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【レース回顧Vol.61】第71回安田記念

ダノンキングリーもリピーターといえばリピーターなんだよなぁ(昨年7着)。天皇賞秋は馬場の悪いところを通らされての負けで、良馬場外差しで復活。ダノックスがプレミアムを捨ててキングリーに賭けたのがよく分かった。グランアレグリアはあの位置から2着に来ただけでも上出来。

20210606東京11R(1)

カテドラルが出遅れ。サリオスもあまりいいスタートではなかった。グランアレグリアもヘコみ気味。真ん中のほうが総じて好スタート。

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しかし先制したのは内のダイワキャグニー。戸崎騎手はしきりに内を見て競りかけず番手の競馬に移行。これは遅くなるのでは…。

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ラウダシオン、ダノンプレミアムの2頭はパドック気配通りカリカリとした追走。前が緩いなら前に出てしまえばいいのに。

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インディチャンプはギベオンと並んで中団外を追走。その直後にシュネルマイスター。サリオスはダノンキングリーと並んでその後ろ。内枠で前が取れないというのは痛い。

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グランアレグリアはサリオスの後ろ、外にケイデンスコールを置いて後方4番手。まずい、身動きが取れない。しかも600Mの入りが34秒9。これはかなりヤバい。飛んだか?

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ダイワキャグニーとトーラスジェミニが前をキープしたまま直線へ。シュネルマイスター(緑)とその隣のインディチャンプが外前の絶好位、ダノンキングリー(黄)も外の進路を確保しつつある。一方でグランアレグリア(青)は未だ馬群の中。

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直線半ばでインディチャンプが抜け出し態勢。シュネルマイスター、ダノンキングリーは外から伸びてくる最中。しかしグランアレグリアは依然として進路が開かない。内を見るとサリオスとラウダシオンが失速気味。ここしかない!

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グランアレグリアがズバッと内へ切り込む!サリオスの松山騎手は思わず腰を浮かし、ラウダシオンも気迫に押されて失速。結構なラフプレー。しかしこのタイミングしかなかった。ルメール騎手の焦りが感じられた瞬間。

【競走中の出来事等】※JRA発表
・ グランアレグリア号の騎手C.ルメールは,最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:1番・7番)
・ ギベオン号の騎手西村淳也は,最後の直線コースで外側に斜行したことについて戒告。(被害馬:7番)

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先に抜け出したインディチャンプを巡って内外の差し込み合戦。グランアレグリアは内から猛然と追い上げるものの、外の勢いが優勢。インディチャンプは失速気味で苦しい。

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ゴールを迎えるまでもなく、ダノンキングリーが優勢。その瞬間、ルメール騎手は敗戦を悟ったかのように外を見ていた。最初から外差しに賭けた馬と内を強引に切り込んでいった馬の差。

トーラスジェミニの出脚が速く、ギベオンを抑えてハナ。ダイワキャグニー、カラテ、ダノンプレミアム、ラウダシオンが続いて前は賑やか。ハイペースとまではいかなくてもある程度突っ込んだ流れになりそう。リピーターを中心に、単純な上がりだけの競馬ではなく終いを要するハイペースで差してきた経験のある馬を狙い撃ちたい。

ペース読み違え。ダイワキャグニーが行ってトーラスジェミニが控えに回ったことでテン3ハロン34秒9、上がり3ハロン33秒9の瞬発力勝負。安田記念っぽくない流れで、安田記念に向いていなかったダノンキングリーが差してきた。快速馬がいないときは案外ペースが落ち着くものだなと思った。

1着-ダノンキングリーはスタートを決めた上で馬なりで後方外めを確保。常に外の進路を意識した追走で、直線に向いてすぐにシュネルマイスターの外を取り切ってスパート。外差しバイアスに完全に乗り切り、得意の瞬発力勝負で差し切った。最初から外差しに賭けた川田騎手の作戦勝ち。

2着◎グランアレグリアは一息のスタートで流れに乗れず、後ろから数えたほうが早い位置の内。外にはケイデンスコールがいて持ち出せず、当初の位置取りのまま直線に向いた時は飛んだと思った。直線半ばで強引に内に切り込み、上がり3ハロン最速の脚で突っ込んできたが、当初から外差し一本で伸びてきたダノンキングリーには届かなかった。枠が逆なら結果も違っていたと思う。

3着▲シュネルマイスターはスタートを決めて一旦控えたものの、道中外を通って中団まで押し上げ。4コーナーで外前を取り切って直線に向いた時はこの馬が勝つんじゃないかと思った。しかしラストで外からダノンキングリーに迫られたところで僅かに内にモタれて失速。これは仕方ない。

4着△インディチャンプはロケットスタートを決めた上で自重して5番手からの競馬。道中壁らしい壁がなく、直線に向いたところでも完全フリーで勝ってください状態。持ったままで坂を駆け上がり、直線半ばで満を持してスパート。しかしあれだけ追い出しを待った割にすぐにガス欠、内外から差し込まれて4着。あの手応えでこの負け方は意外。ピークが過ぎたか。

10着○ケイデンスコールも飛び出すようなスタートから自重して後方待機。4コーナーで膨らまないように外を回し、ダノンキングリーと共に外差し態勢。しかしスパートしてから首が内を向いてサッパリ伸びず。純粋な瞬発力勝負だとこんなものか?パドック気配も絶好だっただけに残念。

12着☆カテドラルは出遅れて強制的に後方からの競馬。カデナと並んで離れた後方を走っていたのを見てダメだと思った。直線の仕掛けも真後ろからでは間に合うはずもなく、適当に流して終了。前掛かりの流れでの差し込み要員として印を打ったので、今回の流れでは出番が無かった。

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