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【レース回顧Vol.211】第17回キーンランドC

レース結果・収支

1着【-】ヴェントヴォーチェ(6番人気)
2着【-】ウインマーベル(2番人気)
3着【-】ヴァレトニ(4番人気)
・・・
7着【○】ジュビリーヘッド(3番人気)
8着【△】シゲルピンクルビー(10番人気)
・・・
10着【▲】レイハリア(9番人気)
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12着【◎】メイショウミモザ(7番人気)
13着【△】ロードマックス(8番人気)
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馬複10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:110,070/95,100(115.7%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

皆が「外差し、そとざし、ソトザシ~」と騒いだら内が美味しくなるってのはお約束。こぞって外に振って内がポッカリって、先週の北九州記念とまるっきり同じやん。予想は外差しに全振りだったので、完全に外れて良かった。考え方は一貫してたってことだもんね。


テーマの振り返り

外枠優勢傾向あり→ドボン

開催末期に行われるだけあって外差し優勢。特に近年は4コーナーで内を包みながらの差し込みが目立っている。5枠より内に入った馬は1番人気に推されても【0・2・1・2】と勝ち切れていない。ちなみに6枠より外に入った1番人気馬は【2・2・0・1】。

外差しに意識が集中した結果、内がガラ空きになりヴァレトニが内ラチに寄せただけで楽々逃げ込み態勢。ウインマーベル、ヴェントヴォーチェも進路を内に採ってのスパートで、外を回した連中は揃って討ち死に。誰でも思い付く外差しを絶対的なものとして昇華させた者負けという結果になった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は概ね好天に恵まれて降雨無し。先週日曜はやたらと時計を要していたが、今週土曜は34~35秒台の上がりが出ていて軽さが戻ってきている。しかし馬場の内を突いた馬は失速、中央から外からの差しがバシバシ決まっており、典型的なローカル開催末期の外差し馬場の様相。オパールシャルムの逃げにマウンテンムスメが連動、最内ヴァレトニと大外トウシンマカオも前に行くとなると前掛かりな流れが想定される。狙いは後ろ、それも外。

レース指標

LAP:12.2-10.9-11.4-11.8-11.3-11.5
勝ち時計:1.09.1(良) テン3F:34.5 上がり3F:34.6

ヴァレトニの逃げに誰も競りかけず一団で推移。テン3ハロン34秒5は過去10年で重馬場だった2020年(34秒8)に次いで遅く、良馬場なら未勝利~1勝クラス並のスロー。4コーナーに差し掛かっても前が停滞して後方勢が外に膨れ、直線に向いてガラ空きになった内を突いた馬がワンツースリー。まともに外差しに向けたロードマックスやメイショウミモザらは大外の大外に吹っ飛んで何も出来なかった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】ヴェントヴォーチェ

3コーナーでスムーズに内に入っていくヴェントヴォーチェ(赤矢印)。
大半の馬が外を回す中で効率の良い追い上げ。
直線に向いたところでヴェントヴォーチェ(赤矢印)の前はガラ空き。
ヴァレトニ(青矢印)は内ラチ張り付きでセーフティーリードを構築。

スタート今一つ、直後に両側から挟まれて今回も後方からの競馬。3コーナー過ぎから内に進路を採って相対的にポジションアップ、外を壁にしながら直線に向くと前はガラ空き。ウインマーベルに先に抜け出されたものの、余裕を持ってこれを交わしてゴール。各馬の上がりの数字を見る限りでは内も伸びていて、純粋な外差し馬場ではなかったというのが真相のようだが、今回は外差し勢がみんな外に行ったことが大きかったと思う。

2着【-】ウインマーベル

3~4コーナー中間点、空いた内をのびのび進むウインマーベル(赤矢印)。
後続はこぞって外に広がっての追い上げで、内はノーマーク同然。
右鞭連打で次第に外へ行くウインマーベル(赤矢印)。
結果、真っ直ぐ差してきたヴェントヴォーチェ(青矢印)に交わされてしまう。

好スタートから前に出していき、外からやってきたオパールシャルムを行かせてこの後ろを追走。馬場が悪いのを承知で内を通り続け、直線に向いたところで押し出されるような感じで単独2番手。特に何もしていないのに勝ちパターンになり、後は突き抜けるだけだったが、スパートの右鞭に反応し過ぎて外に膨らんだところをヴェントヴォーチェに差されてしまった。荒れ馬場は問題無く、古馬相手に通用したのは収穫。

3着【-】ヴァレトニ

ラチに張り付きながら逃げるヴァレトニ(赤矢印)。
オパールシャルム(青矢印)との距離が自然と離れていく。
ラチに寄せたまま逃げ込みに入るヴァレトニ(赤矢印)。
正面からでは分かりにくいが、この時点で2馬身程のリード。

スタートを決めて前に出て、オパールシャルムと内外離れて先頭。3コーナー入口からラチに寄せ、最短距離を通って相対的にポジションアップ。そのまま内ピタで直線に向いて2馬身のリード。他が軒並み外に行ってくれたのが大きかったが、荒れたところを通ってもバテなかったヴァレトニの脚力も評価すべき。洋芝で4戦全勝していただけのことはある。

7着【○】ジュビリーヘッド

前も外も内も壁でどうすることもできないジュビリーヘッド(赤矢印)。

スタートは五分に出たものの、早速オパールシャルムに行かれ、更にレイハリアとマイネルジェロディにも前に入られてこの後ろからの競馬。3~4コーナーは外が壁、前も大混雑。そのまま集団に流されて直線に向き、大外に持ち出してのスパートでフェードアウト。同馬にしては珍しく位置取りが嵌らなかった。次走以降、改めて見直したい。

8着【△】シゲルピンクルビー

直線で内に入れて追い上げるシゲルピンクルビー(赤矢印)。
全般的に馬力に欠く走りで目立たなかった。

スタートから行き脚が付いて前に出てきたものの、ヴァレトニらが緩い逃げを打って周りもセーブしたことで頭を上げて掛かっていた。4コーナー付近で既に手応えが怪しく、直線で内に入れての追い上げは目立たなかった。とりあえず言えるのは、力の要る馬場(洋芝)はダメということ。高速馬場、かつ休み明けで狙いたい。

10着【▲】レイハリア

4コーナーで外に振られるレイハリア(赤矢印)。内との比較で距離ロスは歴然。

抜群のスタートからハナに立ちかねない勢いだったが、内からオパールシャルムが出てきて自重。オパールシャルムの外を馬なりで追走したものの、オパールシャルムが終始外に張り気味で、この外を通らされる羽目に。4コーナーで外に振られて相対的にポジションを落とし、前に離されてジ・エンド。やはり枠がキツかった。

12着【◎】メイショウミモザ

遠心力で大外に吹っ飛ぶメイショウミモザ(赤矢印)。詰み。
ロードマックス(青矢印)も後方外からの捲りでフェードアウト。

スタートは五分に出たが行き脚は緩く、あっという間に置かれて後方からの競馬。3コーナー手前から捲り上げに備えて外を通って上がっていったものの、内が固まっていて捲れず、4コーナーで大外に吹っ飛んでいって万事休す。ペースが緩んで前が固まったのは誤算だった。今回の結果はノーカウント。

13着【△】ロードマックス

一応「お望み通り」の大外一気に出るロードマックス(赤矢印)。
メイショウミモザ(青矢印)と一緒に突っ込んでくる世界線が見たかった。

スタートは出たが行き脚は緩く、いつも通り後方からの競馬。メイショウミモザと同様にペースが緩く、外を通っての捲りは不発。手応えも芳しくなく、中1週使いでお釣りが無かった。バシュロ騎手が云々以前の問題。これでは誰が乗っても結果は同じだった。

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