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【レース回顧Vol.454】第59回テレビ西日本賞北九州記念


レース結果・収支

1着【-】ピューロマジック(3番人気)
2着【-】ヨシノイースター(9番人気)
3着【-】モズメイメイ(16番人気)
4着【△】カンチェンジュンガ(10番人気)
・・・
9着【○】エイシンスポッター(7番人気)
10着【△】バースクライ(8番人気)
・・・
12着【◎】サーマルウインド(1番人気)
・・・
16着【▲】ジャスパークローネ(5番人気)
・・・
単勝2点ハズレ 馬複10点ハズレ 3連複3点ハズレ
レース収支:-1,500 累計回収/投資:57,580/93,800(61.4%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

緑の帽子に注目。・・・ん?出遅れた!どっち?・・・ジャスパークローネ?!ピューロマジック、労せずして単騎逃げ成立。オワッタ。よし、大荒れになーれ!・・・3着何コレ?モズメイメイ?こんなのを当てる奴は人間ではないのでセーフ。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 阪神の改装工事に伴い、小倉は中京と入れ替わる形で例年より1か月早い開幕。小倉開催は3月3日以来、Aコースは2月4日以来およそ5か月開いての使用。木曜に29ミリの雨が降ったものの、土曜朝時点の含水率は8~10%、クッション値は9.2と絶好のコンディション。しかし土曜夜から雨が降った影響で日曜朝時点で稍重、含水率10~11%でクッション値8.4に悪化。

  • 土曜の芝8レースは4コーナーで2番手以内に付けた馬のいずれかが勝利。1,200Mはハナを奪った馬が3勝2着1回のパーフェクトで、その相手も4コーナーで4番手以内に付けていた。但し時計は朝イチの2歳未勝利戦の1分8秒2が最速で、馬場は速くない。しかも内ではなく外を立ち回った馬が勝ち負けしていた。開幕週にしては妙な馬場。

  • ジャスパークローネとピューロマジックが隣同士。どちらも控えると味が出ないタイプで、共倒れ覚悟でテンから全開の超ハイペースが濃厚。テイエムスパーダ、サーマルウインド、モズメイメイ、ペアポルックスが離れた3番手になるぐらいの縦長を想定。基本は前だが時計は普通で内前でもないので、外から差してきそうな馬にも注目したい。

レース指標

LAP:11.4-10.2-10.7-11.1-11.9-12.6
勝ち時計:1.07.9(稍重) テン3F:32.3 上がり3F:35.6

レースの振り返り

ジャスパークローネとピューロマジック。どちらもハナに拘るぶっ飛ばし系の快速馬。多分両立はしない。どちらかが飛ぶ。さて、どちらを切るか?ジャスパークローネのほうが内に入ったし、内でブロックし続ければピューロマジックが飛ぶのでは?予想でも「スタートを決めれば易々と先行は許さないはず。」と書いた。スタートを決めれば。スタート。大事なスタート。

ジャスパークローネはその大事な大事なアタックチャンスでやらかしてしまった。ゲートが開いたと同時に私の北九州記念は幕を閉じた。~Fin~

ピューロマジックはいつものように先頭を快走。最高速度74.6km/hは速度表示が出るようになってから私が今まで見た中で最速。テン3ハロン通過32秒2(実際は32秒3)。スタートしてから一貫して下る小倉だからスピードが出るのは当然なんだけど、それにしても速過ぎ。良馬場なら31秒台突入だっただろうね。

当然、何にも絡まれずのマイペースだから止まらない。唯一ヨシノイースターだけが追ってきたが速過ぎて捕まらない。後ろはグダグダ。内からスルスルと青い帽子が伸びてくる。ん?トゥラヴェスーラ?いや、勝負服が違う。茶色だ。何コレ?・・・モズメイメイ?!?!

ピューロマジックは現役No.1のゲート出に現役No.1の行き脚を完備。ジャスパークローネのスタートが決まっていても防ぎ切れなかったのでは。強化版モズスーパーフレア。言い換えればモズハイパーフレア。サトノレーヴはこれを止められるのか?スプリンターズSが今から楽しみ。唯一ケチを付けるとするならば、今回を含めて勝ったレースは全て直線平坦。直線坂ありコースではさざんか賞、マーガレットSと負けている。

今回はピューロマジックの他に桃帽の3頭もスタート好発。その中で最も行き脚が付いたのはヨシノイースターで、スムーズに内に寄せて3番手を確保。枠が外過ぎで内に入れないとみて切ったが失敗。スタートが出るようになったのが大きい。昨年の今頃はCBC賞で出遅れて終わりだっただけに成長の跡が見て取れる。

モズメイメイは普通のスタートから普通の行き脚、3コーナー過ぎから激しく手が動いてそのままドロップアウトかと思いきや、タレるどころかポジションアップ。直線で外にいたサーマルウインドを捌いて、というか強引に押しのけて抜け出してきた。何故サーマルウインドではなくキミが抜け出してくるの?意味が分からない。

カンチェンジュンガはスタートを決めながら流れが速くて相対的に後ろからの競馬。手応えは抜群で4コーナーはほぼ持ったまま。直線で捌き損ねての4着だったが、急遽代打騎乗の田口騎手は上手く乗ったと思う。

エイシンスポッターはジャスパークローネほどではないにせよ出遅れて後方からの競馬。4コーナーで押っ付けて馬込みにダイヴしたところモズメイメイらが壁で抜け出せず。直線で改めて抜け出そうとしたところへ今度はモズメイメイが押しのけたサーマルウインドが壁になり抜け出せず。結局トップスピードに乗れないまま敗退。度外視で良いと思うが、真後ろから行く馬は色々と不利を貰い易い。

バースクライはスタートを出ながら行き脚が付かず、中団外付近の追走。4コーナーで大外に振らされてフェードアウト。内で脚を溜められる状況でないと狙えない模様。今後も外枠なら割引。

サーマルウインドはスタートも行き脚も標準以上で、楽に5番手に付けていたのをみて大丈夫かに思えた。しかし4コーナーの追い上げで逆に後続に呑み込まれ、内からモズメイメイに押されて戦意喪失。ラストは観念して流していた。テン3ハロン32秒台前半が出てしまう小倉のコース形態が合わなかった模様。1,400M以上で改めて評価したい。


レース結果からの教訓

  • 小倉芝1,200Mはスタートから一貫して下るのでスピードが乗り易い。快速馬を単騎で行かせるともう止まらない。

  • 短距離戦はスタートが命。ロケットスタートを切れるのも一種の才能で大幅加点要素。行き脚の強さも要チェック。

  • 荒れ易いレースというのは常人の思考が及ばないレースと言い換え可能。常識が的中を妨げる。モズメイメイの3着を常識で言い当てるのは不可能。当てたいならコレと決めた軸馬からの総流しが吉。

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