着【▲】ナスティウェザー(8番人気)
・・・
15着【△】ロータスワンド(3番人気)
馬複10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:109,240/92,800(117.7%)


率直な感想

内前が残っていたので何かが残るとは思ったけどスカイキャンバスがすんなり先手。ナスティウェザーとクールベイビーが続いて、ロータスワンドは遅れて内から追い上げ。テン3ハロン34秒7はやっぱり遅い。これはレガテアドールもベルパッションも届かない。内前のスカイキャンバスとナナオがワンツーか、というところへ外からピンクの帽子。ぜるとざーむ?全頭分析では「レースセンスを感じる」と書いてたけど・・・。


テーマの振り返り

前走ハナを奪っていた人気馬は疑え→ビンゴ!

逃げ切り勝ちの馬は人気を集めて飛びやすい。2020年はハナを奪って独走、5馬身離してレコード勝ちしていたモンファボリ(1番人気・単勝1.5倍)が13着、2021年はハナを奪って4馬身差勝ち、1分7秒9のレコード勝ちしていたポメランチェ(1番人気・単勝2.2倍)が7着、昨年もハナを奪って2馬身勝ちのスプレモフレイバー(1番人気・単勝3.5倍)が8着に沈んだ。

バスターコール(2番人気)は6着、ロータスワンド(3番人気)はなんとシンガリ負け。1着バスターコール、2着ナナオはいずれも控えての勝利経験があった。やはりこのレースは逃げ切り勝ちと相性が悪い。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は日曜と月曜に散水、月曜に芝刈りを実施。火曜と水曜にそれぞれ10ミリほどの降雨を記録。その後持ち直したものの、土曜未明から強めの雨の予報で馬場はかなり緩くなりそう。含水率は4コーナー17.3%、ゴール前17.3%、金曜朝時点のクッション値は7.2。雨は降り続いており、更に緩くなる想定。

  • 函館は第1回からの連続開催で今週が最終週。第1回開催から数えて前4週はAコース、残り2週はBコースを使用している。先週はBコース替わり当週で内が使える状態だった。しかし土曜未明からの雨で一気に外差しに触れるかもしれない。バイアスは直前まで見極めたいところ。

  • ペース想定:やや速い(テン3ハロン34秒台前半)

  • テンからぶっ飛ばす鉄砲玉のような逃げ馬は見当たらない。内枠にスカイキャンバス、ロータスワンドという人気の逃げ馬が収まり、これらにバスターコールらが絡んでいきそうだがペースは例年より遅めを想定。馬場も比較的綺麗な状態であることを考慮すると、内ピタ先行が優勢ではないかと推測する。

レース指標

LAP:12.2-10.9-11.6-12.0-12.3-12.7
勝ち時計:1.11.7(重) テン3F:34.7 上がり3F:37.0

レースの振り返り

スタート直後にルージュレベッカが大きく外に逸走。ロータスワンドはゲート出が緩く、スカイキャンバスにあっさり先制を許してしまった。内からリカバリーしても遅く、既にゲームオーバーの気配。初速が付いたナスティウェザー、クールベイビー、ナナオが好位を形成、バスターコールは中団の前を追走。レガテアドールがこれを外から交わして前へ。ベルパッションは後方3頭目の外から押し上げ態勢。

・ルージュレベッカ号は,発進不良〔外側に逃避〕。
・ルージュレベッカ号は,発走調教再審査。

競走中の出来事等(JRA発表)

4コーナーでスカイキャンバスが持ったまま、2番手のナスティウェザーのほうが苦しくなったのを見てハズレを確信。これはスカイキャンバスが残るパターン。ナナオも先週のククナ(七夕賞2着)を見ているようなインベタ。コイツらのワンツー濃厚。2頭ともノーマーク。完璧に外れた。

スカイキャンバス(緑矢印)とナナオ(青矢印)はインベタで残し態勢。
レガテアドール(黄矢印)も後ろの様子を確かめながら内への進路を窺う。
ゼルトザーム(赤矢印)は外からの捲り上げ。これぞ王道。

直線は消化試合。スカイキャンバスが逃げる。ナナオが詰める。ん?外から来てるのは何あれ?ゼルトザーム。この3頭の後ろは大きく離れた。レガテアドールも来てるけど遅い。そういえばベルパッションは?バスターコールもどこ行った?ロータスワンドは4コーナーで故障したかの如く後ろに下がって行ってたけど・・・。

・ロータスワンド号は,競走中終始内側に逃避しようとしたことについて平地調教注意。

競走中の出来事等(JRA発表)

ゼルトザームは大外枠からスタートを決め、3コーナー手前から馬なりで押し上げていって4コーナーで4番手の外。ダートを差し切った直後で、こういう馬場でもスイスイ伸びた。母母ローズバド、いわゆる薔薇一族。今回よりコンマ1秒遅い勝ち時計だった昨年の勝ち馬ブトンドールが次走ファンタジーSでも2着していたので一応警戒しておきたい。

ナナオはスカイキャンバスの後ろのインコースを立ち回ったのが奏功。内の馬場はさほど荒れておらず、後方勢に対してアドバンテージを示せた。スカイキャンバスはスタートダッシュ成功でマイペース逃げ。函館で勝った後、一旦美浦に戻してしっかりコースで追った馬は昨年3着オマツリオトコに次いで今年も好走。来年以降も要チェック。

レガテアドールはスタートから内に寄せつつ、3コーナーでも直後の様子を確かめながら内に入っていった。出来る範囲でずっと内に入ろうとしていたが4コーナーでは入り切れず、馬場の中央からの追い込み。ペースが緩かったのと、馬場も重たくて弾けなかった。内寄りの枠が引けていればといったところ。

ベルパッションは4コーナーで外から被せられて馬場の中央からの追い出し。労せず前が割れて追い出し放題だったが内にモタれて十分に追えず。右鞭を入れているにも関わらず、レガテアドールが内から抜け出した直後に内に入っていくなど滅茶苦茶。松田騎手もレース前から「内にモタれるところがある」旨を言ってたし、こんなものかなとは思う。馬場が重たかったのも確実に影響していると思う。

バスターコールは控える競馬に出て凡退。付け焼刃の後方待機策は上手く行かない。ロータスワンドはゲート出の甘さが致命傷。姉兄に比べて力強さが感じられない。同じダート1,000M勝ち上がりでもゼルトザームが通用してナスティウェザーが通用しなかったのは控えた競馬をしたことがあったかどうかの差。通過順「1-1」より「4-4」のほうが格上。

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