【レース回顧Vol.247】第67回京阪杯
レース結果・収支
1着【-】トウシンマカオ(1番人気)
2着【-】キルロード(10番人気)
3着【-】スマートクラージュ(4番人気)
4着【▲】マリアズハート(12番人気)
5着【△】ライトオンキュー(14番人気)
・・・
11着【○】エイティーンガール(6番人気)
12着【△】プルパレイ(11番人気)
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14着【◎】タイセイビジョン(7番人気)
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ワイド10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:131,530/137,100(95.9%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980
率直な感想
ここはテクニカルに走って完敗。内前優勢の高速馬場で外枠から外差しで突き抜けたトウシンマカオは来年の高松宮記念の有力候補。それにしてもビアンフェは少しは引くことを考えたほうがいいと思う。テン3ハロン33秒3で入って大差シンガリ負けって単なる自爆でしょコレ。
テーマの振り返り
※一昨年、昨年と今年は阪神で代替施行。
ニアークティック系種牡馬の産駒がアツい!→ドボン
今年は直近2年とは違ってAからBへのコース替わりがあり、内前が使えて超高速。直前に行われた立雲峡Sの時計比較は2020年が1分34秒1、2021年が1分32秒9で今年は1分31秒9。これでは「パワー寄りのニアークティック系種牡馬の産駒が台頭する」という仮説が成り立たなくて当然。この「内前優勢の高速馬場」は来週以降も影響がありそうなだけに注意したい。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
レース指標
LAP:12.2-10.4-10.7-11.2-11.2-11.5
勝ち時計:1.07.2(良) テン3F:33.3 上がり3F:33.9
キルロードが好スタート・好ダッシュで前に出たものの、例の如くビアンフェがゴリ押しでハナ奪取。テイエムスパーダ、スマートクラージュと続いてトウシンマカオが早め5番手。キルロードがビアンフェに並びかけながら直線に向き、キルロードがそのまま先頭に立つ。直後からスマートクラージュが追いかけてこの2頭が抜け出したところ、外からトウシンマカオが猛追。内の2頭をあっさり交わし、ラストは流してゴール。勝ち時計1分7秒2は今年の阪神芝1,200Mでダントツの最速、2020年の1分8秒2、2021年の1分8秒8と比較しても1秒以上速かった。内前優勢は分かっていたが、高速馬場にもっとフォーカスすべきだった。
好走・凡退馬寸評、補足
1着【-】トウシンマカオ
スタートから行き脚が付いて速攻で内に入れて5番手。後方外を回して終わると考えていただけにこれは意外。いつもより積極的な位置取りで流れに乗り、直線フリーの位置からスパートして突き抜け。2戦続けて内前有利の馬場で差して好走。時計も大幅に詰めての勝利で申し分無し。マイルCSを最後に引退したベステンダンクの半弟が翌週に重賞初制覇というのも趣深い。
2着【-】キルロード
内の5頭よりも行き脚が付き、ラチに寄せて先頭。テイエムスパーダよりも速かったのは想定外。この日の馬場は内前が取れればかなり有利で、ビアンフェに対しても簡単に内を譲らなかった。3コーナー過ぎで一旦内を譲り、4コーナーで外からこれを交わして直線に向いて再び先頭。内前バイアスのアシストがあったとはいえ、時計を詰めての2着は評価しておきたい。
3着【-】スマートクラージュ
スタートして内外にぶつけられながらも前に出てキルロードの直後を確保。この日は内前が取れれば何とかなるといった馬場で、ラチ沿い4番手を取れたこの馬も例外ではなかった。ただ絶好の位置取りでも勝ち負けには至らず。この馬場を外から差し切ったトウシンマカオは異常。
4着【▲】マリアズハート
スタートを五分で出て内に寄せて中団馬群の中。この馬にしては攻めたポジショニング。丁寧に内を立ち回り、直線も内から上がり3ハロン33秒4の脚で突っ込んできたが前が止まらず完敗。内前馬場というより、時計が速過ぎて後ろからでは間に合わないといった感じ。ハイペースなら差しも決まるかと考えたが甘かった。
5着【△】ライトオンキュー
スタート直前にゲートの中でモゾモゾしていたが何とかスタートを決めて前へ。スマートクラージュの後ろに入り、4コーナーでトウシンマカオと並んで走っていたが、直線であっさり置かれてしまった。休み明けでトウシンマカオより3kg差ではこうなっても仕方ない。内前馬場の恩恵に与れてもこれが限界。人気を考えればよく走っている。
11着【○】エイティーンガール
スタートしていつも通り抑えて後方待機。ルーティンなのでこれで良し。4コーナーでタイセイビジョンに蓋をされて大外をぶん回すことはなく、直線に向いて外へ持ち出していつものようにスパートしたが全く勝ち負けに加われなかった。昨年よりコンマ5秒速く走ったのに今年は1秒1負け。敗因は明白。時計が速過ぎた。
12着【△】プルパレイ
スタートして外にモタれて行きそびれ、まさかの後方からの競馬。当然外から速攻で締められて付いていくだけになってしまい、4コーナーは押っ付け通しで最後方付近。内を通った分、相対的に着順を上げたが焼け石に水だった。中1週の強行軍も響いたか。
14着【◎】タイセイビジョン
行き脚が鈍く、相対的に後方からの競馬。包まれない外を選択し、昨年の覇者エイティーンガールに蓋をして閉じ込めた上で大外をぶん回して直線勝負に持ち込んだものの、後方のままフェードアウト。この馬場で後ろから大外ぶん回しのポジショニングは論外だが、そもそも夏2戦とGIを使った後でお釣りが残っていなかったのもありそう。
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