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【レース回顧Vol.84】第56回札幌2歳S

9月1日、ドゥラメンテ急死。種牡馬生活はまだまだこれからという時に逝ってしまった。「死んだ種牡馬の仔は走る」というわけではないけど、新馬戦の勝ち方が良かったドゥラメンテ産駒ダークエクリプスを狙ってみたところ、ゲートを潜り抜けて放馬。内ラチに向かって背面飛びって何やってんの?その際に故障して競争除外になってしまった。ダークエクリプス関連は全て返還、◎▲△の馬複ボックス3点勝負で当たり。イイネ。

20210904札幌11R(1)

トップキャストがゲートをポンと飛び出して早々とハナ確定。リューベックはゲートの中でチャカついていて行き脚も良くない。むしろオンリーオピニオンの行き脚が良い。大外トーセンヴァンノも良い飛び出し。ジオグリフは若干出負けして最後方からの競馬になった。

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トップキャストが先頭も直後にリューベック、オンリーオピニオンという前走逃げ切り勝ち馬がぴったりマーク。よしよし、前はみんなぶっ飛びパターン来てるね。

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エーティーマクフィは中団の内、アスクワイルドモアは後方の内を追走。ジオグリフは最後方に鎮座。前までは10馬身ほどで悪くはないが捲り切れるかどうか怪しい。

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そんな懸念は全くの杞憂だった。ジオグリフは3コーナー辺りから外を通ってオート進出。他の馬は軒並み鞭が飛んでいるのに、ジオグリフだけが持ったまま。アカン、これは力が違い過ぎる。

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前はともかく、後方から追い上げに入ったアスクワイルドモア(青)、トーセンヴァンノ(緑)には先ほどから何度も鞭が入っているのに、ジオグリフ(黄)鞍上のルメール騎手が左手に持つ鞭は微動だにせず。勝負あり。

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はい、ここまで鞭使ってません。あまりにも楽過ぎて、ルメール騎手が「ミナサンナニヤッテルンデスカ~」と振り返る余裕さえあった。いやいや、みんな全力で追ってるんですが。

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ジオグリフは残り100Mほどで競馬をする必要が無くなった。2着にはアスクワイルドモアが上がってきたがジオグリフの影を踏むどころか後塵すら浴びれない。これは・・・。

テンから行く姿勢を見せそうなのはトップキャスト。リューベックは競りかけず2番手。前々で競馬をしたい馬が多く好位は混雑しそう。1,000M通過は60秒台、例年のように道中緩むところがなく、4コーナー過ぎから仕掛けが始まっての消耗戦。

ドンピシャ。札幌2歳Sにおける典型パターン。トップキャストが逃げて1,000M通過60秒3、4コーナー過ぎからジオグリフがオート進出してきて前が苦しくなって沈没、2・3着は後方から差してきた馬。

1着◎ジオグリフはスタートこそ遅かったが前が固まる流れを最後方から付いていって、3コーナー過ぎから馬の行く気に任せてオート進出、4コーナーで外前を確保。直線は何もしなかった。新馬戦で感じた反応の鈍さは全く無かった。ここでは役不足。大きな舞台でどれだけ走るかを見たい。

【◎】ジオグリフ
スタート普通、3番手の内で付いていってラストにかけて加速。時計は申し分ないものの反応が鈍く、小回りのここで差し切れるか若干不安が残る。

2着△アスクワイルドモアはまずまずのスタートから内に入れて後方待機。3コーナー過ぎから始まったスパートでやや遅れを取り、手応えももう一つだったが、直線で外に進路を切り替えてよく伸びた。今回は前付けにとって厳しい流れで、後方待機が綺麗に嵌った。キャリア3戦の経験が成せる業。

【△】アスクワイルドモア
最内からスタートを決めて好位を確保、直線外から押し込められながら冷静に前を割って突き抜け。好位差し抜け実演は評価。

3着-トーセンヴァンノはトップキャストと並ぶ抜群のスタートを切ったものの大外からでは好位は取れず、すぐに手綱を抑えて後方待機に転換。3コーナーではジオグリフに先駆けて追い上げに入ったものの、その外を馬なりで交わされていった。直線は先行勢の失速に助けられての3着だった。

【-】トーセンヴァンノ
短距離で差し損ねてばかりだったが、距離を延ばしたコスモス賞は積極策から押し切り。ただこの枠からだと好位確保は難しく追走に終始しそう。

7着▲エーティーマクフィは五分のスタートから内に入れ、先行集団から一段下げて中団を追走。前走に比べれば積極的な立ち回りだったが、肝心の手応えが悪く、直線に向いてからは無反応だった。バテた先行勢すら交わせずでは惨敗の内容。

【▲】エーティーマクフィ
コスモス賞は6頭立てで離れた後方を追走し、4コーナーで追い上げて直線トーセンヴァンノに並ぶも差し返されて2着。差し迫った経験は評価。

人気どころで切った馬についてもコメント。

【-】トップキャスト
好スタートから馬なりでハナ奪取、4コーナーで既に勝負ありの大楽勝。時計通り走れば勝ち負けだが、今回前付けの馬が多く目標にされるのは辛い。

2番人気5着。前走の指標を見れば買いたくなるのは分かるけど、このレースでは毎年このテのパターンの馬が飛んでいる。一昨年のゴルコンダも未勝利戦で1秒8差のレコード勝ちしてここで1番人気になって、どうなりましたか?今回トップキャストを厚く買ってしまった人は調べてみてください。

【-】リューベック
好スタートから馬なりでハナに立ち、道中緩めてインベタ、直線半ばでスパートして楽勝。ただ相手に恵まれた感があり、隣に同型がいる今回は苦戦。

3番人気6着。新馬戦が楽過ぎて、他に逃げ馬がいるレースでどうなるか頭の中でシミュレートして、この馬が来るイメージが湧かなかった。そもそもゲートに入ってから何度も立ち上がるなど興奮していて、レースの前から終わっていた。

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