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【レース回顧Vol.86】第57回新潟記念

ええ、マイネルファンロンに対する寸評で「最近のラフィアンは勝負駆けの際にデムーロ騎手を起用することが多くなった」と書きましたよ。でもね、追い込んでくるなんて完全に想定外。マイネルファンロン買った人も後ろから突っ込んでくるとは思わなかったでしょ。外ラチ頼って突っ込んでくるとか、アイビスサマーダッシュかな?

20210905新潟11R(1)

全体的にバラバラッとしたスタート。リアアメリア、また出遅れた。マイネルファンロンも出遅れて後ろから。

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先行争いは内からショウナンバルディが制してハナ。ラインベックは先を譲る形で2番手、間の4枠2頭がこの後ろを追走。リアアメリアは盛り返してこれらの直後の外。

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ザダルは先行集団の後ろを追走。位置取り的には悪くない。トーセンスーリヤは中団の外、ヤシャマルはこの直後を進む。前過ぎず後ろ過ぎず、包まれない外側。イイネ。

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クラヴェルはここ2走よりは心持ち前。マイネルファンロンは更に後ろ。こんなところからじゃ付いて回るだけ。ラーゴム共々ご苦労さん。

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1,000M通過は60秒フラットで、例年より緩い流れ。ショウナンバルディが先導してラインベック2番手、リアアメリアが徐々に押し上げて3番手の外。そのすぐ内にザダル。いいんじゃないの?

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ショウナンバルディを巡り、ラインベック、ザダル、リアアメリアらが横一杯に広がって追撃。マイネルファンロン(黄)、トーセンスーリヤ(青)、クラヴェル(緑)はまだ体勢を整えている最中。

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内回りコースとの合流点過ぎでラインベックが先頭に並びかけるも勢いはイマイチ。リアアメリアもなかなかやって来ない。ザダルも前走のような軽やかさが感じられない。うむむ、これはマズい。

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スタンドの影の部分を通ってクラヴェル、トーセンスーリヤ、そしてマイネルファンロンが伸びてくる。え?マイネルファンロン?何で?ヤシャマルも来ているが外ラチ沿いの勢いがいい。はぁ、訳分からん・・・。

明確な逃げ馬不在。行くとするなら函館記念で先手を打ったマイネルファンロンか。先行集団はショウナンバルディ、リアアメリア、ラインベック、トーセンスーリヤなど数は揃っているが競り合いは起こらず淡々と追走。1,000M通過は例年より緩い60秒台を想定。前々で速い脚を繰り出しそうな馬に注目したい。

大ハズレ。逃げ想定の馬が真後ろから行って差し切り勝ちとか完全に想定外。180度違うことを考えていたので外れて当然。ここまで正反対だと悔しいとかは全くない。これは事故として片付ける。

1着-マイネルファンロンはスタートでアオって後ろからの競馬。デムーロ騎手は思い切って真後ろに下げていった。道中は後ろから2頭目。こんな位置から届く訳ないでしょ、策に溺れたなと思ったらまさかの外ラチ一気の追込み炸裂。競馬ってのは騎手の乗り方一つでどうにでもなるんだなと思った。とりあえず「ラフィアンミルコ」はガチ。ここ、次テストに出ます。

【-】マイネルファンロン
最近のラフィアンは勝負駆けの際にデムーロ騎手を起用することが多くなった。明確な逃げ馬不在のここは先制しそう。ただ決め手が足りない。

2着-トーセンスーリヤは好スタートを切った上で内の馬に行かせて中団の外をじっくりと追走。4コーナーで大外を通り、直線では手綱をしきりに右に引っ張ってラチ沿いへ誘導。馬場の良いところまで持ってきてから満を持してスパートし、内の争いを力づくで交わしに行ったまでは完璧だった。57.5kgで差しに向けての2着、負けはしたが収穫はあった。

【-】トーセンスーリヤ
函館記念は前で2頭がやり合う直後を付いていって、直線難なく出し抜き。ただスローの直線ヨーイドンだと斤量を背負っている分苦しいか。

3着-クラヴェルはスタートを決めた上で後方から内に進路を採って追走。その後直線に向いてからまた外へと誘導、大外に行きたかったがマイネルファンロンが壁になり、すぐ前のトーセンスーリヤの内に入れてスパート。一瞬の迷いとコース取りの差で負けた感じ。

【-】クラヴェル
ここ2戦は後方決め打ちでラスト突っ込み実演。今回はスロー濃厚で、真後ろから行くのはリスクしかない。周りに速い脚を使われて終わり。

4着◎ヤシャマルはまずまずのスタートから前に出してきたが、他の馬に行かれて中団の外。4コーナーで一団になったところで内に閉じ込められ、直線は馬場の中央、一段後ろからスパート。しかし脚色が同じで全く追い付けず、ラストは周りの失速で相対的に浮上も物足りない内容だった。この馬にとって1,000M通過60秒フラットはまだ速い。

【◎】ヤシャマル
緩い流れの前付けで勝ち上がってきた馬で、明確な逃げ馬がいたエプソムCで凡退は想定内。今回はペースダウン濃厚、斤量減で反撃期待。

5着△ラインベックはスタートして馬なりでハナに立ちかける勢いだったが、内からショウナンバルディがやってくると譲って2番手追走に切り替え。直線で馬場の中央を通ってジリジリと追い上げ、残り100M付近で先頭に立った次の瞬間、離れた外ラチ沿いから追い込み馬が襲来。ただ今回先行勢で残ったと言えるのはこの馬ぐらいで、一定の評価は与えておきたい。

【△】ラインベック
全兄ジナンボーはこのレースで2年連続2着。江の島Sはスロー前残り決着で、ラチに寄せての逃亡劇だった。スロー前付けには適性がありそう。

9着▲リアアメリアは1馬身ほどの出遅れから無理のない範囲で押し上げて5番手の外。4コーナーにかけて更に押し上げ、直線に向いた時点で3番手。馬場の良いところに持ち出してスパートしたが案外弾けず、残り200M付近で外ラチ追い込み勢に交わされたところで勝負あり。もう少し流れが緩まないとしんどい。

【▲】リアアメリア
勝った3戦はいずれもスロー前付け。少なくともここ5戦は条件が合わなかった。今回は緩い流れが想定されるだけに前に行ければ十分チャンスがある。

11着△パルティアーモはスタート後のダッシュがイマイチで後方からの競馬。道中揉まれ通しで余裕が作れず、直線はリアアメリアとザダルが壁になって思うようにスパート出来なかった。最終的にリアアメリアとザダルの間を割ったものの余力無し。完全なる力負け。格下に過剰の信頼は禁物。

【△】パルティアーモ
メトロポリタンSは前付けから先に抜けて勝ちに行ったところを差されての2着。ここまでの4勝は全て差し切りで、ここは差しに向けてもらいたい。

13着○ザダルはダッシュが付かず、一団馬群の後ろを淡々と付いていった。直線は上手い具合に前が開き、すぐ隣のリアアメリアと同じタイミングでスパート。ただ鞭を入れても反応が薄く、ゴールにかけて相対的に後ろに下がっていった。斤量もあるが、久々の距離延長も堪えたか。同じトップハンデでも、切るべきはトーセンスーリヤではなくこちらだった。

【○】ザダル
エプソムCは今回と同じ開催末期の外差し。但し今回は久々の距離延長、斤量1.5kg増、馬場の悪い内からのスタートとマイナス材料が山積。

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