【レース回顧Vol.272】第58回デイリー杯クイーンC
レース結果・収支
1着【-】ハーパー(6番人気)
2着【◎】ドゥアイズ(2番人気)
3着【△】モリアーナ(3番人気)
・・・
6着【△】ウンブライル(1番人気)
・・・
9着【▲】リックスター(9番人気)
9着【○】ウヴァロヴァイト(4番人気)
・・・
馬複10点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:4,040/16,800(24.0%)
率直な感想
降雪の影響でレース開始が遅れる、なんて聞いたら馬場大丈夫かななんて思うのですよ。でも蓋を開けてみたら先週と同じ内前の高速馬場。ドゥアイズ、内前の絶好位確保でひゃくぱー来たと思った。まあ直線内でゴチャつきながらも一応来たんだけど、相手(ハーパー)が抜けて市棒。相手が抜けた、というか勝たれたから完敗。川田、敵に回したら恐ろしい子・・・!
テーマの振り返り
ノーザンファーム生産馬の独壇場→ドンピシャ!
今年もノーザンファーム生産馬のワンツースリーフィニッシュ。しかし勝ったのは6番人気のハーパーで、1番人気に推されたウンブライルは6着。まあこれはウンブライルを1番人気にした大衆が悪い。今回も速い流れになったのは誤算だったと思う。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
レース前の見解
今週は木曜まで降水ゼロだったが、金曜に雪のち雨で26.5ミリの降水を記録。雪は土曜朝の時点でしっかり残っていて、除雪作業で開始時刻順延。含水率は4コーナー19.6%、ゴール前18.5%、土曜朝時点のクッション値は8.5といずれの指標も先週から大幅に悪化。
先週までは内前が残るトラックバイアスに加え、時計も超高速で上がりも速かった。今週(特に今日)は重たい馬場で後ろが差して来れず前残りか、前が疲れてごっつぁん差しか。
ペース想定:平均(馬場悪化込みで60~61秒台)
ニシノカシミヤのスタートダッシュが速く、ハナに立って緩めずの逃げ。モリアーナ、リックスターの重賞先行経験馬がこれを楽にマーク。先行馬の数は揃っているが競り合いは起こらず淡々と推移。降雪の影響を読み切れないが、先週のような内前優勢は消失している(フラット化している)と仮定して予想を組む。
レース指標
LAP:12.2-10.9-11.4-11.7-11.8-11.3-11.6-12.2
勝ち時計:1.33.1(稍重) テン3F:34.5 上がり3F:35.1
レースの振り返り
大方の予想通り好スタート・好ダッシュからニシノカシミヤがハナ。オンザブロッサムとウヴァロヴァイトが2番手を形成、そしてドゥアイズもこれらの直後という積極的な位置取りで追走。勝ったハーパーは丁度中団、ウンブライルはこの外、モリアーナはスタートから意図的に下げて後方からの競馬。1,000M通過は58秒0と想定よりかなり速かった。
直線に向いてまず動いたのはドゥアイズ。ニシノカシミヤの内を突けず、即座に外の隙間を割ってスパート。抜け出したと思ったのも束の間、外からハーパー、モリアーナが伸びてきてこれら3頭の争い。真ん中のハーパーが頭一つ抜け出してゴール。
ハーパーは直線に向いた時に内にいて、冷静に外に持ち出しての差し切り。連対率60%超のリーディングジョッキーで当たり前だが、川田騎手は勝ち慣れている。モリアーナは外差しに賭けて実際伸びてきたが、内枠を活かして前付けならもっと楽に勝ち負けできたと思う。この3着は結果オーライ。
ドゥアイズはニシノカシミヤの内を突きかけながら急遽外に切り返し。その際にオンザブロッサムに接触。ウヴァロヴァイトを経てハーパーにも普及しかけた。切羽詰まっていたとはいえ焦り過ぎ。
勝ち時計1分33秒1は過去10年でメジャーエンブレムが勝った2016年の1分32秒5に次ぐ2番目に速い時計。それも雪解け後の稍重馬場でマーク。時計だけ見ればハイレベルだが、前走で未勝利戦を脱出したばかりの馬が阪神ジュベナイルフィリーズ3着馬を下して勝ったというのもまた事実。ハーパーが強いのか、阪神ジュベナイルフィリーズのレベルが低かったのか。正直、あの位置取りならドゥアイズに勝ってもらいたかった。
トラックバイアスは一応内前高速馬場が継続しているという見立てで良いが、9R箱根特別(4歳以上2勝C/芝2,400M)2着キングズパレス(上がり3ハロン最速33秒2)、10R雲雀S(4歳以上3勝C/芝1,400M)1着グラスミヤラビ(上がり3ハロン最速33秒4)が大外強襲の競馬でそれぞれ好走していて、決め手自慢の大外一気にも警戒が必要。時計が速い=馬場が軽い=速い上がりが出る、の三段論法。
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