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【レース回顧Vol.128】第66回有馬記念

エフフォーリア、4コーナーでクロノジェネシスに蓋をした状態で外前に取り付いたのをみて勝たれたと思った。全く隙が無い。場所や馬場状態も関係無く、2,000Mも2,500Mも無難にこなすとか反則級に強いなこのお馬さん。

20211226中山11R(1)

モズベッロは通常運転だけど、ステラヴェローチェも出遅れ。ミルコ、ここでやらかしますか・・・。タイトルホルダーは好スタート。

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パンサラッサが内から先頭も、タイトルホルダーがウインキートス、ディープボンドを抑えて2番手を確保。クロノジェネシスは先頭集団の後ろを取れた模様。

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3番手以降が固まった隊列。エフフォーリアは先行集団の後ろに鎮座。ところであの最後方でチンタラしてるのは何だ?・・・アサマノイタズラ?離れ過ぎだろ。アホか田辺。

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1周目のスタンド前は三列に分かれて追走。中央の列の赤い帽子ディープボンドの後ろにクロノジェネシス、その後ろにエフフォーリアが入る。

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1,000M通過は59秒5。平均より少し速めというのは想定通り。パンサラッサのリードも想定通り。これなら前にいないとしんどい。

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キセキがまともに競馬をしている。それはさておき、クロノジェネシスは7番手付近。その後方外にエフフォーリア。クロノジェネシスをガチマーク。

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ステラヴェローチェはエフフォーリアの2馬身ほど後ろで舌を越しての追走。ここからだと外を回しそう。メロディーレーンは小さい。

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3~4コーナー中間。クロノジェネシスは丁度中団。エフフォーリアに外を張られてる。これはちょっとマズい。ステラヴェローチェはアカイイトと共に外差しに向けた模様。これはダメ。最後方の馬は論外。田辺・・・。

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エフフォーリア(黄)がクロノジェネシス(緑)に先駆けて外前からスパート。ステラヴェローチェもギリギリ来れそうな位置。内前はパンサラッサにタイトルホルダーが並びかけ、これらの直後にディープボンド(青)がスタンバイ。

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外に進路を切り替え、タイトルホルダーを力で交わしに行くディープボンド。その外からエフフォーリアが力強く伸びてくる。クロノジェネシスも来ているが脚色は変わらない。むしろ外からステラヴェローチェが来ている。

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エフフォーリアの低く沈むフォームはまるで弾丸。ディープボンドも普通に伸びていたがまるで歯が立たない。クロノジェネシスはステラヴェローチェの追撃は抑えたものの、前の争いには届かず・・・。

パンサラッサは福島記念を除けば1,000M通過59~60秒の普通の逃げ。今回はコーナー6つで息が入るのでペース自体は速くならなそう。それでもパンサラッサの好きに任せて縦長の展開を想定。4コーナーで後続が追い上げる頃には内目に各馬が殺到する。後方の馬は外を回すか、そのまま内でジッとして内を割ってくるかの二択。今年の馬場状態は昨年とは逆に内が残る状況。外を回すと内の馬に追い付けないのではないか。パンサラッサにより近い、4コーナー内前がウイニングロード。

ほぼビンゴ。平均ペースで内前の馬が絡むという見立てで、ディープボンドを消さずに済んだ。今日の展開・馬場ではエフフォーリアとクロノジェネシスより後ろからではノーチャンスだった。

1着○エフフォーリアはスタートしてからクロノジェネシスの後ろに入って追走。3コーナー手前で外に持ち出し、3~4コーナーはクロノジェネシスに蓋をするような形で追い上げ、4コーナー外前から先に押っ付けてスパート。後続が仕掛けるより前に先に動いても押し切れるのがこの馬の強いところ。分かってはいたが、来年はエフフォーリアの時代。

【○】エフフォーリア
これまでで最も着差を付けたのが皐月賞のコンマ5秒差。前々を立ち回って上がりも速い。鞍上が油断しても上位には来るのでは。

2着△ディープボンドはスタートから前に出していったところ、ウインキートスが先んじて前に出たのを受けて4~5番手追走に切り替え。4コーナーで進路を内に入れて距離を稼いだのが絶妙で、直線に向いてからまた外に出して抜け出しかかったが、エフフォーリアには軽く捻られた。内伸び馬場のアシストがあったとはいえ、和田騎手は上手く乗った。

【△】ディープボンド
前付けからの押し切りを得意とする馬だけに内枠は好感。上がりを要する馬場も苦にしない。内前のメリットを活かし、天皇賞春2着の底力に期待。

3着◎クロノジェネシスは半馬身ほど前に出る好スタートを切ったが、皮肉にもこれがエフフォーリアに塩を送る結果になってしまった。終始外をエフフォーリアに張られ、4コーナーで蓋をされて先にスパートされて直線は完全に後追い。この馬の良さである機動力を完全に封じられてしまった。

【◎】クロノジェネシス
捲り上げの脚はいかにも中山向き。ペースは流れた時のほうが強い勝ち方をする馬で、明確な逃げ馬がいるここは勝って現役生活を締め括る。

4着△ステラヴェローチェは軽く出遅れて後方からの競馬。正面スタンドで後ろから数えた方が早い位置取り。4コーナーは内が密集していて入れず、直線でクロノジェネシスを外から被せにいって一時は前に出たが、ラストで内から交わされた。前走は追い切りが一息、今回は状態上向きだったにも関わらず出遅れ。毎回何かが足りない。

【△】ステラヴェローチェ
菊花賞は神戸新聞杯の反動で本調子でない中、真後ろから捲って届かず。朝日杯FS(2着)、皐月賞(3着)のようなイン突きなら通用していい。

5着▲タイトルホルダーは絶好のスタートを切り、押しながらもスムーズに2番手に取り付き成功。道中はパンサラッサに行かせた上で単独2番手キープ、4コーナーで押っ付けて直線に向くところで先頭。ただディープボンドに迫られてからは防戦一方、ゴール前で次々と抜かれてしまった。自分のタイミングで仕掛けても、競り合いに持ち込まれると脆い。

【▲】タイトルホルダー
大外枠は確かに痛いが、パンサラッサの2番手を取りに行くなら余分な脚を使うのは序盤だけ。以後マイペースなら展開利が見込める。

14着△ペルシアンナイトは位置を取りに行くためにスタートから押していったところ、行き脚が付き過ぎて掛かってしまった。1周目の4コーナーは鞍上が手綱を引いていて、この時点でダメだと思った。結局直線半ばで脚が止まり、ラストは流していた。テン乗りだし、仕方ないと言えばそれまで。

【△】ペルシアンナイト
昨年の有馬記念は終始内を進み、直線後方から外に出して上がり3ハロン2位の脚でコンマ6秒差。かつて皐月賞で内を突いての2着があり食い込み注意。

16着△アサマノイタズラはスタートから明確に引いて最後方待機。パンサラッサの暴走逃げに賭けたのだろうが、やや速い程度に収まったため完全に不発。一か八かの乗り方はハマれば賞賛、ハマらなければ罵倒。今回は後者。というか、こういう乗り方するなら先に言ってよ。つまらない馬券を買ってしまった。

【△】アサマノイタズラ
セントライト記念は大外後方からの突き抜けで再現性に乏しい。ただ菊花賞では最後方から内突きを試みていたし、外を回さなければ面白そう。

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