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【競馬予想Vol.453】第65回宝塚記念



トラックバイアス分析・展開予想

  • 火曜に56ミリ、金曜も22ミリの雨が降ったものの土曜朝時点のクッション値は9.7。2歳未勝利(芝1,600M)で1分33秒5をマークするなど、10週連続開催にしては依然として高速を維持。トラックバイアスは完全に外。しかしこれから降り続く雨で全てリセット。当日の馬場を見定めたい。

  • 明確な逃げ馬不在で展開がよく分からない。前に行った馬が有利と思える反面、ドウデュースやローシャムパーク、ソールオリエンスといった捲り上手が複数いる。縦長は考えにくく、少頭数であることを考えると後続が4角で外を捲って、前が早めに潰されての差し決着を見込むのも面白い。


全頭分析

【-】シュトルーヴェ

(+)目黒記念はスローを真後ろから貫く。高速馬場維持なら侮れない。
(-)行き脚弱く毎回後ろからの競馬。逃げ馬不在の状況で届かず懸念。

【△】ジャスティンパレス

(+)昨年は鞭落としながらも3着確保。ルメール騎手騎乗時は4戦全勝。
(-)近走スタート遅く後手踏む。前走ドバイで好位付けも伸び今一つ。

【△】ベラジオオペラ

(+)大阪杯は明確に前を意識して押し切り勝ち。引き続き前付け妙味。
(-)同コースで行われた京都記念でプラダリアに完敗。距離延長微妙。

【○】ドウデュース

(+)ドバイターフは直線内詰まりで何も出来ず。進路確保で巻き返し。
(-)京都は初出走。後方待機タイプで構え過ぎての取りこぼしが心配。

【△】ディープボンド

(+)天皇賞春は3年連続で前に行って粘る。力要る馬場で相対的有利。
(-)一昨年の阪神大賞典以降毎回何かに交わされる。距離も足りない。

【-】ヒートオンビート

(+)目黒記念は直線で見事なまでの前が壁。外差しに賭けて一発大穴。
(-)日経賞や京都大賞典での反応を見る限り渋った馬場は上手くない。

【-】プラダリア

(+)重馬場の京都大賞典を含む京都外回り2戦2勝。直線先抜けで勝機。
(-)GIは5戦してダービー5着が最高。GII僅差勝ち程度では物足りない。

【-】カラテ

(+)ドロンコ馬場の新潟大賞典勝ち。馬場極端に渋るならワンチャン。
(-)昨年も鳴尾記念をステップにしてブービー負け。力が足りない。

【-】ソールオリエンス

(+)大阪杯6着は早めに勝負に行った結果。3角下り利用して捲り一撃。
(-)皐月賞はハイペースの前崩れ。スロー濃厚のここは展開向かない。

【◎】ローシャムパーク

(+)大阪杯は向正面から外々を通って僅差。直線長い京都が合いそう。
(-)前進気勢で折り合いが難しい。前走のような競馬だとガス欠懸念。

【-】ヤマニンサンパ

(+)3戦連続京都で差す競馬で善戦。やること同じで無欲の一発警戒。
(-)前走ノーストレスの外差しでも4着。前が止まらない限り厳しい。

【▲】ブローザホーン

(+)京都外回りは競争中止1回を除けば3戦3連対。馬場悪化は大歓迎。
(-)前走は後方決め打ち。外枠だけに位置を主張しないと差し遅れも。

【-】ルージュエヴァイユ

(+)稍重のエプソムCで大外先行の2着あり。川田騎手の手腕に期待。
(-)重馬場の愛知杯は進んでいかず惨敗。重たい馬場では決め手減退。


結論

ローシャムパークは行きたがるのがネックだが、大阪杯は向正面で一気に2番手に押し上げ、そのまま外を通って2着と滅茶苦茶強い競馬をした。重馬場のスピカSで負けているのをどう見るかだが、あのレースは前傾ラップの消耗戦で、途中から無理に捲り上げてバテただけのこと。洋芝かつ稍重の函館記念を大外フリーからブチ抜いた馬が渋った馬場がダメとは到底思えない。雨が降ったらハービンジャー。

ドウデュースはパンパンの良馬場でこその馬だが、接地時間が短いピッチ走法で渋った馬場でも問題無く弾けるとは思う。むしろ機動力に優れる馬で、3コーナー過ぎから断続的に下る京都は如何にもベストマッチ。逃げ馬不在の少頭数で縦長の展開は考えにくいし、スタートして一旦下げて外を確保して、3角オート進出から4角外前に取り付けられれば勝ち。

ブローザホーンにとって京都は不良馬場の烏丸Sで5馬身差圧勝、日経新春杯勝ちに天皇賞春2着の得意舞台。京都大賞典は心房細動の影響でノーカウント。2021年大阪杯でモズベッロがコントレイルやグランアレグリアに先着出来たのは適性の差としか考えられない。それと同じことが今回も起こる、かもしれない。但し行き脚が弱いので、今回も後ろからの競馬になると思う。

ディープボンドは京都に限れば3戦連続3着以内をキープ。天皇賞春で前に行って残ったのは勝ったテーオーロイヤルとディープボンドぐらいで、前が手薄なここは展開利が十分見込める。切れる脚が全く無いので、ベチャベチャ馬場で誤魔化せそうなのも良い。鞍上の幸さんは定期的に穴馬を持ってくるので注意したい。

ベラジオオペラは大阪杯で進んで前に出て押し切り。今回は何が逃げるか分からないレベルの前スカスカで展開は間違いなく向く。重馬場はスプリングSを貫く程度にはこなせる。距離延長&京都外回りで凌ぎ切れるかは少々疑問だが、ローシャムパークを狙うのにこの馬を狙いから外すのは意味が分からないので抑える。

ジャスティンパレスはレースを重ねる度に行き脚が緩くなっているのが気になる。ドバイシーマクラシックも直線追って案外で、同じドバイでも直線前が詰まって何もしていないドウデュースとは違って力負けの内容。ルメール騎手騎乗時4戦全勝で昨年の天皇賞春楽勝、鮫島騎手に乗り替わって直線で鞭を落とした宝塚記念3着を評価して抑えには入れるが、今年は怪しい。

◎ローシャムパーク
○ドウデュース
▲ブローザホーン
△ディープボンド、ベラジオオペラ、ジャスティンパレス
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

※当日15:20追記
ローシャムパークは勝手に上がっていって自滅する可能性もあるので、ドウデュースの単勝と流しを追加。馬場は外差し、4コーナーまでに捲り終えているという読み。
【追加】単勝○(1点)、馬複○流し(4点)、3連複○1頭軸流し(6点)

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