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【レース回顧Vol.251】第58回中日新聞杯

レース結果・収支

1着【-】キラーアビリティ(5番人気)
2着【▲】マテンロウレオ(4番人気)
3着【-】アイコンテーラー(10番人気)
4着【◎】プログノーシス(1番人気)
・・・
7着【○】イクスプロージョン(9番人気)
・・・
9着【△】バジオウ(6番人気)
・・・
11着【△】ソフトフルート(8番人気)
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馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:131,530/140,100(93.9%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

スタートで行きそびれたからって、このペースで後ろから2番手とは。何を考えているのかサッパリ分からない。で、後方外から上がり3ハロン33秒2の脚を使ってクビ・クビ・ハナ差の4着ですか。改めてプログノーシスの強さを確認。次は川田騎手を背に勝ってくださいね。


テーマの振り返り

※2017年より現行の条件で施行。

オープンクラス未勝利馬を狙え→ハズレ

重賞はおろかオープンクラス勝ちすらない格下が名乗りを挙げるレース。12月に行われるようになってからは「主な勝ち鞍:自己条件」の馬が勝ち続けている。

今年はGI馬キラーアビリティが勝ち、GIII勝ち+前走オープンクラス勝ちのマテンロウレオが2着で実績馬のワンツーフィニッシュ。

前走で掲示板に載っていない馬を買え→保留

前走で勝っていた馬が【0・0・0・10】となるなど、何故か直近のレースで好走していた馬が苦戦している。馬柱からは推測できない「何か」を見出すべきレース。考えるな。感じろ!

アルゼンチン共和国杯8着のキラーアビリティが勝利。ただ2着はアンドロメダS勝ち直後のマテンロウレオということで、掲げたテーマ的には微妙。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

前開催との間隔は中山と同じ。前開催は後半4日間がBコースで、今開催は9月19日以来となるAコースを使用。今週は降雨なく快晴続きで馬場は乾燥、適度に散水して含水率は11%台、金曜朝時点のクッション値は10.1。ただ先週の芝のレースを見る限り、時計はそれほど速くなく普通。トラックバイアスはどちらかと言えば内前寄りだが、外差しも普通に効いておりフラットの判定。明確な逃げ馬不在で後ろから行く馬が多く、緩い流れ想定で展開は前有利。昨年も前が手薄で行った行ったで大波乱になったが、今年も同じ匂いがする。

レース指標

LAP:12.7-11.3-13.2-12.7-12.0-11.3-11.1-11.2-11.5-12.4
勝ち時計:1.59.4(良) テン3F:37.2 上がり3F:35.1

ギベオンがハナ。バジオウ以降が抑えながらの追走で1,000M通過61秒9。ちなみに同日の芝2,000Mのレースは中日新聞杯以外に5R未勝利、7R1勝クラス(牝馬限定)が組まれていたが、1,000M通過は5Rが60秒8、7Rが61秒5。条件戦以上に緩い流れで後半上がり勝負。この流れで馬群の中から抜けてきたキラーアビリティは優秀。プログノーシスはこのペースで後ろからでは届かなくて当然。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】キラーアビリティ

行き脚の無さで今回も後方からの競馬になるキラーアビリティ(赤矢印)。
しかし全体的に流れが緩く、置かれるような感じはなかった。
プリマヴィスタ(青矢印)を押しのけて進路を確保するキラーアビリティ(赤矢印)。
力があるからできる芸当。まさに「捻じ込む」といった表現が相応しい。

行き脚が緩いながらも最内キープで中団を確保。流れが相当緩く、前から離されることなく内で脚を溜めながら進むことができた。4コーナーから直線に向くところでも前が固まっていてどこから抜けてくるかの勝負になったが、冷静に馬群の隙間に捻じ込んで出てきて、ラストはマテンロウレオの外に持ち出して突き抜けた。行き脚は相変わらず緩いが、内枠かつスローの今回はそれがウィークポイントにならなかった。今後も走り時が限定されそうではある。

2着【▲】マテンロウレオ

4コーナーで好位の内を馬なりで進むマテンロウレオ(赤矢印)。
スローでこの位置、いわゆる「ベスポジ」。

外枠からでも馬なりで内に寄せるだけで先行集団の直後を確保。流れが緩過ぎて掛かりそうになっていたが何とか堪え、3コーナー手前から始まる下りでペースアップしてからは楽な追走に。直線内前のベストポジションから一旦は完全に抜け出しに成功。今日の展開なら勝っておきたいところだったが、こればかりは勝った馬を褒めるしかなさそう。

3着【-】アイコンテーラー

前のバジオウ(青矢印)がフラつき、交わすのに梃子摺るアイコンテーラー(赤矢印)。

隣枠のギベオンに付いていき、バジオウに行かせて単独3番手を確保。4コーナーで若干手が動いていたものの、丁寧に内を立ち回って3番手キープのまま直線へ。展開は最高に向いたが、前にいたバジオウが内へ外へとフラついて仕掛けが遅れたところを差されてしまった。バジオウの位置で競馬が出来ていればといったところ。

4着【◎】プログノーシス

最初のコーナーを迎えるまでに後方待機が確定するプログノーシス(赤矢印)。

のっそりとしたスタートで行きそびれ、リカバーにも行かず後ろからの競馬。前が緩いって分かっているのに、何でこんなに面倒臭い競馬を選択するのだろうか。道中も全く動かず、4コーナーで惜しげもなく大外へ放り投げて、直線で大外に持ち出してからスパート。強い馬でもこう乗ったら負けますという好例。

7着【○】イクスプロージョン

序盤のポジショニングに失敗し、馬群の中に納まるイクスプロージョン(赤矢印)。

スタートから押してアイコンテーラーに付いていこうとしたが行き脚がイマイチで、外から来られて馬群の中。ブリンカーを付けるぐらい繊細な馬がスローで馬群の中というのは気まずい状況。結局4コーナーで追い鞭が飛び、直線は前がガラ空きながら伸びそうで伸びないままで終わった。やはり緩い流れからの上がり勝負に弱い。

9着【△】バジオウ

直線で左鞭に反応して外へ膨らむバジオウ(赤矢印)。
この後も内へ外へとブレながら走っていた。

スタートから行く構えをみせていて、ハナに立つかと思ったがギベオンが行ったのをみて2番手追走に切り替え。行きたいのを我慢させながらの追走で、正直行ってしまえばいいのにと思った。4コーナーでギベオンに被せて直線に向いてからは内へ外へとモタれて苦しそうだった。スローからの瞬発力勝負ではキツい。

11着【△】ソフトフルート

行き脚が付かずいつも通り後方からの競馬。4コーナーでスムーズに外を通して直線は大外から追い込みをかけたが当然ながら今回の展開では届かず。その後ろからやってきたプログノーシスにぶっ千切られていて、力負けは否定できない内容だった。戦法がワンパターンなので現状嵌り待ち。

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