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【レース回顧Vol.309】第45回新潟大賞典

レース結果・収支

1着【-】カラテ(5番人気)
2着【-】セイウンハーデス(2番人気)
3着【-】イクスプロージョン(12番人気)
4着【▲】モズベッロ(8番人気)
・・・
6着【◎】ハヤヤッコ(3番人気)
・・・
8着【△】ピースワンパラディ(10番人気)
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10着【○】カレンルシェルブル(4番人気)
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13着【△】ショウナンマグマ(9番人気)
・・・
馬複10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:44,760/62,700(71.4%)


率直な感想

そりゃまあ、天皇賞秋6着馬がこんなところでは負けないよね。前が手薄って知ってたからショウナンマグマを狙ったのに、セイウンハーデスに行かれて勝ちかけられた。後ろから行くことが分かっていたハヤヤッコとモズベッロを重馬場巧者だからって買ったそこの貴方(私もですけど)、立派な養分ですので気を付けましょう。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は好天で降水無し。火曜から木曜にかけて散水を実施。しかし土曜の昼過ぎから弱い雨が降り始め、日曜も一日中雨の予報。朝から不良馬場でスタート。含水率は4コーナー20.5%、ゴール前20.8%。日曜朝時点のクッション値は6.2で、これは新潟でクッション値が発表されるようになってから最も柔らかい数値。クッション値6.2、含水率20%超えというのは他場でもちょっと記憶に無い。

  • 今開催はBコース使用で3週目。馬場はさほど荒れておらず先行有利の状況。特に外回りは逃げ~好位差しが中心で、後方一気は届いていない。重馬場で行われた4月30日は外回り2レースでいずれもハナを奪った馬が勝利した。

  • ペース想定:やや遅い(1,000M通過61~62秒)

  • 何が何でも行きたい馬は不在。このメンバーならショウナンマグマが逃げ開放。セイウンハーデス、ヤマニンサルバム、スパイダーゴールドがこれに続く。メンバーの大半が後ろから行く馬で、マイペースで運ぶ先行勢が優勢。しかし馬場が極悪で、持久力を問うサバイバルレースになりそう。

レース指標

LAP:12.7-11.1-12.1-12.6-13.1-13.1-12.6-11.9-11.9-12.7
勝ち時計:2.03.8(不良) テン3F:35.9 上がり3F:36.5

レースの振り返り

新潟外回りは直線部分が長いので差し・追い込みが決まり易いように考えがちだが、実際はこの逆で前が残り易い。昨年の関屋記念も追い込み馬(イルーシヴパンサー)が人気してぶっ飛び、人気薄の逃げ馬(シュリ)が粘って波乱を演出した。レース前の見解で『重馬場で行われた4月30日は外回り2レースでいずれもハナを奪った馬が勝利した』と書いたように、バイアス的にも前が残ることを示唆していた。そして今回は前が手薄。何が逃げるのか?ショウナンマグマだ!と、まあこう考えたわけですよ。

先行争いは緩やかで、セイウンハーデスが馬なりでハナ確保。ショウナンマグマは2番手でいいやって感じで追走に切り替え。2番じゃダメなんですか!って、ダメなんだよこういう時は・・・。カラテが5番手。ふーん、いいところに付けるやん。カレンルシェルブル6番手はナイス。モズベッロも中団の内でイイ感じ。ハヤヤッコは後方外で水を得た魚のような軽快なフットワークを披露。これもイイ。1,000M通過61秒6は馬場を考えれば平均ペース。

4コーナーでショウナンマグマが持ったままでセイウンハーデスに並びかけに行く。おっ、イイんじゃない?しかしセイウンハーデスも持ったままで、何もしていないのにショウナンマグマとの差が広がっていく。そのまま独走態勢。セイウンハーデス、1円も買ってない。オワタ。唯一内から白い帽子のカラテが上がってきて、後続を引き離してデッドヒート。結局カラテが力で交わして1着。障害レースの最後の直線のようなサバイバルレース。3着以降は8馬身以上も離れた。

セイウンハーデスが逃げて、カラテが捉えた。ただそれだけのレース。4コーナー5番手のカラテが上がり3ハロン最速の36秒0、4コーナー先頭のセイウンハーデスが2位の36秒6をマークし、これより後ろから行った馬はこれより遅い上がりで逆に引き離された。不良馬場=重馬場巧者ではなく、前が手薄なら逃げ、外枠より内枠と考えを巡らせなければダメ。冒頭で触れた新潟外回りで起こしがちな錯覚と共に今一度肝に銘じておきたい。

レースを主導したまま後続を引き離すセイウンハーデス(青矢印)。
これを唯一捉えに行けたのは道中好位の内を進んだカラテ(赤矢印)のみ。
外差しに向けた他大勢は逆に突き放されるという結果に。

スパイダーゴールドについては連勝中と真逆の適性を問われたここで惨敗するのは目に見えていた。前走と同じ距離を走って10秒以上も遅いなんてことは通常あり得ない。ここまでドロドロだとダート2,000Mを走ったのと何も変わらない。ある意味切り易い1番人気だったと思う。

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