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【レース回顧Vol.299】第83回桜花賞

レース結果・収支

1着【◎】リバティアイランド(1番人気)
2着【-】コナコースト(6番人気)
3着【△】ペリファーニア(5番人気)
・・・
5着【△】ドゥアイズ(3番人気)
・・・
8着【▲】ライトクオンタム(2番人気)
・・・
12着【△】キタウイング(12番人気)
13着【○】モズメイメイ(7番人気)
・・・
馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,500 累計回収/投資:30,260/49,100(61.6%)


率直な感想

あっ!出遅れた!・・・後ろから3頭目?この馬場でこんなところから来れる訳がない。オワッタ。はぁ~、これも競馬か。で、大外をぶん回してどうするの?来れる訳ないから。・・・。あれ。えっ?差し切るんかい!あそこから?この馬場で?あり得ない。1,000M通過57秒6から上がり3ハロン32秒9って何だコレ?アーモンドアイ、グランアレグリア級。いや、これら以上か?ダービー行け!なお、馬券は直前で買い目を変えてハズレ。◎○から外すとかしんどい。


テーマの振り返り

1着候補はデカい馬→ビンゴ!

速さだけではなくてタフさも問われる証左。華奢だと馬群を割れないし、デカい馬と比べて踏ん張りも効かないためと推測。サンプル数178で傾向として読み取れるのだから念頭に入れておきたいところ。

466kgのリバティアイランドが勝利。460kg以上の馬は出走18頭中6頭しかおらず、この中から1着馬と3着馬(ペリファーニア、490kg)が出た。なお、428kgのライトクオンタム(2番人気)は8着凡退。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は金曜にまとまった量の雨が降って馬場への影響が心配されたが、土曜は変わらず内前優勢。含水率は4コーナー9.9%、ゴール前10.8%、日曜朝時点のクッション値は9.4。稍重発表だが馬場は確実に良化している。

  • 今週からBコースを使用。元々内前有利だったところへ内側に蓋をしたことで内前有利に拍車が掛かり、阪神牝馬Sは内枠先行馬が上位を独占。後方外から競馬を進めるのはもはや敗退行為。ここまで極端に内前に偏ると、みんな内に寄ってくることによる前詰まりが怖い。

  • ペース想定:平均(58~59秒台)

  • 阪神ジュベナイルフィリーズでハイペースを作出したサンティテソーロ、リバーラが共に不在。後ろから行く馬だらけで、ここも押し出されるようにしてモズメイメイがハナ。リバティアイランドも包まれるのを嫌って早めの競馬。ハーパーがマークに入ってライトクオンタムも前付けしそう。ペースは緩く、前付けから速い脚を繰り出した者勝ち。こうなると狙いは絞られてくる。

レース指標

LAP:12.1-10.4-11.5-11.9-11.7-11.4-11.3-11.8
勝ち時計:1.32.1(良) テン3F:34.0 上がり3F:34.5

レースの振り返り

この日の阪神芝は前日に引き続いて内枠か前に行った馬しか勝ち負けできないインチキ馬場で、桜花賞も如何にしてベストポジションを取るかの勝負かと思われた。しかしリバティアイランドは後方から大外をぶん回した上で上がり3ハロン32秒9の脚を使う(次点は12着キタウイングの33秒6)という手段に出て突き抜けてきた。アルテミスSで負けたことにより小細工抜きで外に出せば勝てると吹っ切れたかのような感じ。出遅れたのもわざとだったのかもしれない。馬場や展開読みなど、リバティアイランドの前では無意味。

1,000M通過57秒6と馬場が良かったにしても想定より流れた。モズメイメイは和田騎手を背に突っ込んだ逃げを展開。前が止まらないという自負があったのかもしれないがこれは飛ばし過ぎ。この直後を取ったのはコナコースト。ペリファーニアも外からポジションを取って4番手。この辺りの勝負になるだろうなと思ったし、実際この2頭が先に抜けてワンツーかと思った。馬場は軽くて速いし、後ろからは来れない・・・はずだった。

リバティアイランド(赤矢印)「前が詰まるのは嫌だから外通りま~す!」
コナコースト(青矢印)「ふっ、内枠なのに馬鹿ねあの子・・・」
ペリファーニア(緑矢印)「自信過剰過ぎ!こっちは持ったまま。このレース、貰った!」
モズメイメイ(黄矢印)「ちょっと飛ばし過ぎたけど、これだけ離したら届かないでしょ」

リバティアイランドは坂を駆け上がるところで手前が逆(左手前)になりながらも一層加速。完全に抜け出していたコナコーストとペリファーニアを瞬時に抜き去ってゴール。この2頭も4着以降を2馬身弱離していたにも関わらずこの結果。能力が違い過ぎる。

モズメイメイ(黄矢印)「ハァハァ、やっぱり飛ばし過ぎたかな・・・」
ペリファーニア(緑矢印)「うぉりゃー!・・・リバティ?ウソデショ?」
コナコースト(青矢印)「よし、残せる!桜の栄冠は目の前!・・・えっ?」
リバティアイランド(赤矢印)「必殺!異次元の末脚~!」

こうなると次はどこを使うかということになるが、同じサンデーレーシングの大将格(と私が勝手に考えていた)キングズレインが壮絶なハズレだったのでダービーに行くかもしれない。皐月賞にはサンデーレーシングの馬が出ておらず、今回2着だったコナコーストがサンデーレーシングの馬なのであり得る話ではある。ノーザンファームが待ったをかけるかもしれないが、オークスはコナコースト、ペリファーニア、ハーパー(いずれもノーザンファーム生産馬)に譲ってダービーを獲りに行くというのもまんざらではない。ウォッカ以来3頭目の快挙へ英断が待たれる。

最後にドゥアイズの斜行について。阪神JF、クイーンCに続いて3戦連続で制裁(過怠金)を受けている。今回の被害馬はラヴェル。2回に渡って幅寄せしている(制裁対象は2回目)。勝ち負けとは全く関係ないところでの不利だが、一応記憶しておく。

直前の右鞭に過剰に反応して外へ行くドゥアイズ(赤矢印)。
ラヴェル(青矢印)は事前に外へ行って回避。
進路を求めて強引に外へ持ち出すドゥアイズ(赤矢印)。
ラヴェル(青矢印)は避け切れず後退。これは制裁対象。

・ドゥアイズ号の騎手吉田隼人は,最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:17番)

競走中の出来事等(JRA発表)

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