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【レース回顧Vol.256】第17回阪神カップ

レース結果・収支

1着【○】ダイアトニック(1番人気)
2着【△】グレナディアガーズ(2番人気)
3着【-】ラウダシオン(11番人気)
4着【△】バスラットレオン(4番人気)
・・・
9着【◎】ロータスランド(3番人気)
・・・
12着【▲】カイザーミノル(9番人気)
・・・
馬複10点的中!(10.4倍)
レース収支:+40 累計回収/投資:136,710/145,600(93.9%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

意外と前が速そうだな。・・・600M通過33秒3(実際は33秒4)?ちょっと、過去10年で最速やないかい!これはロータスランド、バスラットレオン終わった。最内に構えたカイザーミノルもなんか来なさそう。残る駒は2つ、ダイアトニックとグレナディアガーズ。で、この2頭がワンツー。当たり前過ぎて敬遠しかけた目。3連複14-18-全が正解だったか・・・。


テーマの振り返り

良馬場なら距離短縮組を買え→ビンゴ?

過去10年で距離短縮組が連対できなかった2015年と2018年はいずれも稍重馬場で、良馬場で行われた7回は全て距離短縮組が勝っている。良馬場で行われたここ3年は距離短縮組がワンツーフィニッシュを決めている。

4頭いた距離短縮馬のうち、最も人気が無かったラウダシオン(11番人気)が後方からすっ飛んできて3着に入って波乱を演出。

後ろ過ぎると届かない(前付けが美味)→ビンゴ?

馬券的な旨みは間違いなく前付けの馬。前年のマイルCS勝ち馬ダノンシャーク(2015年4番人気15着)、同年の京王杯スプリングC勝ち馬ムーンクエイク(2018年4番人気14着)、同年の阪急杯勝ち馬スマートオーディン(2019年4番人気8着)など、真後ろからでは届かない。

今年はハイペースで差し優勢だったが、前々で競馬を進めたダイアトニックが押し切り勝ち。スワンSで差して好走していたトゥラヴェスーラ(5番人気)は8着、ルプリュフォール(6番人気)は13着に沈んだ。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は水曜と木曜にごく少量の雨が降った以外は概ね好天。金曜朝時点のクッション値は9.8、含水率は4コーナー9.7%、ゴール前11.3%と先週開催時とほぼ同水準。馬場の傷みは進行しているが、依然として内前優勢。外差しも使えなくはないが、道中内に入れるなどの工夫が欲しい。勝負どころで外を回すとキツい。今年は何が何でも行くタイプが不在、かつエントシャイデンとバスラットレオンが同じ矢作厩舎ということで競合も無さそう。例年テン3ハロン33秒5~34秒台前半で流れるのがデフォルトだが、今年は34秒台後半で流れて前が残りそう。

レース指標

LAP:12.1-10.5-10.8-11.3-11.4-12.0-12.1
勝ち時計:1.20.2(良) テン3F:33.4 上がり3F:35.5

オパールシャルムが緩めずの逃げを展開、プルパレイ以降もしっかり付いていってテン3ハロン33秒4。これは過去10年で最速。1,000M通過56秒1も過去10年で最速のハイペースで、ダイアトニック自身も直線半ばまでモタついてグレナディアガーズに交わされかけたがゴール前で逆転。やはりこの距離では崩れない。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【○】ダイアトニック

直線でロータスランド(青矢印)の直後から外に持ち出すダイアトニック(赤矢印)。
しかしグレナディアガーズ(緑矢印)もすぐそこまで来ていた。

スタートから前付けに動いていったものの、他が速くて一段後ろからの競馬。ロータスランドの後ろを付いていって、直線に向いてサッとこの外へ。しかし内にモタれて加速が乗らず、外のグレナディアガーズに一旦前に出られるなど大苦戦。最後までフラついて絶対絶命だったが何とか抜け切った。今回の勝利も含め、1,400Mは【8・2・0・0】。阪急杯、スワンS、阪神Cと阪神芝1,400M重賞三冠を達成。このレースを以って引退。1,400Mのスペシャリスト・ダイアトニック、フォーエバー。

2着【△】グレナディアガーズ

激しく競り合うグレナディアガーズ(赤矢印)とダイアトニック(青矢印)。
このレースは勝者が2頭いたのではないか?と思うほどの接戦だった。

スタートで僅かに外に跳んだのは大外枠に入った馬の宿命。無理させず内に寄せて中団。ハイペースでも外で抑え切りの追走で行きっぷりは抜群。馬なりで外に放り投げて直線に向き、内から出てきたダイアトニックを目標にスパートして一旦はこの前に出た。ゴール前でダイアトニックの差し返しに遭って負けたものの勝ちに等しい内容。この馬もダイアトニックに引けを取らず1,400Mに滅法強い。

3着【-】ラウダシオン

前の2頭の争いの後ろからスパートに入るラウダシオン(赤矢印)。
展開が嵌っただけか、これが本来の実力か・・・。

スタートは五分で出たものの周りが速く、相対的に後ろに下がっていって4コーナーでは後ろから数えた方が早い位置。このまま終わりかと思いきや、次第に外に進路を変えて、ダイアトニックとグレナディアガーズの競り合いの後ろへ到達。そのままぐんぐん伸びて混戦の3着争いを制した。ハイペースになったのと、思い切って下げて競馬をしたのが功を奏した感。こんな脚使えるんだ、ってこの馬GI勝ってたな・・・。

4着【△】バスラットレオン

追走位置、通ったコース、スパートタイミングどれも適正。
バスラットレオン(赤矢印)の走りに落ち度は見られなかった。

スタートで若干後手を踏み、押して前に出していったところプルパレイやロータスランドもやってきて前は想定に反して賑やか。速い流れながら手応え良く付いていって、前に競らせるだけ競らせて内からスパート。やりたい競馬は出来た。このペースで差し比べになるとしんどい。むしろよく4着で済んだなと思う。

9着【◎】ロータスランド

4コーナーで手綱を動かして前を窺うロータスランド(赤矢印)。

スタートからポジションを取りに行くべく手綱を動かして前へ。しかし前が飛ばしていて、これにまともに付いていっていたのを見て嫌な予感がした。4コーナーで早めに前を捉えに行ったのもスワンSと同じ。今回は残り200Mで先頭に出たものの、ラストで差し込まれて沈没。ここまでペースが上がるとは想定外。勝ちに行っての負けなので悪くは思わない。高松宮記念で2着に好走した実力馬だけに今後も引き続き注目。

12着【▲】カイザーミノル

カイザーミノル(赤矢印)はおあつらえ向きの内ポッカリ展開にも関わらず伸びず。

内から前に出していって好位を確保したものの、前が速いのを察知して一段下げての競馬。内を丁寧に回ってきて、直線も前が詰まることなく大チャンスと思いきや全く弾けなかった。同じ白い帽子でも全く人気が無かった(18番人気・単勝368.2倍)のダイメイフジが凄い伸びで、てっきりこちらがカイザーミノルかと思ったほど。内枠活かせずの負けは不満。

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