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【レース回顧Vol.446】第91回東京優駿


レース結果・収支

1着【-】ダノンデサイル(9番人気)
2着【◎】ジャスティンミラノ(1番人気)
3着【△】シンエンペラー(7番人気)
・・・
5着【△】レガレイラ(2番人気)
・・・
11着【○】アーバンシック(3番人気)
・・・
13着【△】ゴンバデカーブース(11番人気)
14着【▲】ダノンエアズロック(5番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬単5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:46,320/81,600(56.8%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

ジャスティンミラノはやられるとしたら内を通る伏兵だと思ったけどきっちりやられた。皐月賞を発走直前に回避したのはファインプレーだったのね。横山典弘、恐るべし。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週の東京は月曜に17.5ミリの雨を観測した以外はほぼ降雨無し。火曜から金曜まで連日散水を実施、木曜に殺虫剤と殺菌剤を散布。土曜朝時点のクッション値9.7は先週土曜朝時点の9.8とほぼ同じ。馬場コンディションは先週と同等。

  • 先週の時点で内が使えていたが、今週はCコースを使用するので尚更内が有利。ただ土曜のレースを見る限り内前の行った行ったよりも中団外からの差し込みが目立っていた。バイアスはフラット。4歳以上2勝クラスのマイル戦で1分32秒4の時計が出たように、開催最終週でも速い時計が出ている。軽い馬場に対する適性は必須。

  • 今年は皐月賞で爆逃げを打ったメイショウタバルが出走を取り消して明確な逃げ馬不在。内枠に入った馬は軒並みスタートが遅いか行き脚の遅い馬ばかりで、何も行かないならシュガークンがハナ?シックスペンスも何もせずこれに付いて行って、ジャスティンミラノも馬なりで前へ。GIにしては緩い流れで、前で立ち回った者勝ち。スローで一団の競馬になるなら、外フリーの差し馬にも出番あり。

レース指標

LAP:12.5-11.4-12.4-13.1-12.8-12.6-12.7-11.7-11.3-11.1-11.2-11.5
勝ち時計:2.24.3(良) テン3F:36.3 上がり3F:33.8

レースの振り返り

ビザンチンドリーム、コスモキュランダが明確に出遅れ。シンエンペラーも僅かに出遅れ。レガレイラは割とマシなスタート。アーバンシックもマシなスタートを切ったが行き脚が緩く後ろから。ジャスティンミラノはあまり良いスタートではなかったが行き脚は速く問題無し。注目の先行争いはシュガークンとダノンデサイル。やっぱり来たか、横山典弘。その外からエコロヴァルツが追い抜いていってハナ。最高速度は68.8km/h。

エコロヴァルツ先頭、2番手シュガークン。内にダノンデサイル、外にジャスティンミラノ。ジャスティンミラノは掛かるところなく順調。先頭から最後方まで目算で15馬身ぐらい。真後ろからコスモキュランダが動いてくるのが見えた。1,000M通過62秒2は想定通りのスロー。3コーナー手前でサンライズアースも進出開始。サンライズアースが先頭に立ちかける位の捲りを放ってきて前は一団。ジャスティンミラノは外から被される形。ちょっとマズいね・・・。

直線に向いてシュガークンが2番手で持ったまま。ジャスティンミラノはその後ろで追い出し態勢。余裕があるようには見えない。あれ?鞭を入れてもジリジリといった感じ。あれあれ?最内からダノンデサイルが抜け出して先頭。残り200M、ジャスティンミラノがシュガークンを交わして2番手に上がるも、ダノンデサイルは2馬身先。追っても差が詰まらない。あ・・・。

スローで内に入れないのは想定済み、外前から交わせると思ったが甘かった。ダービー当週のCコースはホントに内が強い。スタートを決めて明確に前に出してきたダノンデサイル@横山典弘騎手の作戦勝ち。皐月賞を直前でスキップしてここ一本に狙いを定めた陣営にも頭が下がる。調教ファクター界隈はダノンデサイルの調教が良いと言っていたけど本当だった。

ジャスティンミラノの後ろも離れた。シンエンペラーは頭の高い走法ながら後方から馬群を縫って追い上げて3着。ジャスティンミラノとの差は皐月賞のコンマ4秒差からコンマ2秒差に詰めた。長い直線が合う模様。兄を追って凱旋門賞に行ってもらいたい。サンライズアースの最後方から3角手前から捲っての4着は大健闘。母父マンハッタンカフェのスタミナが活きている模様。こちらは菊花賞へGO。

レガレイラはスタートこそ出たものの行き脚皆無で、ルメール騎手は早々に前に行くのを諦めた。コスモキュランダやサンライズアースが捲っていくところも内で身動きが取れず、直線に向いた時点でも後方から数えたほうが早い位置、かつ周りが壁。幾らルメさんが無双中でもこれでは絶対無理。結局大外に持ち出してフリーの状況で詰め寄って5着。行き脚が弱いと無駄な脚を使わされる。上がり3ハロン最速で後ろから唯一掲示板に載った?いやいや、そんなの意味無いから。これを評価して次も買うのは評価エラー。

アーバンシックも行き脚皆無で後ろからの競馬。道中大して動かず、4コーナーも普通に外回し。これじゃ届かないよね・・・。こういう競馬が目に見えていたのに、百日草特別のイメージを膨らませて3番人気に持ち上げてしまうのは典型的な評価エラー。京成杯の差しはダノンデサイルの10倍強く見えた?あのね、競馬は勝った馬が強いんだよ?百歩譲ってアーバンシックが上と考えたとして、単勝オッズが8.3倍と46.6倍なら「あれ?おかしいぞ?」と思えないとダメ。これはセンスの問題。馬券が上手い人はこういう評価エラーは絶対見逃さない。

ゴンバデカーブースは外枠を活かして中団外に陣取ったものの、4コーナーで既に一杯。ダノンエアズロックはスタートを決めて行き脚も付いていたのにモレイラ騎手は抑えて後方から。何故???直線で内に入れて追い上げたものの、前から離され過ぎていて何の抵抗も見せられなかった。申し訳ないが、これはモレイラ騎手が下手に乗ったと思う。


レース結果からの教訓

  • ダービー当週のCコースは内が使える。ロジャーバローズ(2019年1着・12番人気)やアスクビクターモア(2022年3着・7番人気)等もそうだった。内枠に入った先行馬に目を向けること。

  • 着順が下なのに人気を集めるパターンは絶対に疑うこと。皐月賞におけるコスモキュランダとシンエンペラー(弥生賞)の関係、そしてダービーにおけるダノンデサイルとアーバンシック(京成杯)の関係。評価エラーは単純な思い込みから生じる。大衆の考えに流されたら負け。

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