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【レース回顧Vol.107】第26回KBS京都賞ファンタジーS

順当決着。前で速い脚を繰り出した馬のワンツースリー。ウォーターナビレラは距離短縮のハイペースを普通にこなしてきた。また、ナムラクレアは外差しだけの馬ではないことを確認。ママコチャは調子の良さだけで上位に食い込んだ感じ。

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ヴィルチュオーズとオルコスが出遅れて後方からの競馬。ナムラデイリリーがダッシュ良くハナを奪う。ウォーターナビレラ、スマートプレジールも普通にこれに付いていった。

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ナムラデイリリーはともかく、ウォーターナビレラも行きたがるのを我慢しながらの追走で余裕綽々。ナムラクレアも内から盛り返して早めの4番手。ママコチャは外から主導権を奪えず5番手付近。

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前の隊列は固まって、後続は内を通ってヴィルチュオーズとオルコスがポジションアップ。スリーパーダは抑えて後方の外。う~ん、岩田望未君。その位置でいいのか?

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ウォーターナビレラ(黄)は持ったままでこの位置。ナムラクレア(青)はこれをすぐ内に見る好位置。ママコチャ(緑)は外を回った分、ウォーターナビレラらとは若干差があった。スリーパーダは後方捲りで外前に取り付けていないというマズイ状況。

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レースを引っ張ったナムラデイリリーが失速。満を持して追い出したウォーターナビレラにナムラクレアが襲い掛かる。これはナムラクレアが差し切りそう。

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しかし坂を上り切ったところでナムラクレアの脚色が鈍り、ウォーターナビレラが盛り返してリードを広げる。その後ろからはママコチャが伸びてきたが前には届きそうにない。ママコチャの後ろは更に離れた。

ナムラデイリリーがロケットスタートを切ればそのままハナ。ウォーターナビレラは競りかけることなく2番手、ホワイトターフも前へ。テン3ハロン34秒台前半の平均ペースで各馬離れずの追走。展開の有利不利は無さそうだが、トラックバイアスは明確に外前からの押し切り。後ろからでは厳しい。

ビンゴ。4コーナーで前のほうにいた馬によるワンツースリー。スリーパーダは道中後方待機、4コーナーで外を回してジ・エンド。

1着△ウォーターナビレラはスタートから難なく前に出てきて、ハミを取って行く気満々。2番手でしっかり折り合って、直線でナムラクレアに迫られながら抜かせず、逆に突き放す強い勝ち方だった。ペースアップも難なくこなし、前付け出来て隙が無い。

【△】ウォーターナビレラ
新馬戦・サフラン賞共に前が手薄で、緩い流れに乗っての押し切り。今回は距離短縮でペースアップ必至、自分のレースが出来るかどうか。

2着▲ナムラクレアは押してポジションを取りに行って早め4番手。馬場の3分どころを通って直線に向き、ウォーターナビレラに並びかけてそのまま突き抜けると思いきや、坂を上ったところで勢いが無くなった。上がり3ハロン34秒6は最速だったが差し負け。距離に壁がありそうな負け方だった。

【▲】ナムラクレア
小倉2歳S当時の馬場は典型的な外差し馬場で、外枠から直線外に振った分の勝利と見做せなくもない。恵まれただけかどうか、ここでお手並み拝見。

3着◎ママコチャは五分のスタートを切りながら内に出られて好位の外。手応えは終始楽だったがずっと外を走らされ、ウォーターナビレラはともかくナムラクレアにも近付けないままでレースが終わってしまった。枠順が内なら結果も変わっていたはず。

【◎】ママコチャ
前走、今回と同じコースで道中2番手から直線楽に抜け出して完勝。中1週の強行軍だが、直前の坂路で時計が出ており杞憂か。外前から手堅く。

5着△アネゴハダはスタートを決めて先行集団の後ろに入ったものの、3コーナー過ぎから次第にポジションを落とし、前の馬を交わすべく外を回してジ・エンド。思ったより先手を主張する馬が多く、相対的に後ろになってしまったのは残念。

【△】アネゴハダ
小倉2歳Sは外差し馬場に便乗した差し込みで、3着という着順自体は評価に値しない。ただ前に行こうと思えば行けるはずで、ここは前付けで妙味。

7着○スリーパーダは出たなりで位置を主張せず、自然と後方からの競馬。馬は首を上げて行きたがっていたが後方待機を貫き、4コーナーで捲り気味に上がってきたが前からは結構離されていて、直線で逆に突き放されてジ・エンド。外枠で前への誘導が難しかったのかもしれないが…。

【○】スリーパーダ
小倉2歳Sは出負けして後方からの競馬も直線は内を通って2着。トラックバイアスを考慮すれば上々。前に離れず付いて行ければ通用。

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