【競馬予想Vol.269】第37回根岸S
今回のテーマ
これといったものが見当たらなかったので省略。
トラックバイアス分析・展開予想
今週は降雨無し。月曜から金曜にかけてクッション砂の砂厚を9cmに調整。寒過ぎて水を撒けない上、金曜に凍結防止剤を散布。含水率は4コーナー2.7%、ゴール前2.6%とパサパサ。
土曜のダートは逃げも差しも決まっていたが総じて時計が掛かっており、上がり3ハロンも36秒後半から37秒台と力が要る馬場状態。
ペース想定:平均(59秒後半~60秒台)
飛ばして逃げる馬は不在。内枠のオーロラテソーロ、ヘリオス、ホウオウアマゾンが一応の逃げ候補。何が行くにしても押し出された逃げで、直後は離れず一団の追走。直線に向いてレモンポップが満を持して前を捉えに行くところを差し馬が強襲の構図。前が固まりそうなだけに外差しが効きそう。
全頭分析
【-】オーロラテソーロ
(+)昨年14着は出遅れが全て。短距離戦で実績積み上げ前付けで妙味。
(-)ベストは1,200M。前に行けても長い直線で粘り通せるか疑問。
【-】ヘリオス
(+)昨年差し決着を前付けで2着。マイペースで運べば粘り腰侮れず。
(-)差し込まれるとほぼ無抵抗。前半のリードを如何に持たせるか。
【-】ホウオウアマゾン
(+)芝重賞で連対多数の快速馬。芝スタートで行き脚付けて粘り込む。
(-)このところ簡単にタレ過ぎ。初ダートがハマっても即通用は疑問。
【-】セキフウ
(+)ユニコーンSは最内強襲の2着。すばるSは大外をぶん回して3着。
(-)スタート不安定で置かれがち。詰める脚あるがアテにならない。
【-】アドマイヤルプス
(+)武蔵野Sは流れ緩過ぎてキレ負け。4戦4連対の得意距離で巻き返し。
(-)決め手皆無で簡単に競り負ける。前付けしてどこまで粘れるか。
【○】ギルデッドミラー
(+)ダート転向後3戦目で重賞制覇。時計・決め手共にここでは上位。
(-)基本差し構えで前捌けずのリスクあり。力要る馬場の対処微妙。
【-】レディバグ
(+)栗東Sの後方一気強烈。ペルセウスSも前残りの展開をよく詰める。
(-)前に止まってもらえないと手も足も出ない。前崩れの展開待ち。
【△】テイエムサウスダン
(+)昨年は差し向けて1馬身差の快勝。8勝マークの1,400Mで能力全開。
(-)昨年より相手骨っぽい。乗り慣れた岩田康誠騎手から乗り替わり。
【-】ベルダーイメル
(+)前走は太目残りで度外視。福島民友C勝利時の柴田騎手に手戻り。
(-)この距離だと基礎的スピードが足りていない。付いて回るのみ。
【▲】タガノビューティー
(+)道中緩まない1,400Mなら追い込む脚が活きる。今回初ブリンカー。
(-)位置取りに一切融通利かない。展開や隊列に大きく影響される。
【-】ジャスパープリンス
(+)カペラSは最低人気ながら差して6着。本来の先行策で良化狙い。
(-)昨年は前付けするも11着完敗。展開のアシストあっても厳しい。
【-】デンコウリジエール
(+)ギャラクシーSでバトルクライより斤量背負って勝利も人気無し。
(-)前走楽差しの形でも競って辛勝は物足りず。関東圏で良績無し。
【◎】レモンポップ
(+)武蔵野Sは中1週でベストより長い距離。今回4戦全勝の得意舞台。
(-)楽な競馬しかやっていない。武蔵野Sは近年ダントツに緩い流れ。
【△】バトルクライ
(+)左回りで3連勝中。行き差し自在ですばるSは断然人気馬に先着。
(-)昨年秋から使い詰め。相手も強くなるここで突き抜けはどうか。
【-】エアアルマス
(+)室町Sは58kgで好時計勝利。砂被ると走る気無くすので外枠歓迎。
(-)昨年は10着凡退。前走も芝スタートとはいえ行き脚付かなさ過ぎ。
【-】ケンシンコウ
(+)昨夏のジュライSで後のGI馬に半馬身差善戦。今回斤量軽くなる。
(-)1,400Mは初出走。行き脚強くなくこの枠からだと追走一杯か。
結論
レモンポップの武蔵野Sは楽逃げ態勢のバスラットレオンを自ら捕まえに行ったところをギルデッドミラーに狙い撃ちされただけで、実質勝ちに等しい内容。今回もハイペースは想定し辛く、緩い流れを外から被せていくだけでOK。ちなみに昨年も開幕週から凍結防止剤が撒かれたが、レモンポップは根岸S当日の1勝クラスを前付けで圧勝しているので問題なし。
ギルデッドミラーは元芝馬らしくキレで勝負するタイプだけに、凍結防止剤が撒かれて重くなったダートがどう出るか。含水率自体は武蔵野S当日も3%未満で、乾いた砂自体は同じだが砂質は全く違う。少なくとも今回は上がり3ハロン34秒台なんて数字は出ない。
タガノビューティーは溜めが入る流れだと間に合わないが、緩むところなく一貫して流れる1,400Mだと勢いで差し込める。昨年は論外な位置から際どい3着に突っ込んできた。昨年の武蔵野Sは近年稀にみるドスローでノーカウント。この馬自身、距離短縮ローテでよく勝ち負けしているのでここは狙い目。
テイエムサウスダンは昨年の馬場で勝っているだけに当然マーク。昨年は快速馬ジャスティンが逃げて差しに向いたが、今年はペースが落ち着きそうで同様の乗り方だと届かない。フェブラリーSでハナを奪って2着しているように立ち回りは上手く、ここは冬眠から目覚めたルメール騎手にお任せしたい。
バトルクライはギャラクシーS(2着)のように他の馬に被されるとモタつくので外枠は好感。レモンポップの隣枠に入ったのも大きく、ここはレモンポップに連動するだけで良い。速い上がりが使えないだけに、厳冬期の力が要る馬場は同馬に味方しそう。
◎レモンポップ
○ギルデッドミラー
▲タガノビューティー
△テイエムサウスダン、バトルクライ
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)
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