【レース回顧Vol.194】第27回ユニコーンS
レース結果・収支
1着【○】ペイシャエス(7番人気)
2着【-】セキフウ(9番人気)
3着【△】バトルクライ(8番人気)
4着【△】ヴァルツァーシャル(6番人気)
・・・
6着【△】リメイク(1番人気)
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8着【◎】ハセドン(2番人気)
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10着【▲】ジュタロウ(3番人気)
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馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,500 累計回収/投資:71,440/76,500(93.4%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980
率直な感想
マイ格言に「ダートで追い込み馬を軸にするな!」というのがあるのだが、敢えて無視して軸にしたハセドンがドボン。追い込みはたまにしか決まらないから鮮烈なのであって、毎回決まったら苦労しないって。ペイシャエスも自信あったのにお金にならなかった。ただセキフウは買えなかったし、どっちみちハズレ。
テーマの振り返り
距離延長馬は苦戦→ビンゴ!
距離延長組ながら1番人気に推されたリメイクはピッチ気味の走法と短距離馬の母の影響を指摘して印を下げたが、やはりこれまでのような脚が使えなかった。距離延長組が苦戦しているのもあるが、同距離・距離短縮組のほうがより来やすいというのもある。9番人気ながら2着に入ったセキフウは今回2頭しかいなかった距離短縮組だった。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
レース指標
LAP:12.3-10.8-11.2-11.9-12.1-12.1-12.2-12.6
勝ち時計:1.35.2(良) テン3F:34.3 上がり3F:36.9
ペイシャエスは良馬場のここで前走より時計をコンマ7秒詰めて勝利。青竜S3~5着馬が軒並み上位に来た一方、青竜S勝ち馬(ハセドン)は8着。関東地方は土曜夜に弱い雨が降ったが、含水率は4コーナー6.1%、ゴール前5.3%で前日とほぼ同じパサパサな状態。青竜S当日の含水率は4コーナー10.7%、ゴール前10.6%で、今日よりは砂が締まって追い上げが効き易かった。そもそも含水率を持ち出す前に、「稍重」と「良」という馬場状態だけで青竜Sとの違いを説明できた。
好走・凡退馬寸評、補足
1着【○】ペイシャエス
スタートを決めて芝スタートで行き脚が付き、馬なりで4番手を確保。良馬場で前走より速い流れだったが普通に付いて行けていた。直線に向いたところでも手応え十分だったが前が壁。そこから冷静に進路を見極め、スマートラプターに寄せていってそのまま前のスペースから抜け出しに成功。そこからは追い通しだったがゴールまでバテずに押し切った。速い流れにも普通に付いていった馬の脚力、鞍上の直線での進路選び。どちらも完璧だった。
2着【-】セキフウ
アオり気味にゲートを出て出遅れ、芝スタートで他に飛び出されて後方からの競馬。これで腹を括って後方待機に徹し、相対的に空いていた内を丁寧に回して直線へ。一旦外へ向かったが前が壁、内が手薄と見て内に切り返し、ロードジャスティスが外へ行く隙を見逃さず最内強襲。ロードジャスティスが締めようとした時には既にセキフウが抜け出しかかっていた。同じく内から抜け出してきたペイシャエスとの競り合いになったがこれには及ばなかった。UAEダービーは積極策に出て沈んでいただけに、今回差しに回ったのは良かった。海外のレースでも映像は見られる。レース映像はヒントの宝庫。
3着【△】バトルクライ
スタート直後に僅かに躓き、若干行き遅れて中団からの競馬。前が速くて無理に追い上げることはせず、むしろ抑えて後方待機に徹していた。直線で内に入れて直線に向いたものの、完全に前が壁でスパート出来ず。手応えは抜群なのに一発の鞭も打てない生殺し状態。結局ラストまで鞭無し、手応えを余したままでゴール。戸崎騎手らしいと言えばそれまでだが、外を回すより内に入れる選択はベストだったと思うし、前が開かなかったのは運が無かっただけと割り切りたい。
4着【△】ヴァルツァーシャル
隣枠のインダストリアは酷い出遅れだったが、本馬も普通に出遅れて後方からの競馬。追走スピードが遅くてハセドンに並ばれて最後方を進み、直線は普通に外へ振っての追い上げ。ハセドンに先んじて外から確実に上がってきたが、また伸びている最中にバトルクライに交わされた。差している最中に差されるのは少なくともこれが3回目。上がり最速の脚を使っているのに交わされるのはトップスピードがイマイチな証左。トップスピードより持続力が活きる距離延長で花開きそう。
6着【△】リメイク
スタートは出たが周りが速く、外から入られて7~8番手。一旦外に出たものの、折り合い重視ということなのか自ら馬群の中に入っていった。直線で進路を確保すべく外に持ち出し、進路を確保してスパート。思い描いた通りのレースはできた。しかしラスト100Mで完全に脚が止まり、内外から次々抜かれてゴール。敗因は間違いなく距離。冒頭のテーマでも触れた通り、このレースは距離延長組にとって厳しい結果になることが多い。
8着【◎】ハセドン
大きく出遅れたものの真後ろから行くのは前走と同じ。3コーナーまでにヴァルツァーシャルに並びかけ、直線に向いてからの挙動もスムーズ。前走と同じように大外から差し込みを図り、確かに詰めてきていたが今回は内の馬を捉えるところまでは行かず凡退。湿った砂と乾いた砂で勝手が違ったのと、内を立ち回った馬の手際が良かったのが敗因。外差しの勝ち方が強烈だったとはいえ、それに拘り続けるのは果たして良いことなのだろうか。
10着【▲】ジュタロウ
スタートから馬なりで前に出てきたものの、外からロードジャスティスとスマートラプターに前を横切られてこの後ろへ。道中は外寄りを進み、前にタイセイディバインを置いて折り合い重視の追走。前走よりは外を走らされたが許容範囲で、直線に向いて5番手付近から前を交わしに行こうとしたところサッパリ伸びず、相対的に後ろに下がっていった。前走は労せずして1頭抜け出す形を取れたが、今回は横一線の追い比べで根負け。月並みな感想だが、周りも同じかそれ以上のレベルの相手が揃う重賞では厳しかった。
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