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【レース回顧Vol.27】第57回金鯱賞

毎年前付けの人気薄が穴開けるっつってもギベオンはマイネルキッツい。まあ昨年前付けで4着に来ていたんだから抑えぐらいには入れとけってことでしょうけど。穴党の方もアタマで来るなんて想定外だったでしょ。WIN5も1人総取りで5億5千万とかになってた。って、買ってた人いたのかよ!

GIへのステップレースなのにすんなりと決まってくれない。1番人気が勝っても相手は7~8番人気。'17年2着ロードヴァンドールと'18年2着サトノノブレスは逃げ、'20年2着サトノソルタスは4角3番手、3着ダイワキャグニーは逃げで、前付けの人気薄が要らん仕事(!)をしてくれている。

このレースは毎年こんな感じで荒れている。実績でも適性でもなく、コース自体の特性と前残りのバイアスがきつい。特に今年は前日の大雨が残った重たい馬場で、後ろからでは厳しかった。

20210314中京11R(1)

注目の先行争い。キセキは出遅れなかったもののモッサリとした出脚で前に行けず。おいおい。内枠が総じて行き脚が付いて、ギベオンが先手主張の構え。外からはサトノフラッグも前に行こうとしていた。シュネルマイスター作戦ですね、分かってますよ。でも馬が弱いから買いませんでした。

20210314中京11R(2)

1コーナーから2コーナーへ。ギベオン先頭、2番手シュネルマイスター、じゃなくてサトノフラッグ。ブラヴァス、グローリーヴェイズ、ポタジェが直後をマーク。デアリングタクトはその後ろ。キセキは何やってんの?こんな競馬するんだったら1円も買わなかった。

20210314中京11R(3)

ブラヴァスは気負いながら走っていて、福永騎手は手綱を短く持って対処していた。付いて行かされている感アリアリ。これはあまり良くないぞ。一方で外のポタジェはいい感じ。グローリーヴェイズもこの位置なら及第点。

20210314中京11R(4)

3コーナーから4コーナーへ。前は動きなし、ポタジェとデアリングタクトが進出開始。ブラヴァスは内で手が動き出して苦しそう。キセキも進出を開始したみたいけど遅いって。遅い。サンレイポケットもダメ。

20210314中京11R(5)

ギベオン(黄)は内ピタから早速スパート。これに続くサトノフラッグも追い上げ態勢。外からはポタジェ(緑)とデアリングタクト(青)が体勢を整えて上がってこようとしていた。ポタジェ頑張れ!

20210314中京11R(6)

しかし何というか、重い。全体的にモタモタしている。ポタジェは来そうな感じなのになかなか来ない。デアリングタクトもいつものような軽快さが無くてモッサリしている。キセキに詰め寄られていてマジかと思った。

20210314中京11R(7)

ゴール前でようやく伸びてきたデアリングタクト。何とか間に合った。ホッ。ってあれ?負けた?え、ギベオン?!?!単勝22,730円!10頭立てだったし、全頭買いでも最大900円弱の負けでガチャができたのか。う~む。

展開はキセキの出方次第。出たら飛ばして単騎逃げ、出遅ればスロー濃厚。全く予測が付かない。2番手以降は一団推移で、セオリー通り直線の瞬発力勝負。

ドボン。キセキは出遅れなかったが進んでいかず、成り行きでギベオンがハナ。結局内ピタでそのまま残ってしまった。良馬場、若しくは少し湿った程度なら瞬発力が使えたのだろうが、今回はレースの上がり3ハロンが36秒8とかなり掛かっていて、キレよりもパワーを重視すべきだった。

1着-ギベオンは外から何も来ないことを確認した上で内に入れてハナを確定。サトノフラッグ@ルメールにマークされながらもマイペースで逃げ、直線に向いて坂下で早くもスパート。ゴール寸前でデアリングタクトに捉えられたがギリギリ残した。これぞ単騎逃げの力。

2着◎デアリングタクトは先行勢の出方を確かめつつ、1コーナーで外に振って単独6番手を確保。道中は先頭まで5~6馬身、付かず離れずの好位置。4コーナーで外に振り出して追い上げ態勢に入ったが逆手前でモタモタ。1分56秒辺りで手前が替わって猛チャージしたが間に合わなかった。桜花賞の時とは違う意味での重たい馬場で苦しい競馬を強いられてしまった。

3着▲ポタジェは大外枠から寄せていって4番手。サトノフラッグに先を越されたが已む無し。4コーナーで外前を取り付けて直線に向いたものの、再三フラフラしてなかなか追い出す態勢まで持って行けず。スパッと切れないがジワジワ伸びるのがこの馬の持ち味。ゴール前でグローリーヴェイズを捉えて3着を確保したのは評価したい。

4着△グローリーヴェイズはスタート直後に躓きかけたが立て直して前へ。道中はブラヴァスとポタジェの間で5番手追走。4コーナーで特に動かず脚を温存、直線馬場の中央で前フリー。満を持して追い出すとジワジワ伸びてきたが思ったほど弾けず。軽い馬場ならまた違ったのだろうが…。

5着△キセキは出遅れなかったが行けず。中京芝2,000Mは坂下からのスタートで、行く気が無いとすぐに後ろに取り残されてしまう。今回のやる気の無さにはガッカリした。ただ重たい馬場で追い込むのは慣れているようで5着には持ってきた。宝塚記念におけるヒモ要員。

6着△サンレイポケットはこの馬の定石通り後ろからの競馬。この馬場の重さからしてこれはもはや敗退行為。4コーナーで一団になったところで内にいては追い上げが利かず、結局直線で追い上げている最中にレースが終わってしまった。このレースに関しては生半可に後方待機策を採ると詰む。

10着○ブラヴァスは出たなりで内の3番手に付けたが、道中の行きっぷりが既に怪しく、4コーナーで早くもモタモタ。直線に向いてもなかなか追い出すところまで行かず、ズルズルと後ろに下がっていった。馬場を言い訳にするにしても負け過ぎ。ちょっと不可解な負け方。

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