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【レース回顧Vol.425】第68回大阪杯


レース結果・収支

1着【▲】ベラジオオペラ(2番人気)
2着【-】ローシャムパーク(3番人気)
3着【-】ルージュエヴァイユ(11番人気)
・・・
8着【△】スタニングローズ(6番人気)
・・・
10着【△】エピファニー(13番人気)
11着【◎】タスティエーラ(1番人気)
・・・
14着【○】ミッキーゴージャス(10番人気)
・・・
単勝2点ハズレ 馬複10点ハズレ
レース収支:-1,200 累計回収/投資:16,510/48,000(34.4%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

ベラジオオペラがスタートから明確に前に出していったのを見て、和生君やるやん!と思った。ローシャムパークは後方に下げて途中から動く戸崎さんのクレバー騎乗。逃げ馬不在、主役不在の大混戦は騎手の采配で決まったレースだった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 中山と同じく阪神も今週からBコースを使用。月・火・木・金曜に累計97ミリの雨が降ったものの、クッション値は金曜朝時点が8.5、土曜朝時点が9.1と先週より良い状態。週末は終日晴れで速い時計決着が見込まれる。土曜の芝は概ね内を通った馬が優勢で、外を回すと厳しい。

  • 最近流行り(?)の明確な逃げ馬不在。しかしタスティエーラ、スタニングローズ、ジオグリフ、ハーパー、プラダリア、ステラヴェローチェと前々で競馬を進めたい馬はそこそこ揃っている。馬場が内前っぽいので素直に内枠先行で良さそう。差すにしても外を回すようだと間に合わない。

レース指標

LAP:12.4-10.9-12.5-12.6-11.8-11.5-11.5-11.4-11.4-12.2
勝ち時計:1.58.2(良) テン3F:35.8 上がり3F:35.0

レースの振り返り

エピファニーが出遅れ。カテドラルに押されたリカンカブールが前をカットして真後ろからの競馬。あーあ。いきなり馬複ボックス5頭のうち1頭が終わった。スタニングローズが緩く出していってハナ、ベラジオオペラが押して2番手を確保。そうそう!和生君やるやん!最高速度は67.5km/h。リカンカブール、ジオグリフ、タスティエーラ、ハーパー辺りも離れず付いて行って幾分前掛かり。ローシャムパークは下げて後ろから4番手の外。

スタニングローズの逃げは緩そう。ベラジオオペラの2番手外フリーは理想的。タスティエーラの4番手内も理想的だけどちょっと力みが入っているのが気になる。中団付近の様子を見ていると、不意に白い帽子がスーッと上がっていくのが見えた。ローシャムパーク。あ、これは戸崎さん上手いわ。ソールオリエンスも捲っていって一気に4番手。

1,000M通過は60秒2と緩い。これはひょっとして捲りが決まっちゃう?スタニングローズが持ったままで先頭も、ローシャムパークが外からプレッシャーをかけてきていてしんどくなりそう。ベラジオオペラも持ったまま。タスティエーラも内で手応え十分。

直線に向いてベラジオオペラがスタニングローズを交わして先頭。続いて外からローシャムパーク。内からタスティ・・・ではなくルージュエヴァイユ。タスティエーラは失速。ベラジオオペラらが粘っていてローシャムパークは2番手のまま。むしろ内のルージュエヴァイユのほうが勢いがある。3頭が並んでゴールも、ベラジオオペラの頭が一つ抜けていて勝ったのは明らかだった。

ベラジオオペラはスタートを決めた上でダッシュを効かせて2番手確保。前が取れればこっちのものと言わんばかりの横綱競馬。京都記念は距離を意識して下げての競馬で詰め損なったが、距離短縮のここはしっかり前付けで勝利。雨上がりで適度に掘れた馬場で1分58秒2。軽くて速い馬場ならもっと走ると思う。

ローシャムパークはスタートを決めながらすぐに下げて捲る気満々。何が逃げるにしてもハイペースはないと踏んで、向こう正面半ばで捲ってポジションを確保するというクレバー騎乗。戸崎さんは中途半端な人気の馬に乗らせると抜群に上手い(一本被りの馬に乗ると途端に守りに入って飛ぶ)。外前フリーが取れれば強いし、そこに持っていけるのは力のある証拠。

ルージュエヴァイユは内から突っ込んできた。外枠(13番枠)なのにどこで内に入れてきたのかを見直してみたところ、1コーナーでササッと内に入れていた。3~4コーナーではひたすらラチ沿いを進んでショートカット。菅原さん何コレ?めっちゃ上手いやん。

スタニングローズは単騎で行けてこの結果。やはりあの軽い調教では仕上がっていなかった。エピファニーはスタートで8割方終了。直線は内に入れての追い上げだったが目立たなかった。タスティエーラは絶好位に付けながら直線あっさり失速。揉まれる競馬がダメなのか?それにしてもあの位置から11着は負け過ぎ。残念ながら弱い。ミッキーゴージャスは4コーナーで下がってしまい、直線に向いたところで最後方。これも力が足りていない。


レース結果からの教訓

  • 「他馬が~」「不利が~」等、相対的事実だけで中心視する馬を決めないこと。タスティエーラを本命視した根拠は「有馬記念で負かされた5頭が強かったこと」「直線で不利を受けていたこと」の2点だったが、「ここでも自分より強い馬がいたらどうするの?」、「不利が無かったら上位に来れていたの?」という視点が欠けていた。

  • 「人気→人気→人気薄」は簡易的な穴馬発掘指標。ルージュエヴァイユは「5人気2着→2人気8着→11人気」という前走負けで大衆が見放して人気急落の典型的穴パターンだった。

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