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【レース回顧Vol.143】第57回デイリー杯クイーンC

レース結果・収支

1着【○】プレサージュリフト(2番人気)
2着【▲】スターズオンアース(1番人気)
3着【◎】ベルクレスタ(3番人気)
4着【△】ラリュエル(6番人気)
・・・
7着【△】ロムネヤ(8番人気)
8着【△】モカフラワー(4番人気)
・・・
11着【△】ショショローザ(10番人気)
馬複6点ハズレ 3連複9点的中!(10.6倍)
レース収支:-440 累計回収/投資:13,220/18,000(73.4%)


率直な感想

いやいやいや、松山さん何やってんの?折り合い重視つったって下げ過ぎでしょ。4コーナーの位置取りを見て惨敗を覚悟した。最終的に3着に来て3連複当たったけど・・・。う~ん・・・。


テーマの振り返り

ノーザンファームの運動会→ビンゴ!

ノーザンファーム生産馬にとって足慣らしとなる一戦で、2012年2着ヴィルシーナ(牝馬三冠全て2着、2013・14年ヴィクトリアマイル)、2015年2着ミッキークイーン(オークス、秋華賞)、2016年1着メジャーエンブレム(NHKマイルC)、2017年2着アエロリット(NHKマイルC)、2019年1着クロノジェネシス(説明不要)、2021年1着アカイトリノムスメ(秋華賞)と後にGIを制する馬が続出。非ノーザンファーム生産馬で後のGIで活躍した馬は2020年2着マジックキャッスル(社台RH生産、秋華賞2着)ぐらい。

プレサージュリフトの勝利で、ノーザンファーム生産馬は9年連続連対かつ7連勝。やはりこのレースはノーザンファームの運動会。プレサージュリフトは上に列挙した馬の中に入りそう。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

先週の東京新聞杯の勝ち時計は1分32秒3で前年よりコンマ1秒速かった。軽くて時計が出る馬場状態だったが、木~金曜の降雪の影響で湿り気を帯びた。ダートは重馬場スタートで、芝は良とはいえ多少の影響がありそう。このレースは逃げ馬の有無でペースが大きく変わるが、今年は逃げ馬不在で何が行くのか読めない。突っ込んだ流れにならないのであれば、後ろから突っ込むより前にいたほうが楽。

レース指標

LAP:12.3-10.9-12.1-12.2-12.2-11.5-11.3-11.6
勝ち時計:1.34.1(良) テン3F:35.3 上がり3F:34.4

振り返り

大外からロケットスタートを切ったスマイルアップが押しまくってやっと先頭、他の馬は馬なりで付いていって中弛みのラップ。4コーナーでほぼ一団からの追い比べになり、大外からプレサージュリフトが差し切り。スターズオンアースは内を捌くも2着、ベルクレスタは直線に向いて最後方の内という絶望的な位置から力だけで3着に持ってきた。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【○】プレサージュリフト

一団となった馬群の後方外に位置するプレサージュリフト(赤矢印)。
直線に向いたところ。プレサージュリフト(赤矢印)の前はガラ空き。

よろけるようなスタートで今回も後方からの競馬。流れが落ち着いて追走はスムーズ。終始外を回ってきて、直線に向いたところで遮るものは何もなかった。瞬発力があるのは分かり切っていたし、これだけお膳立てが揃えば負けようがなかった。依然としてスタートに課題を残すし、毎回こんなに外差しズドンで決まるレースばかりでもない。内枠を引いた時、馬群で揉まれた時にどうなるかは未知数。

2着【▲】スターズオンアース

直線に向いた直後、スターズオンアース(赤矢印)の周りは密集。
最終的にモカフラワー(青矢印)とモスゴールドバレル(緑矢印)の間を抜けてくるが…。

スタートを決めて前へ。外からスマイルアップが締めてきて、モカフラワーの後ろに入って5番手追走。モズゴールドバレルに外を張られ、直線に向いた当初は内がゴチャついて追い出せなかった。ただ間もなくモカフラワーとモズゴールドバレルの間が開き、この間を割ってスパート。一旦は先頭に躍り出た。ただ右鞭を入れているにも関わらず外に張り、横山武史騎手が左に傾きながら立て直そうとしてもなお外に張っていた。この辺りは引き続き課題として残りそう。

3着【◎】ベルクレスタ

3コーナー手前で流れが落ち着いたところで頭を上げるベルクレスタ(赤矢印)。
外から寄ってきたショウナンアメリア(青矢印)も掛かりっぱなしで感化された?
4コーナーで最後方に置かれるベルクレスタ(赤矢印)。これは終わったと思った。
一方でプレサージュリフト(青矢印)は馬なりで外を回して…。
ベルクレスタ(赤矢印)はコントディヴェール(青矢印)が邪魔で捌きに梃子摺る。

スタートで若干行き遅れ、リカバーすることなく普通に下げていった。馬込みに入れるにしても下げ過ぎ。掛かったというより、前に突っ掛かる形で馬が嫌がっているようにしか見えなかった。流れが落ち着いて馬群が固まったことで4コーナーで何も出来ず最後方まで下がったのを見て惨敗かと思った。直線で外に持ち出すも前の馬(コントディヴェール)を捌くのに梃子摺り、ハピネスアゲンを弾き飛ばして強引に抜け出してきたが間に合わなかった。正直、これは勝てたレースを落としたと思う。

「内めのいい枠が当たったと思っていましたがポジションが下がってしまい、いいポジションで競馬できませんでした。最後甘くなるところがあって折り合いに気を付けて競馬して最後はいい脚を使ってくれましたが、いいポジションで競馬したかった」

松山騎手のレース後コメント

4着【△】ラリュエル

最内のスペースを突くラリュエル(赤矢印)。
直後にいたショショローザ(青矢印)に鞍上が浮き上がるほどの不利を与えてしまう。

行き脚が良く、馬なりですんなり前へ。スマイルアップに行かせた上でモカフラワーと並んで2番手追走。終始内を意識し、持ったままで直線へ。一旦外に振りかけたがモカフラワーが壁で断念、ハピネスアゲンとラチ沿い1頭分の隙間を発見して内に切り込んでいったところ、直後のショショローザの進路をカット。ショショローザもこのスペースを狙っていて、たまたま先に反応したラリュエルが入ったということだが、これは軽率だった。ただレースはラチ沿いから伸びて健闘した。

・ラリュエル号の騎手坂井瑠星は,最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金50,000円。(被害馬:3番)

競走中の出来事等(JRA発表)

7着【△】ロムネヤ

今回は五分にスタートを決めて行き脚も上々、先行集団の直後6番手を確保。完璧な位置取りかと思ったが、直線に向いてからの伸びは凡庸なものに留まった。前は適度に開いていたし、捌きに梃子摺ったところもなく、普通に力負けの内容。

8着【△】モカフラワー

スタート出負け気味も行き脚抜群で楽々2番手。直線で馬なりのままスマイルアップに並びかけ、満を持してスパートしたがそこから全く弾けなかった。積極的に行った分脚が溜まらなかったということになるだろうが、距離はやはりもう少しあったほうが良さそう。

11着【△】ショショローザ

スタートして前に行くのかと思いきや、引いて馬群の中へ入っていった。終始内を通り、直線に向いてからもラチ沿い一本に絞って追い上げたものの、前述の通りラリュエルに先に入られて終了。この結果は度外視で良さそう。

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