見出し画像

【レース回顧Vol.206】第14回レパードS

レース結果・収支

1着【○】カフジオクタゴン(7番人気)
2着【◎】タイセイドレフォン(1番人気)
3着【-】ハピ(2番人気)
4着【△】ビヨンドザファザー(8番人気)
・・・
6着【△】トウセツ(6番人気)
・・・
12着【▲】レッドラパルマ(12番人気)
・・・
馬複10点的中!(36.9倍)
レース収支:+2,690 累計回収/投資:97,950/89,500(109.4%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

正直なところ、カフジオクタゴンよりもタイセイドレフォンとハピの内外離れたデッドヒートしか見ていなかった。どう見てもハピに差されるシチュエーションだったのに、タイセイドレフォンが凌ぎ切って先着。3連複だったらどうでも良かったけど、馬複なのでハピに差されたら師帽だった。ハピを切ってギャンブルしてしまった。


テーマの振り返り

逃げた馬が残りまくる(前付けが強い)→ハズレ

逃げ馬を含んで前に付けた馬が強く、4コーナー4番手以内に付けていた馬が【8・7・5・24】、単回値118・複回値145となるのに対し、5番手以降に付けていた馬は【2・3・5・93】、単回値87・複回値50となり、連対数で前者が後者を圧倒している。なお、後者で3着以内に来た10頭のうち6頭は9番人気以下の人気薄だった。

今年は前に行く馬が揃っていて差し決着。1着カフジオクタゴンは「9-8-7-5」、2着タイセイドレフォンは「6-6-3-3」、3着ハピは「11-11-7-7」。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

水曜に57ミリ、木曜にも30.5ミリのまとまった量の雨が降ったが、金曜と土曜は快晴で馬場回復。日曜朝時点の含水率は4コーナー6.8%、ゴール前7.8%で稍重に近い良馬場。日曜朝時点で雨が降っているが通り雨程度で、土曜と同水準のコンディションで行われそう。土曜のダートを振り返ると基本は前残り。時計はそこそこ速いものの上がりを要していて、スピードよりパワー重視。逃げ候補は7枠の牝馬2頭だが、全体的に先行馬が多い布陣で前掛かりの流れを想定。前で残しにかかる馬に対し、後ろからどこまで差して来れるかといったレースになりそう。

レース指標

LAP:12.6-10.7-12.1-12.5-12.6-13.0-13.2-12.6-12.6
勝ち時計:1.51.9(良) テン3F:35.4 上がり3F:38.4

スタンド前を使った先行争いは混雑。結局内枠を活かしてヘラルドバローズがハナ、メイショウユズルハが並んで2番手。タイセイドレフォンはやや不本意な6番手からの競馬。直線に向いて内からタイセイドレフォンとカフジオクタゴン、外からハピが揃って進出。タイセイドレフォンが抜け出したところをカフジオクタゴンが捉えて先頭、内タイセイドレフォンの差し返し、外ハピの差し込みを凌いでゴール。テン3ハロン35秒4に対して上がり3ハロンは38秒4を要し(3秒0後傾)、想定通りのパワー決着となった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【○】カフジオクタゴン

1コーナー入口でようやく内に入るカフジオクタゴン(赤矢印)。
大外枠というだけで内前に入れることが出来なかった。
4コーナーでタイセイドレフォン(青矢印)に先に行かせ、
自らは外に持ち出すカフジオクタゴン(赤矢印)。
しかしこの進路取りにより後続に不利を与えてしまう(白丸内)。

大外枠からのスタートで先行争いに加われず、1コーナーで内に入れて中団を確保するのがやっと。向こう正面で内に入れて追い上げ、4コーナーで前を走っていたタイセイドレフォンの外に持ち出していった。ただこの進路取りが強引で、直後を走っていたインディゴブラックが腰を浮かすなどして後続に不利を与えてしまった。直線で併せに行った相手がタイセイドレフォンだったのは好都合で、外から突っ込んできたハピに対して差されず食い下がることができた。上がりを要すパワー型決着は鷹取特別で実証済み。この勝利は番狂わせではなく順当だが、やや後味が悪いものになってしまった。

・カフジオクタゴン号の騎手C.ホーは,4コーナーで外側に斜行したことについて過怠金50,000円。(被害馬:4番・10番・6番・12番)

競走中の出来事等(JRA発表)

2着【◎】タイセイドレフォン

カフジテトラゴン(青矢印)に先んじられた後も食い下がるタイセイドレフォン(赤矢印)。
食い下がるだけの地力も必要で、負けて尚強しだった。

内枠から好スタートを切ったものの積極的に行く構えを見せず、メイショウユズルハやインディゴブラックらに被せられて7番手の内。向こう正面でレッドラパルマの外に持ち出し、3コーナーでこれを外から交わして4コーナーでメイショウユズルハの外に出して進路を確保して直線へ。全く無駄の無い動き。これは勝った、と思いきやカフジオクタゴンに捕捉されて劣勢。更に外からハピが猛追。かなり厳しいレースになったがカフジオクタゴンに食い下がった分ギリギリ2着。これが1頭だけだったなら鳳雛Sのように差されていたはず。

3着【-】ハピ

直線で右鞭を連打されても徐々に外へ膨らむハピ(赤矢印)。

スタート五分でも先行争いに後れを取って今回も後方からの競馬。向こう正面で外に持ち出し、3コーナー過ぎから徐々に進出開始。しかし4コーナーで外に張ってきたカフジオクタゴンを避けるため若干外に振られ、直線も外へ膨れながらの追い上げで詰め損なった。外に馬がいるなどして真っ直ぐ走れていたら差し切っていたかもしれない。勿体無い負け。

4着【△】ビヨンドザファザー

勢いが付いたところでシダー(青矢印)に突っ掛かるビヨンドザファザー(赤矢印)。

スタートはまずまず、行き脚もそこそこだったが先行争いに気圧されて結局今回も真後ろからの競馬。道中最後方、3コーナーから押し上げていったところ、4コーナー付近でカフジテトラゴン起点の不利を受けて外に膨らんだシダーに突っ掛かって減速。そこから再加速して突っ込んできたが前には遠く及ばなかった。後ろから行くというのは色々リスクを伴う。

6着【△】トウセツ

先行争いで左右から挟まれて後ろに下がるトウセツ(赤矢印)。

ゲートの中でモゾモゾしているところでスタート。何とか出遅れずに済んだものの、行き脚が付かず左右から挟まれて強制的に後ろからの競馬。先行勢の後ろ、丁度タイセイドレフォンの後ろぐらいが理想だったのに、後方2番手は酷い。4コーナーは最内を通っていたので不利は受けなかったが、後ろ過ぎて存在感を示せなかった。

12着【▲】レッドラパルマ

1コーナー手前で外からギャラクシーナイト(青矢印)に割り込まれ、
進路が窮屈になるレッドラパルマ(赤矢印)、インディゴブラック(緑矢印)。
インディゴブラックはこの後4コーナーでも不利を受けており、もう踏んだり蹴ったり。

ややフラつきながらも先行争いに加わって前に出ようとしたところ、1コーナー手前でギャラクシーナイトに進路をカットされてこの後ろからの競馬。終始ラチ沿いに陣取って好位をキープしたまま4コーナーを回ってきたが肝心の手応えがもう一つ。4コーナーで鞭がバシバシ飛んでも無反応、直線は力なく後ろに下がっていった。これは残念ながら力不足。

・ギャラクシーナイト号の騎手菊沢一樹は,1コーナー手前で内側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:5番・4番)

競走中の出来事等(JRA発表)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?