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【レース回顧Vol.241】第58回福島記念

レース結果・収支

1着【-】ユニコーンライオン(10番人気)
2着【◎】サトノセシル(3番人気)
3着【-】アラタ(1番人気)
・・・
7着【△】ゴールドスミス(4番人気)
・・・
9着【▲】ベレヌス(5番人気)
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13着【○】カテドラル(6番人気)
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15着【△】エフェクトオン(12番人気)
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馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:128,230/131,600(97.4%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

おっかしーなー。ベレヌス単騎逃げをサトノセシルが捉えに行ってカテドラルが内から迫る想定だったのに逃げた馬が違う。カテドラルは外を回すし、サトノセシルも2着までだった。天皇賞秋のパンサラッサ然り、武蔵野Sのバスラットレオン然り、矢作さんの逃げ馬は買わなきゃダメだな。というか、ユニコーンライオンの名前の由来「イギリス王家の象徴」ってそのまんまやん。サインはどこにでも転がってるんだなと思った。


テーマの振り返り

6枠より外は2着まで→ビンゴ!

過去10年どころか過去20年遡っても6枠より外からは勝ち馬が出ていない。福島はスパイラルカーブ(入口が緩く、出口がタイト)を導入しているが小回りであることには変わりなく、スピードが乗る4コーナーで外にいる馬は外に振られがち。内で脚を溜めていけそうな馬に注目したい。

今回で言えばオニャンコポン(2番人気)やゴールドスミス(4番人気)の頭を否定できるのだから、予想手法としてはかなり使える。来年以降も忘れず活用したい。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

東京・阪神と同様、福島も連日好天で降雨無し。土曜朝時点のクッション値は8.9。開催4日目でも芝のレースが多めで芝の傷みの進行が早く、前日のレースを見る限りでは馬場中央からの差しも効いている。今回はベレヌスを筆頭にユニコーンライオン、ロザムール、シャムロックヒルに前走逃げの手に出たコスモカレンドゥラと逃げ候補がズラリ。福島芝2,000Mはスタートから最初のコーナーまでの距離が長く、序盤が速くなりがち。今回は差し優勢。外を回すとしんどいので、直線前目でササっと抜け出せる脚を使いそうな馬を狙いたい。

レース指標

LAP:12.1-10.9-11.2-12.6-12.6-12.4-12.2-12.0-11.9-12.3
勝ち時計:2.00.2(良) テン3F:34.2 上がり3F:36.2

ユニコーンライオンがスタートを決めた上で押してハナを主張。ベレヌスも前に出してきたがこちらは押しておらず番手の構え。ユニコーンライオンが単騎逃げに持ち込んでそのまま逃走V。先行集団から離れた6番手追走のサトノセシルがしっかり着を拾い、4角外前から差し向けたアラタとオニャンコポンがそれぞれ3・4着。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】ユニコーンライオン

ユニコーンライオン(赤矢印)はスタート直後から手綱が大きく動く。
ベレヌス(青矢印)は持ったまま。

スタートを決めた上で押してハナ。ベレヌスは引いて、シャムロックヒルも2番手から深く追って来ず、向こう正面に向くまでに単騎逃げ態勢を構築。仮にもGIで2着したことがある馬を楽に逃がすなよ。4コーナーで手が動いてここまでかと思いきや、直線に向いてまた伸びた。逃げ馬というのは馬柱が汚れ切ってからが勝負。今回の勝利で綺麗に洗われたので次は美味しくない。

2着【◎】サトノセシル

道中、前と距離を取って外を走るサトノセシル(赤矢印)。

先行4頭には大きく離されたが、その後ろの5・6番手を取り切って追走。4コーナーで馬なりで上がっていったのを見てこれは貰ったと思ったが、ユニコーンライオンにクルっと回られてリードを広げられ万事休す。古川騎手の乗り方には何の問題もなく、考えた通りの競馬をしてくれた。今日のところはどう乗っても2着が天井だった。

3着【-】アラタ

4コーナーで内を避けて追い上げるアラタ(赤矢印)。

スタートはまずまず。行き脚もそれほど速くなったが、内枠だったことに加えて内が空いていたことで労せずして比較的前の位置を確保。道中中団内で脚を溜め、3~4コーナーで荒れた内を避けてサトノセシルの後ろまで押し上げるところまで行きながら、そこからもう一押しが無かった。そのまま内を通しても良かったような気もするが、それだけ馬場の内は荒れていたということか。

7着【△】ゴールドスミス

4コーナーで外を通って押し上げるゴールドスミス(赤矢印)。

スタート後、外から締められてポジションを落として後方からの競馬。縦長馬群の後方外を走っていた時点で8割方、4コーナーで外を通って上がっていったのを見て10割方諦めた。外を回し過ぎ。オクトーバーSを外差しで勝った時点でこうなる定めだったのかもしれない。レースイメージというのは大事だなと思った。

9着【▲】ベレヌス

手綱を動かさず、ハナを奪う気ゼロのベレヌス(赤矢印)。
西村騎手は前ではなく外の出方を窺っていた。

中京記念の逃げ切りは鮮烈だったが、実は行き脚はあまり強くない。むしろ緩いぐらい。中京記念のテン3ハロンは36秒1、京成杯オータムハンデのテン3ハロンも35秒5で、この時はミッキーブリランテにハナを奪われている。今回もハナ主張のユニコーンライオンに対してハナを奪い返しに行く動きを全く見せなかったが、これは鞍上が行くだけ無駄と判断したからかもしれない。番手追走では何の魅力もなく、4コーナーで失速して終戦。同型がいると逃げられないのであれば、今後活躍の場は狭まる。

13着【○】カテドラル

3コーナー過ぎから外を捲り上げていくカテドラル(赤矢印)。

スタートを決めた上で後方待機。これは良いとして、向こう正面に入ったところで外に持ち出していたのは気になった。縦長馬群の後方を追走して、3コーナーから外を通って進出。力で強引に捲り上げてきたが捲り切れず、直線でも後追いに終始。結局後ろにいた馬にも交わされて13着惨敗。団野騎手は福島の経験値ゼロで、こういう乗り方をしてきても文句は言えない。

15着【△】エフェクトオン

直線は追えず(追わず?)、流してフィニッシュするエフェクトオン(赤矢印)。

スタートで若干後手を踏み、行き脚も緩く後方からの競馬。3コーナー過ぎで後方を捲りに行かず、内を意識して脚を溜めて直線に賭けるような感じだったが、前が開かず終了。鞭は一発も入らなかった。7か月ぶりの競馬で無理をさせなかっただけか。

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