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【レース回顧Vol.63】第38回エプソムC

前年の天皇賞秋からぶっつけで安田記念を勝つ馬がいるんだから、前年の毎日王冠からぶっつけでエプソムCを勝つ馬がいたっていいよね。休み明けってだけで人気が浮くなら、これはボーナスステージなのかもしれない。

20210613東京11R(1)

ミラアイトーンが出遅れ。ファルコニアも後手。前に行きそうな馬が相次いで出遅れた。

20210613東京11R(2)

東京芝1,800Mは2コーナー奥からスタートする関係上、最初のコーナーの進入は内が有利。内からエアアルマスとセダブリランテスが出てきて、大外アトミックフォースのハナは難しくなった。

20210613東京11R(3)

アトミックフォースはエアアルマスの直後で自重。外からニシノデイジーが気負い気味に出てきて、セダブリランテスとヤシャマルはこの直後を追走。そしてその後ろには早くもアルジャンナ。流石ルメさん、抜け目ない。

20210613東京11R(4)

アルジャンナを含めた中団はほぼ一団。ザダルは馬群の真っ只中にいた。想定よりも後ろ。シュリもその外。これも後ろだ。ミルコ何やってんの。マイラプソディ、ファルコニアはずっと内を通らされていた。

20210613東京11R(5)

1,000M通過58秒8は想定よりも1秒速い。それよりも気になったのは馬群固まり過ぎちゃうの?ということ。想定よりも速いのに一団って、差しが効くんじゃないのと思った。

20210613東京11R(6)

直線は横一杯に広がっての追い比べ。ザダル(黄)は馬場の外、サトノフラッグ(青)は内に入ってアルジャンナの後ろからの追い上げ。ファルコニア(青)は道中内に閉じ込められていた関係で内からの追い上げ。

20210613東京11R(7)

直線半ばでアトミックフォースが先頭。13番人気?こんなの買ってる奴いねーよ、って買ってたわ。ワイドで。そして外からザダル。アルジャンナの内からサトノフラッグもいい感じで伸びてきた。

20210613東京11R(8)

ザダルがギュイーンと伸びて先頭。ここでは力が違った。内のファルコニアは買わなかったけど、アトミックフォースが渋太かったのでここからアトミックフォース全力応援に切り替え。

20210613東京11R(9)

3着でいいから粘れ~、ってファルコニアが優勢。しかもオレンジの帽子も抜け出してきた。サトノフラッグ?こんなの買ってねーよ、って買ってたわ。ワイドや馬複だと色々楽しいね。

明確な逃げ馬不在。大外からアトミックフォースが仕掛けてハナ。シュリ、セダブリランテス、ファルコニア、ミラアイトーンらがこれに続く。ヤシャマルはこれらの直後、アルジャンナは構えて中団からの競馬。1,000M通過60秒前後の平均ペース、中団より前での決着を想定。いくら外差しのトラックバイアスでも真後ろから外を回すと物理的に届かない。

流れ読み違い。アトミックフォースは内のエアアルマスに先に行かれて2番手。ミラアイトーンとファルコニアが出遅れ、シュリが行かなかったのにやや速い流れになり、かつ一団。直線は横一杯に広がっての追い比べで差し決着になった。ファルコニアやヴェロックス、ヒュミドールは内から差してきていて、先週までの外差し一辺倒の馬場とは違った印象を受けた。

1着◎ザダルはスタートを決めた上で下げて中団馬群の中。思いの外前が速くなり、結果として構えた位置が最高。直線に向いてすぐ前にいたヤシャマルが内に行って進路が出現、手綱を押して前に上がっていき、直線半ばでスパートして突き抜けた。休み明けでこれは強い勝ち方。次走以降も注目。

2着△サトノフラッグは僅かに出負けして後方からの競馬。終始外目を立ち回り、直線に向いてからは進路を求めて内へ。内にいたヒュミドールに先駆けてアルジャンナの内を取り切ってスパート。ラストでザダルに併せにいったが及ばなかった。ここ2戦緩い馬場に泣かされていたので、良馬場なら十分巻き返せるとみていたがその通りの好走だった。

【△】サトノフラッグ
アメリカJCCは不良馬場を真後ろから捲り、金鯱賞は雨上がりの渋った馬場を先行して直線失速。良馬場外差しなら巻き返せなくもない。

3着-ファルコニアはスタートでよろめいて前に行けず、前が密集して馬場の内を通らされる羽目に。外に持ち出すチャンスが全く無く、直線に向いてからも馬場の悪い内を通ってスパート。途中苦しくなって手前を何度か替えながらも3着。想定よりは走ってきたという印象。

5着☆アトミックフォースは大外から勢いを付けて出していったが内のエアアルマスに先制されて2番手まで。直線で失速したエアアルマスに代わって先頭に躍り出た辺りまでは完璧だった。今回前付けで残ったと言えるのはこの馬だけ。内枠ゲットでマイペースなら3着あったかも。

6着△ヒュミドールは好スタートを切りながら次第に後方へ。4コーナーでほぼ最後方、馬場の中央を通って追撃開始。内寄りに進路を採り、最内のヴェロックスの外からスパート。しかし馬場の内からでは伸びず、流れ込むような感じでゴール。今回はこの馬の良さが出なかった。

10着▲アルジャンナは五分のスタートから軽く押して前に出していき、セダブリランテス、ヤシャマルの直後を確保。直線に向いてすぐに前が開き、いつでも発進OKの状況にあったが、何故か鞭を入れても全く弾けず。前付けで勝負に出たのが裏目に出た模様。次走以降、溜める競馬で出直し。

14着○シュリはスタート直後に前のめりになりダッシュ失敗、そのまま後ろに下げていった。しかし外に壁がない状況で徐々に上がっていき、4コーナーで好位まで押し上げ。しかし外を回し過ぎて直線に向いたところで相対的に後ろへ。通過順15-5-12が示す通り、まともな競馬ではなかった。

人気どころで切った馬についてもコメント。

【-】ヤシャマル
東京芝【4・2・1・1】、芝1,800M【2・1・1・0】、現在3連勝中と飛び付きたくなる気持ちは分かるが、単純に負かした相手が弱い。

5番人気9着。前付けした馬が軒並み沈んでいるので、展開面で厳しかったという見方はできる。週半ばの想定では人気薄だったが、いざ馬券が売られると「馬柱がキレイ」なので買う人が続出。大衆と同じことをやってたら勝てないんだって。「単純に負かした相手が弱い」と考えた私の勝ち。

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