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【レース回顧Vol.373】第40回マイルチャンピオンシップ


レース結果・収支

1着【-】ナミュール(5番人気)
2着【▲】ソウルラッシュ(3番人気)
3着【△】ジャスティンカフェ(7番人気)
4着【△】エルトンバローズ(4番人気)
・・・
7着【◎】シュネルマイスター(1番人気)
8着【○】セリフォス(2番人気)
9着【△】レッドモンレーヴ(8番人気)
・・・
3連複10点ハズレ 3連単12点ハズレ
レース収支:-2,200 累計回収/投資:158,880/162,900(97.5%)


率直な感想

2レースでムーア騎手がスタート直後に落馬。前のめりに落馬して踏まれたのかどうか分からないけど、以後のレース全て乗り替わり。3レースはモレイラ騎手に乗り替わって3着、4レースはルメール騎手に乗り替わって勝利。そしてメインのナミュールは藤岡康太騎手と発表された。この時点のオッズは10倍前後。ここからどこまで上がるかな?ナミュールを買った方は逆に美味しいのでは?と思ったら何のことはない、勝っちゃった。ナミュール自体を評価していなかったのでハズレなんだけど、「ルメールさん買ってりゃ当たる!」とか言ってた私に対する強烈なアンチテーゼを突き付けられる結果になってしまった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 京都は今週からCコースを使用。しかし土曜は直線で内を避けてのコース選択が目立ち、上位に来た馬は概ね中央より外を通っていた。前日の雨が残って終日稍重で行われたこともあっただろうが、ここまであからさまに内が避けられたというのは事実として捉えておきたい。

  • セルバーグの逃げにバスラットレオンが追随。内からビーアストニッシドとエエヤンも押し上げ。エルトンバローズはこれらの後になりそう。セリフォスも位置を取りに行って、シュネルマイスターは後ろから。前はそこそこ速くなり、4コーナー辺りからペースが上がっての差し比べ。馬場が乾けば内も使えそうなだけに、外が混雑するなら内突きが妙味。

レース指標

LAP:12.5-10.5-11.3-12.2-11.7-11.6-11.5-11.2
勝ち時計:1.32.5(良) テン3F:34.3 上がり3F:34.3

レースの振り返り

スタート直前にゲートの中で立ち上がる馬がいた。・・・シュネルマイスターさん?ソーヴァリアントとイルーシヴパンサーが強めのスタート。シュネルマイスターは若干出遅れた上にソーヴァリアントに寄られて最後方発進。うわ、終わった。

隣枠がガラ空きになるレベルでソーヴァリアントに寄られ、
いきなり進路を閉ざされるシュネルマイスター(白矢印)。
しかし元々出負けしていて、直接の被害ではなかった。

・シュネルマイスター号は,枠内駐立不良〔立上る〕。
・シュネルマイスター号は,令和5年11月20日から令和5年12月10日まで出走停止。停止期間の満了後に発走調教再審査。

競走中の出来事等(JRA発表)

セルバーグが快速を効かせて前に出たところ、バスラットレオンが並びかけて交わす展開。最高速度は71.2km/h、めっちゃ速い。エエヤンが3番手、セリフォスが外から押し上げて4番手もこれはちょっと持って行かれている感じ。エルトンバローズは中団外の追走。やはり速くて少し置かれている。ソウルラッシュも馬群の中で脚を溜めながらの追走。前を避けた判断は如何に。ダノンザキッドが後ろから3頭目、ナミュールが後ろから2頭目、そしてシュネルマイスターは最後方。はいはい終わり終わり。

馬群はさほどバラけていないとはいえ、シュネルマイスターは最後方。
ナミュールも後ろから2頭目で届くのか微妙な位置取り。

直線に向いてバスラットレオンが外に行き、ソーヴァリアントが内に切り込みながらスパート。最内からはマテンロウオリオンが伸びてくる。んー。直線半ばで外からセリフォス、内からソウルラッシュが同じタイミングで伸びてきて、ソウルラッシュが一気に抜け出して先頭。セリフォスは失速気味、その内を突いてジャスティンカフェ。うん、君は買ってる。シュネルマイスターはどこ?・・・ダメ?あーあ、1-5かぁ。ん?外から凄まじい脚で何か飛んでくる。ナミュール?すげー脚。豪快にブチ抜きやがった・・・。

1-5かぁ。間違いなく苺。
ん?外から凄まじい脚で何か飛んでくる。ナミュール(赤矢印)?

ナミュールは浮き上がるようなスタートで行き脚もイマイチで、シュネルマイスターと同じく最後方付近からの競馬。4コーナーで外を回さず中央に突っ込んで、レッドモンレーヴに圧をかけてこれを押しのけ(制裁対象)、ラスト200Mで突き抜け。ラスト3ハロンの推移は11.6-11.5-11.2の加速ラップを踏んでいたが、ラスト1ハロンはナミュール自身が築いた数字。実際には10秒台の脚を使っている。今まで競馬を見てきた中でも一番の切れ味だったかもしれない。デュランダル以上?これまでのGIは出遅れ(阪神JF)、内前馬場で大外枠(桜花賞)、スタート後間もなく進路カット(ヴィクトリアマイル)など不遇を囲いまくっていた。今回の脚には「魂」が籠っていた。

ナミュール「オラァ!モタモタすんな!そこどけゴルァー!」
レッドモンレーヴ「ひぃー!ど、どうぞ・・・」
藤岡康太さん「すげー手応え!めっちゃいい馬回ってきたなぁ~」
ムーアさん「ウーン、ノリタカッタナァ・・・。」

・ナミュール号の騎手R.ムーアは,第2競走での落馬負傷のため藤岡康太に変更。
・ナミュール号の騎手藤岡康太は,最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:12番)

競走中の出来事等(JRA発表)

ソウルラッシュは後方待機からの内突き。これはモレイラさんの作戦通り。馬場が乾いてフラットに触れていたのも想定通り。シュネルマイスターとセリフォスがヘグったらこの馬が勝つよね、と思ったら外からナミュールに来られて負け。ソウルラッシュの単勝を持ってた人はともかく、モレイラさんからしても「ンなアホな!」って感じだったはず。特にモレイラさんは富士Sでナミュールに乗って勝ってるんだよね。これは複雑。

ジャスティンカフェは道中後方馬群の中、直線で進路を確保してスパートすると矢のように伸びてきた。昨年は詰まって不完全燃焼だったが、今回は抜けてくる時が凄い脚だった。一瞬やったか?と思ったがソウルラッシュにあと1馬身と迫ったところで脚が止まってしまった。外を回さず内を捌いての好騎乗。

エルトンバローズはマイルGIで不慣れな外差しを強要されながらそこそこ対応。ナミュールには並ぶ間もなく交わされたものの、エルトンバローズ自身も前との差を詰めていた。元々そんなに強くないと考えていたが、少なくともここ2戦は恵まれただけではなかったことが分かった。

シュネルマイスターはスタート直後にソーヴァリアントに寄られたものの、元々出負けしていて寄られていなくても後ろからの競馬だった。リカバリーに動く気配も無く、無策のまま外を回してそのままフェードアウト。ゴール前でようやくエンジンが掛かって突っ込んできたけど遅いって・・・。鈍臭い云々以前の問題。走る気が無いのには参った。

セリフォスは好スタートから行き脚も速く、前に付いて行く形で4~5番手。お世辞にも折り合っているようには見えなかった。道中で溜めが作れなかった結果、ラストでもう一押しが利かなかった。追い切り爆速で馬自体は仕上がっていても、レース勘までは取り戻せていなかった。富士Sを使ってガス抜きをしていればもう少しマシだったはず。

レッドモンレーヴは今回も例に漏れず道中外、直線も外。モタモタしていたところへナミュールに威圧されて外に追い遣られる始末。お粗末な競馬をしたシュネルマイスターやセリフォスにも及ばなかった。残念ながら全くの実力不足。安田記念では無視したが、この馬をGIで買ってしまったのは反省したい。

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