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【レース回顧Vol.58】第88回東京優駿

キングヘイローはともかく、ワールドエースやエピファネイアでも勝てなかった福永さんがこれでダービー3勝目だもんなぁ。ダービーで負けて得るものは測り知れない。横山武史騎手も今日の負けを糧に明日からまたダービージョッキーへの道を歩んでもらいたい。まだ先は長い。

20210530東京11R(1)

エフフォーリアが絶好の飛び出し。一方でレッドジェネシスは出遅れた訳でもないのに下げていった。親父…。

20210530東京11R(2)

バスラットレオンが大外からハナを取り切り。タイトルホルダーが2番手に入り、エフフォーリアは3番手の内。レッドジェネシス…。

20210530東京11R(3)

エフフォーリアはどこか落ち着かない様子で折り合いに専念。グラティアスは上げていくのか。ふーん。ヴィクティファルスはエフフォーリアを追い越したらアカンやろ。って、サトノレイナスがこんなところにいる。シャフリヤールもエフフォーリアの直後という絶好位を確保。

20210530東京11R(4)

1,000M通過60秒3なのに全体的に前掛かり。3コーナー辺りからサトノレイナス、ディープモンスター、アドマイヤハダルと外を通って進出。レイデオロでもあるまいし、仕掛け早過ぎ。何焦ってんの?

20210530東京11R(5)

4コーナーで早くもサトノレイナスが先頭に立つ勢い。何でこんなに勝負に急ぐんだろう。一方でエフフォーリアは内の狭いところに嵌り込んで8~9番手?これはこれでヤバい。

20210530東京11R(6)

直線に向いてすぐにグラティアスの後ろが開き、エフフォーリア(青)の進路が広がった。やれやれ。サトノレイナスは引き続きスパート態勢。一方でシャフリヤール(黄)は馬群の中、ステラヴェローチェ(緑)は後方の外。

20210530東京11R(7)

エフフォーリアは残り400M手前からスパートして残り300Mで先頭。サトノレイナスは早仕掛けの影響で伸びが鈍い。

20210530東京11R(8)

エフフォーリアが突き放しにかかったところ、不意に黄色の帽子が内に切り込みながら突っ込んできた。シャフリヤール。福永か!

20210530東京11R(9)

エフフォーリアも並ばれてから差し返そうとしていたが、シャフリヤールの脚に勢いがある。ただそれでもゴールした瞬間はエフフォーリアが凌いだと思った。ふと後方を見遣ると3着争いも大接戦になっていた。

20210530東京11R(10)

昨日の葵Sはスリット1.5個分だったが、ダービーはスリット1個分。たったこれだけの差で天国と地獄。

NHKマイルCでスタート直後に落馬したバスラットレオンの参戦で縦長を想定。タイトルホルダーが外から仕掛けて2番手、これが実質の先頭。バラけるならエフフォーリアは競馬がし易くなる。脚質に偏りはみられず、縦長であるならば出来るだけ前にいたほうが良さそう。これに外差しのトラックバイアスがどう絡むか、馬券の組み方は難しい。

隊列読み違え。バスラットレオンの逃げは常識の範囲に収まり、痺れを切らせた後続勢が早仕掛けに出る妙な展開に発展。ラスト1,000Mが57秒0という究極の瞬発力勝負になった。

1着▲シャフリヤールはスタートから馬なりで出していって、1~2コーナー中間点でエフフォーリアの直後に取り付き成功。4コーナーで混雑する内を捨てて外を回し、直線でワンダフルタウンの外からこれを交わして前を横切り、エフフォーリア目掛けて突っ込んでいった。追われる立場より追いかける立場、既にダービーを勝っているという気持ちの在り方。エピファネイアの時にキズナにやられたことを今度は福永騎手が横山武史騎手にやってみせた。皐月賞をパスしてここ一本に絞った陣営の策は大正解だった。

2着◎エフフォーリアはスタート前の輪乗りの段階で鞍下から発汗していたのが気になった。ただ皐月賞前のダノンザキッドよりはマシ。スタートを決めて前に出してきたが1コーナーでタイトルホルダーに締められて3番手。4コーナーで外から捲りの展開になり、相対的に位置取りを下げたものの、直線に向いて上手い具合に前が開いて大勢には影響無し。追い出されてからの反応は抜群で勝ったと思った。これで負けなら仕方ない。

3着-ステラヴェローチェは特に位置を主張せず後方からの競馬。道中は馬群の最後尾、最後方ポツンのレッドジェネシスを除けば最後方という位置取り。4コーナーで大外を回し、直線は内にモタれながらも左鞭に替えてから真っ直ぐに伸びてきた。内を突いた時にしか来ないと思って軽視したらコレ。同じバゴ産駒のクロノジェネシスは秋以降に本格化した。次からは流石に人気するだろうがもう逆らわない。

5着○サトノレイナスはスタートを決めて外から押し上げて中団、エフフォーリアのすぐ外まで寄せてきた。てっきり後方外から直線勝負するものとばかり考えていたのでこれは意外。ただ誤算だったのは外から勝手に上がって行ってしまったこと。レース後、ルメール騎手は「ペースが遅くて向正面では我慢が利きませんでした」とコメント。あの桜花賞からすればどのレースでもスローペース。ラストは外に張りっ放し。5着はむしろ善戦。

8着△グラティアスはスタートから馬なりで前付けに成功。しかし外に壁を作れずどんどん上がっていってしまい、向こう正面に入ったところでタイトルホルダーより前に出てしまった。スローの前付けで展開的には向いたが、究極の瞬発力勝負であえなくキレ負け。コンマ6秒負けなら許容範囲。

14着△ヴィクティファルスは内枠を活かした先行策を展開。折り合いピタリで好位を進み、直線に向いて前がポッカリ開いて追い出しフリーだったがそこから全く伸びなかった。スプリングSが重馬場での勝利だったように、高速馬場が合わなかったと解釈すべきか。

17着△アドマイヤハダルは普通のスタートから進んでいかず後方2番手からの競馬。向こう正面で外を通って上がっていき、ディープモンスターと並んで3コーナーから早め捲りの形。ただ既に手は動いていて、直線に向いて間もなく失速。レース振りが雑過ぎて話にならなかった。

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