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【レース回顧Vol.116】第8回ラジオNIKKEI賞京都2歳S

追わずに楽勝した馬が次走叩き合いで負けるってのはある意味お約束なんだけど、軸で買った馬がコレって効くよね~。坂の経験の差かな。ビーアストニッシドが渋太かった。無念。

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ゲート入りを散々ゴネたライラックが出て、トゥデイイズザデイが凹んだスタート。ジャスティンロックはそろっとゲートを出て後方から。内からビーアストニッシド、大外からグッドフェイスがハナを窺う。

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ビーアストニッシドが内を利してハナ確定。グッドフェイスは少し離れて2番手。フィデルは4番手の外。イイネ。ジャスティンロックはともかく、トゥデイイズザデイ最後方は最高にロックだな。飛ぶでしょ、コレは。

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1,000M通過62秒8。前付けのフィデルはともかく、キャンディセントの福永さんとトゥデイイズザデイのユタカさんは何してんの?こんなの4コーナーで捲りに来ないと届かんだろ・・・。

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3コーナー手前からジャスティンロックが進出開始。ここでライラックが外に張って、これらの間にいたキャンデセントが進路を失って躓いてしまった。外の進路を模索していたトゥデイイズサデイもこの煽りを受けて内へと入っていった。

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ジャスティンロックはかなり外を回されたが手応えに余裕があった。フィデルも当初の位置取りから余裕を持っての進出。直線はこの2頭の叩き合いかな。

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4コーナーから直線へ。ビーアストニッシド(青)は内を若干開けて先頭。フィデル(緑)が手応え良く併せに行く。ジャスティンロック(黄)は理想の外前を確保。

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ビーアストニッシドはラチに寄せて逃げ込み態勢。そうはさせじとフィデルに追撃の鞭が飛ぶ!よし、これは勝った。・・・あれ?意外と伸びない。むしろ外のジャスティンロックが確実に伸びてくる。ビーアストニッシドも一向にタレる気配がない。

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ジャスティンロックはいい。問題は2着。フィデル、ギリギリ追い付いたか。やれやれ、最低限の馬複は確保。

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・・・ん?

明確な逃げ馬不在。マイルを2戦使ったビーアストニッシドか大外グッドフェイスが仕掛けるか。トゥデイイズザデイはこれらに行かせて2~3番手。行き脚が良いフィデル、ライラックもソツなく前付け。いずれにしてもスロー、少頭数で一団の競馬を想定。連続開催最終週ということで、馬場の内を開けての追い比べ。終いの脚重視で大外に振るより、パワーがあるなら内前押し切りのほうが効率が良さそうだが…。

微妙にハズレ。逃げたビーアストニッシドを含め、上位は内を立ち回ったワンツースリー。後ろから行った馬は不利があったとはいえ、このスローでは追い上げ困難だった。

1着▲ジャスティンロックは遅いスタートからそのまま後方待機。3コーナーから外を通って早めに動いて前に取り付き、直線で内に寄せて内の争いを交わし去った。機動力を見せての勝利で価値あり。リオンディーズ産駒はこれが重賞初勝利。ただ母父アッミラーレでは将来性は何とも言えない。

【▲】ジャスティンロック
デビュー戦、2戦目とも初速が鈍いながらラストしっかり詰める競馬を披露。位置取りが前なら差し切り十分。

2着-ビーアストニッシドは好スタートと内枠を活かしてハナ確定。折り合いが付いてマイペース、直線ラチに寄せてのスパートで粘りに粘った。単独になるとフラつくだけに、ラチを頼れたのとフィデルが競りかけてくれたのはかえって好都合だった。

【-】ビーアストニッシド
デビュー戦は直線早め先頭もフラつきまくって自滅。前走は内の相手に併せて上手く抜け出した。距離延長のここで上積みは疑問。

3着◎フィデルは五分のスタートを決めて外の4番手。先頭まで3馬身程の位置で脚を溜め、4コーナーで軽く押してビーアストニッシドに接近。直線で満を持して追い出したものの、思ったほど弾けず。鞭を入れても反応が鈍く、ゴール前でグイッと伸びたが遅かった。反応が鈍かったのはレース間隔が開いたためか、それとも急坂のせいか。答えは次走以降に見出したい。

【◎】フィデル
デビュー戦はスタート好発から番手に控え、4角早々に先頭に並びかけて直線鞭無しで完勝。かなりの奥行きを感じる。

5着△シホノスペランツァは出脚が今一つながら内枠を活かして前付けに成功。内で上手く脚が溜まっていたようにみえたが4コーナーの加速で置かれてしまい、ラストにかけて前に離されてフィニッシュ。速い上がりの脚が使えず、瞬発力性能の差で負け。

【△】シホノスペランツァ
デビュー戦は最内から出遅れて3コーナーから大外捲り敢行も及ばず。前走はスタートから出していって4角内前から完勝。レースセンスは良い。

6着○トゥデイイズザデイはパドックから煩く、ゲートの中でも落ち着きがなく結果として出負け。リカバリー無しで最後方からレースを進めて、3コーナー過ぎから押し上げようとしたところで前がゴチャついて外に出せず、直線に向いて内の最後方という最悪の位置取り。気性の成長待ち。

【○】トゥデイイズザデイ
デビュー戦は自ら先制してドスローに落として押し切り。ここも明確な逃げ馬がおらず、前付けから押し切る競馬で勝ち負け。

9着△キャンデセントはスタートを決めながら内に切り込んでいって後方待機。3コーナーからの押し上げでジャスティンロックに先に動かれて結果として進路を失くし、後ろに下がってしまった時点で勝負あり。過剰に控え過ぎた感。

【△】キャンデセント
デビュー戦は五分のスタートから他に行かせて、4コーナーで大外を回って直線楽抜け。まだ手の内を見せておらず、ここは楽しみのほうが大きい。

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