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【レース回顧Vol.220】第70回朝日杯セントライト記念

レース結果・収支

1着【-】ガイアフォース(3番人気)
2着【○】アスクビクターモア(1番人気)
3着【-】ローシャムパーク(2番人気)
・・・
5着【△】ラーグルフ(6番人気)
・・・
7着【◎】オニャンコポン(4番人気)
8着【▲】キングズパレス(5番人気)
・・・
12着【△】ロンギングエーオ(11番人気)
・・・
馬複10点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:117,620/106,000(111.0%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

勝ち時計2分11秒8?馬場の回復早過ぎ。それまでのレースが前残りばかりで嫌な感じがしていたけど、結局このレースも4コーナーで前のほうにいた馬がワンツー。ガイアフォースは馬場が速かったらこの位走るよね。オニャンコポンは前付けして失速。溜めないとダメなのか。


テーマの振り返り

※新潟で施行された2014年を除く。

1着候補は春勢力から→ドボン

重賞での着順は不問で、「重賞に出たことがある」だけでOK。2021年1着アサマノイタズラは皐月賞16着・ラジオNIKKEI賞12着、2020年2着サトノフラッグはダービー11着、2020年1着リオンリオンはダービー15着、同2着サトノルークスは皐月賞14着・ダービー17着、2019年1着ジェネラーレウーノはダービー16着から巻き返しに成功している。

重賞初出走のガイアフォースが春勢力の筆頭アスクビクターモアを競り落として快勝。重賞初出走馬の勝利は2013年ユールシンギング以来9年振り。

前走条件クラスは関東馬を買え→ドボン

過去10年、前走で条件クラスを使っていた馬は【2・4・2・59】、単回値18・複回値48。関東馬は【2・3・2・38】、単回値27・複回値47、関西馬は【0・1・0・21】、単回値0・複回値51。

小倉の条件クラスを勝って臨んだ関西馬ガイアフォースが勝利。前走条件クラスを経由して勝った関西馬というのは2006年トーセンシャナオー以来16年振り。

穴は2番枠から開く→ドボン

過去10年、2番枠に入った馬が【1・2・3・3】、単回値474・複回値424となり、3着以内に入った6頭のうち5頭は6番人気以下の人気薄だった。

今年の該当馬ロンギングエーオは全く見せ場なく12着敗退。時計が掛かるなら面白いと思ったのに、良馬場並の時計ではこうなっても仕方ない。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は月曜と火曜に弱い雨が降った程度で、クッション値は土曜朝時点9.2、日曜朝時点9.3と先週と同水準。時計は標準、トラックバイアスは基本的に内前だが中団外からの差しも利いている。ただ日曜は3レース辺りから雨が降り始め、時間を追う毎に馬場が悪化。最終レースの頃は土砂降りだった。53ミリの降雨で月曜朝時点のクッション値は8.4。雨は上がってこれ以上降らない見込みだが良馬場は望みにくい状況。南風4~5Mで向こう正面は向かい風、直線は追い風で勢いが付く差し馬有利。今回はショウナンマグマを筆頭にアスクビクターモア、ガイアフォースなど前に行きたい馬が多く、人気どころは総じて前。ローシャムパークも動くだろうし、二番差しに向けられそうな馬を狙いたい。

レース指標

LAP:12.3-11.0-12.1-12.4-12.5-12.3-12.2-11.7-11.6-11.5-12.2
勝ち時計:2.11.8(稍重) テン3F:35.4 上がり3F:35.3

ショウナンマグマが飛び出してハナ。セイウンハーデス、アスクビクターモア、マテンロウスカイが少し離れて追走。オニャンコポンも前付け。ガイアフォースは外の6番手。1,000M通過60秒3の平均ペースからアスクビクターモア、その外からガイアフォースが並んで直線へ。この2頭が後続を離してのデッドヒートを繰り広げ、ガイアフォースが僅かに前に出たところがゴール。勝ち時計は良馬場の昨年とコンマ1秒遅いだけの好時計。後ろからでは全く出番が無かった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】ガイアフォース

前で持ったままのアスクビクターモア(青矢印)目掛けて
早くも押して並びに行くガイアフォース(赤矢印)。

スタートを出て特に行く気をみせず、馬なりで内に寄せて6番手の外を確保。アスクビクターモアの真後ろを進み、4コーナーでアスクビクターモアの真横に付けるべく進出開始。アスクビクターモアは前で持ったままで、明らかに仕掛けが早かったが、結果としてこれが正解。直線に向いてからはアスクビクターモアとの一騎打ち。右鞭が入ったところで外に飛んだものの、体勢を立て直して僅かに前に出たところがゴールだった。時計もさることながら、自ら動いて春勢力のアスクビクターモアを競り落としたのは想定以上。次は重い印を打たせてもらう。

2着【○】アスクビクターモア

馬場の中央でガイアフォース(青矢印)と競り合うアスクビクターモア(赤矢印)。
必勝パターンの先抜けを封じられ、防戦一方のレースになってしまった。

スタートを決めて前へ。セイウンハーデスとショウナンマグマが速くて3番手。1~2コーナーでマテンロウスカイが押し上げて4番手の外になったが折り合いは十分。4コーナーで軽く押しただけでショウナンマグマに迫り、直線に向いてすぐに先頭に立ったのも束の間、外からガイアフォースに並ばれて競り合いに持ち込まれた。田辺騎手もいきなり競りかけられるとは想定外だったはず。一旦は差し返しをみせたものの、ラストは力尽きた。ただ3着以下は3馬身離しており、負けたとはいえ叩き台と解すれば上々の結果。

3着【-】ローシャムパーク

最内のメリットを放棄し、外に持ち出されるローシャムパーク(赤矢印)。
アスクビクターモア(青矢印)を捉えに行くガイアフォース(緑矢印)を
マークするローシャムパーク(赤矢印)。

スタート・行き脚共に緩めで内で構えるのかと思いきや、最初のコーナーまでに次第に外に持ち出されて中団を追走。向こう正面で外に持ち出し、いつものように捲っていくのかと思いきや動きはなく、ガイアフォースの後ろでじっくり待機。ガイアフォースがアスクビクターモアに並びかけていくタイミングでスパートして出し抜こうとしたところ、同じような脚色で差を縮めることが出来なかった。前が残る高速馬場で控えた者負けといった内容。このクラスで自ら勝ちに行くほどの力は無い模様。

5着【△】ラーグルフ

直線で普通に外に持ち出されるラーグルフ(赤矢印)。
単に付いて回るだけの結果になってしまった。

スタートはまずまず、行き脚も普通で内を意識した立ち回り。ひたすら内を通り続け、直線も内を突くのかと思いきや普通に外へ。今回は時計が速い前残り馬場で、控えた時点で勝ち目は薄かったが、レース振りが普通過ぎて拍子抜けした。

7着【◎】オニャンコポン

直線に向くまでに早々と鞭が飛ぶオニャンコポン(赤矢印)。
直線に向いてからは前に一方的に離されてしまった。

スタートを決めて勢いを付けながら前へ。今日の馬場なら前にいないと届かないということが分かっていたようで、この前付けは好感が持てた。4コーナーでガイアフォースが動いていくところで内から仕掛けて付いていき、アスクビクターモアの後ろからスパートしたもののサッパリ伸びずむしろ後退。真後ろから差してきたボーンディスウェイにも抜かれての7着は不本意。溜めないとダメだとしてもこのペースで失速するようでは先々しんどい。

8着【▲】キングズパレス

鞭連打で懸命に追い上げるキングズパレス(赤矢印)。
しかし前で持ったままのローシャムパーク(青矢印)に追い付けない。

行き脚が緩いのに出負け。スタート直後に前を塞がれて真後ろからの競馬が確定。平均ペースで縦長の後方2番手、早々に詰み。4コーナーで大外から鞭連打で追い上げてきたが後ろ過ぎて届かず。前残りバイアス強めの馬場で真後ろから行く馬を買ったら負け。展開利があってもあの位置からでは無理だった。

12着【△】ロンギングエーオ

最内に拘るも勝負どころで置かれるロンギングエーオ(赤矢印)。

スタートからいきなり手控えて後方待機。縦長馬群の後方4番手の内。キングズパレスよりはマシとはいえ後ろ過ぎなのは変わらず。内を丁寧に回っての内突きに賭けたが、遅過ぎて話にならなかった。馬場が速かったのもあるが、単純に力が足りない。

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