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【レース回顧Vol.307】第167回天皇賞・春

レース結果・収支

1着【△】ジャスティンパレス(2番人気)
2着【△】ディープボンド(5番人気)
3着【-】シルヴァーソニック(6番人気)
・・・
5着【△】マテンロウレオ(8番人気)
6着【▲】ボルドグフーシュ(3番人気)
・・・
11着【○】アスクビクターモア(4番人気)
・・・
中止【◎】タイトルホルダー(1番人気)
3連複10点ハズレ 3連単8点ハズレ
レース収支:-1,800 累計回収/投資:44,110/60,700(72.7%)


率直な感想

アフリカンゴールドは大外に入ったし、普通に内に寄せるだけでOK。って、何でそんなにがむしゃらに追うの?アフリカンゴールドに行かせたらいいやん。アフリカンゴールドの失速が異様に早く、これはタイトルホルダーもただでは済まないのではと思ったらやはり3コーナーの下りで失速。逃げ馬というのはペースを崩されるとこうなるよねという実例になってしまった。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は周期的に天気が移り変わり、火曜から水曜にかけて合計29ミリ、土曜から日曜にかけて合計55ミリの雨を観測。週半ばの雨は木曜と金曜に晴れたことでリカバーしたが、日曜未明まで降り続いた雨は残ったまま。含水率は4コーナー11.5%、ゴール前12.3%。日曜朝時点のクッション値は8.1で重馬場スタート。空は曇ったままで良馬場は望めない状況。

  • 開催2週目で馬場状態は引き続き絶好だが、今回は雨降り直後の馬場。馬場傾向は実際にレースを見ないことには何とも言えない。排水設備が内側に設置されていることからしても、レースが行われる頃には内が使える馬場になっているのではないかと推測する。

  • ペース想定:平均(1,000M通過60~61秒)

  • 何が何でも行きたいアフリカンゴールドが痛恨の大外枠。それでも行くしかないのでスタートから押しまくってハナ。タイトルホルダーはスタートを決めてラチに寄せるだけで好位が確保できる絶好枠。アスクビクターモアもスタートを決めてこれに続く。ジャスティンパレスも最内枠を活かして今回も好位からの競馬。人気どころが総じて前ということで展開妙味は外差しだが、馬場が緩くなっている上に前も平均ペースで押し切ってくるので後ろからではなかなかしんどい。

レース指標

LAP:12.3-10.8-11.9-12.1-12.6-12.0-12.0-12.6-12.8-12.9-13.3-13.2-12.3-11.9-
11.5-11.9
勝ち時計:3.16.1(稍重) テン3F:35.0 上がり3F:35.3

レースの振り返り

横一線の綺麗なスタートからアイアンバローズ、続いてタイトルホルダーが前へ。横山和生騎手は何故か全力追い。は?押し過ぎでしょ。ここって上り坂になってるんじゃなかったっけ?アフリカンゴールドもスプリント戦並みの押しっぷりでやってきたけどやり過ぎ。アフリカンゴールドに行かせたらエエヤン。何でこんなに焦ってんの?意味分からん・・・。

スタートから猛然と仕掛けるタイトルホルダー(黄矢印)。
アフリカンゴールドは遥か大外にいるのに、何でこんなに焦ってんの?

テン3ハロン35秒0(稍重)は天皇賞春では考えられないぐらいの突っ込み。直近10年の京都での最速はキタサンブラックが勝った2017年、レインボーラインが勝った2018年の35秒6。いずれもヤマカツライデンが逃げて作ったペースで、当のヤマカツライデンは4コーナーで沈没。例年は36~37秒台ぐらいがデフォルト。そりゃ3,200M走るんだもん、いきなり飛ばしたらガタが来て当然。

アフリカンゴールドは一周目のゴール版を過ぎた辺りでもう押っ付けまくり。いやいや、失速するの速過ぎ。これと入れ替わる形でタイトルホルダーがハナ。アイアンバローズが鈴を掛けて、アスクビクターモアは3番手。ディープボンド、ジャスティンパレスも好位の外を追走。タイトルホルダーは溜めに入ったらしく、3コーナー付近で馬群凝縮。ここから突き放すか。

2周目2コーナー手前で外に持ち出すジャスティンパレス(赤矢印)。
ディープボンド(青矢印)は前と少し位置を空けての追走。

タイトルホルダー、結構溜めるなぁ。アイアンバローズが抜かしそう。というか、普通に抜かれた。あれ?そろそろ進出をお願いします。え?追ってない?ウソデショ?終わった・・・。だから序盤突っ込み過ぎだって。逃げ馬は難しいなぁ。『光る(人気の)逃げ馬は疑え』ってマイ格言あったのを忘れていた。

2周目3コーナー、何もせず後ろに下がっていくタイトルホルダー(黄矢印)。
周囲もこの異変を察知して真後ろには何もいない状況。

ディープボンドが外から動いて早くも先頭の勢い。いつもはこの辺りでガシガシ追っているのに、今日は持ったまま。そしてジャスティンパレス。ディープボンドの後ろから馬なりで上がってきて、ディープボンドが先頭に立ったところを見計らってスパートして完勝。ディープボンドは並ばれるとひとたまりもなく、ジリジリと差を広げられて2着。ラストでシルヴァーソニックが帳尻差しの3着。

外から持ったままで上がっていくディープボンド(青矢印)。
続いてジャスティンパレス(赤矢印)も楽な手応えで進出。
シルヴァーソニック(緑矢印)も外に持ち出して追い上げ態勢。

2周目の向こう正面で12秒台後半から13秒台の緩いラップが続いた後、3コーナー下りからペースアップ。序盤で前で構えた馬は総崩れ、中団の外にいたジャスティンパレスとディープボンドがワンツー。ジャスティンパレスは白帽なのに肝心なところで外にいたというのがポイント。シルヴァーソニックは後方馬群から3コーナーで外に持ち出して加速、直線大外から追撃。無駄の無い位置取りと仕掛け。サンレイポケットは力が無かっただけで同じような乗り方をしていた。長距離戦は騎手の腕の差が如実に出る。

アフリカンゴールドは心房細動、タイトルホルダーはハ行でそれぞれ競争中止。大差で最下位入線したトーセンカンビーナも浅屈腱不全断裂でこれが実質ラストラン。好走した馬も含め、馬に掛かるダメージが心配される。

・アフリカンゴールド号は,競走中に疾病〔心房細動〕を発症したため2周目向正面で競走中止。
・タイトルホルダー号は,競走中に疾病〔右前肢跛行〕を発症したため2周目4コーナーで競走中止。
・トーセンカンビーナ号は,競走中に疾病〔左前浅屈腱不全断裂〕を発症。

競走中の出来事等(JRA発表)

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