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【レース回顧Vol.81】第57回札幌記念

ソダシ完勝。オークスで◎にしておきながらここで△というのがセンスが無さ過ぎて泣く。馬券は当たったけど、予想は完敗だった。余談だが、生ファンファーレの「プペペポピー」で十数年前のこのレースでオペラシチーが沈んだのを思い出した。

20210822札幌11R(1)

内からトーラスジェミニがハナを主張。ソダシも大外から好スタートを決めて前を窺う。ん?バイオスパークは何やってんのコレ?

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「手綱の一部が口の中で絡まり制御不能」って初めて見た。池添騎手のTwitterによると、ゲート内で潜った拍子に右の手綱が口の中に入ってしまったとのこと。

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トーラスジェミニがインを取り切ってハナ確定。ソダシは抑えを効かせながら2番手。以降ステイフーリッシュ、ウインキートスと続く。

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ソダシの手綱には緩みがあり、リラックスして走っていた。抑えが効いているのは好感が持てる。

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ラヴズオンリーユーは丁度中団の外。悠長に構え過ぎのように見えるが、この日の札幌は強い南風が吹いていて、向こう正面では逆風になるのでここで動くとスタミナロスは避けられない。うむむ。

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1,000M通過は59秒9の平均ペース。と、ここでレースが動き始める。3コーナー手前からブラストワンピースが仕掛けて前へと上がっていく。逆風に逆らってでも勝負に行くその姿勢、素敵です。

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ブラストワンピースはソダシをも呑み込む勢いにあったが、ソダシは馬なりでこれに対処。ブラストワンピースに主導権を渡さなかった。この少し手前でステイフーリッシュが減速(心房細動を発症して競争中止)。

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ソダシ(黄)先頭、ブラストワンピース2番手、後続が詰め寄って直線へ。ペルシアンナイト(緑)は早めの位置取りから内前の絶好位を確保。ラヴズオンリーユー(青)は後方外から捲り切れていない。

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ブラストワンピースは早捲りでお釣り無し。ペルシアンナイトは昨年のような余裕は無く、直線に向いた当初から全力追い。ラヴズオンリーユーはまだ追い上げの最中。もう残り200M。

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そのままソダシが押し切り!やるやん。ラヴズオンリーユー、ペルシアンナイトもよく詰めたが及ばず。しかし白いなぁ。

トーラスジェミニの単騎逃げ。内からステイフーリッシュとサトノセシルがこれに続き、ソダシ、マイネルウィルトス、ウインキートスらが先頭集団を形成。ペースは速くならないまでも前は賑やか。1,000M通過は例年並みの59秒台を想定。小回りコースだけに直線に向いてから追い出していては遅く、捲り上げの脚を使う差し馬に注目。特に今日は強い南風(風速8~9m/s)が吹く見込みで、ゴールにかけて風がアシストする。

概ねビンゴ。ブラストワンピースの仕掛けで前付けの馬が急かされる展開になったが、ソダシはこれに対抗して自ら先頭に立って押し切った。強い馬が強い走りをした好レースだった。ソダシ白い、じゃなかった強い。

1着△ソダシはスタートを決めて楽々と前へ。行きたそうにしていたのは1コーナーまでで、向こう正面に入ってからは2番手で従順。3コーナーでブラストワンピースが迫ってきたところも自然な感じで前に出て、早めスパートで後続を完封。ただラストは結構迫られており、ベストパフォーマンスはやはりマイル前後だろう。

ちなみにソダシは1番人気時でも2勝しているが、今回のような2~3番人気時は4戦全勝。強いだけでなく抜群のアイドル性があるのに毎回1番人気にならないのは私のような猜疑心を持った輩が多いからだろう。

【△】ソダシ
距離短縮の今回はオークスのように追って伸びないということは無さそう。但しベストはマイル前後。古馬初対戦、前付け脚質、大外と課題は多い。

2着◎ラヴズオンリーユーは出たなりの位置から中団の外。向こう正面である程度押し上げていきたいところだったが強い南風を考慮して動かず(動けず)。その間に後方からブラストワンピースに捲られて進路を絞られ、4コーナーは外を回さざるを得なかった。ラストは力だけで詰めてきたがペルシアンナイトを捉えるのがやっと。正直ここは勝ち切ってもらいたかった。

【◎】ラヴズオンリーユー
今回のメンバーでミシュリフとクロノジェネシスにクビ差まで迫れる馬は他にいるか?と考えると中心視せざるを得ない。中団差しで手堅く。

3着▲ペルシアンナイトはスタートしてから外から締められて後方に押しやられたものの、1コーナーの入りでマイネルウィルトスの前に切り込んでいって4番手の内を確保。これが上手かった。4コーナーでブラストワンピースのすぐ外まで持ち出し、前で差す競馬を実践。3着とはいえ完璧騎乗。

【▲】ペルシアンナイト
昨年のこのレースはワンテンポずらした差し込みでラッキーライラックを交わして2着。良馬場で差しに構えればまだやれる。

5着○ブラストワンピースは外枠から控えに回って後方2番手の追走。そのまま大人しく付いていくのかと思いきや、残り1,000Mで突如スパート。一気に捲ってしまいたかったがソダシに軽くあしらわれ、直線は明らかに手応え劣勢。捲れそうな感じだったのに失速したのはやはり風の影響だろうか。この調子を維持してくれれば有馬記念でもう一仕事がありそう。

【○】ブラストワンピース
行った行ったの鳴尾記念で後方から迫って3着。一昨年の勝ち馬でGII・GIIIは【4・0・1・1】。4コーナー早め進出で勝ち負け。

6着△ユーキャンスマイルはスタートから促しても前には行けず、後方4番手を追走。4コーナーで手綱を強く押して捲り上げ態勢、外を回ったラヴズオンリーユーの更に外からスパート。ただモタモタして一向に伸びず、相対的に後方に下がっていった。休み明けで大幅距離短縮、反応が鈍くて当然か。

【△】ユーキャンスマイル
4コーナー捲り上げの脚があり、決め手も強力。久々で距離大幅短縮ローテなのがどうかだが、ロングスパート展開は望むところで狙い目。

人気どころで切った馬についてもコメント。

【-】サトノセシル
クイーンCは外枠から前を取らず構えて直線差し込みの3着。ただ牝馬相手に差し切れなかった後の相手強化の定量戦では分が悪い。

4番人気11着。最初は内枠なので買おうと思ったが、牝馬相手のGIIIで3着に入っただけの重賞未勝利馬が定量戦でGI馬相手に勝てるのか?と考え直して切り。

【-】ウインキートス
目黒記念はドスローの内前居残りで評価に値しない。基本的にスロー前付け居残りの馬で、そこそこ流れそうなここでは出番無し。

5番人気9着。目黒記念は内前居残りの大凡戦。距離短縮でペースアップ濃厚、外枠で3kg増のここで買う意味が分からなかった。

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