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【レース回顧Vol.139】第27回シルクロードS

レース結果・収支

1着【-】メイケイエール(2番人気)
2着【-】シャインガーネット(7番人気)
3着【△】ナランフレグ(3番人気)
・・・
5着【△】タイセイアベニール(8番人気)
6着【◎】エーポス(4番人気)
7着【○】カレンモエ(1番人気)
・・・
13着【▲】ジャンダルム(5番人気)
馬複4点外れ 3連複6点外れ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:9,430/12,500(75.4%)


率直な感想

メイケイエール、池添騎手、武英智調教師、オーナーの名古屋競馬様、その他関係各位の皆様おめでとうございます。参りました。普通に強かったです。この馬は下手に抑えないほうがいいですね。暴君オルフェーヴルを乗りこなした池添騎手とのコンビでGIを獲ってください。あ、馬券を買うかどうかは考えさせてください。


テーマの振り返り

ハンデを積まれた馬が強い→ビンゴ!

高松宮記念のステップレースとしてそれなりに実績のある馬が集う結果、ハンデを課された馬が順当に勝ち負けしている。牡馬57kg以上・牝馬55kg以上の馬が連対しなかったのは2019年のみ。牡馬57kg未満で勝った馬も56.5kg(2019年ダノンスマッシュ)、56kg(2021年シヴァージ)と定量に近い斤量を課されていた。

勝ったメイケイエールは牝馬で55kgの「重ハンデ組」。2着シャインガーネットと3着ナランフレグは定量を割る「軽ハンデ組」。このレースはハンデキャッパーが勝ち馬のヒントをくれる。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

開催も終盤に差し掛かり、トラックバイアスは外優勢に振れつつある。ただ先週日曜の賢島特別(4歳以上2勝C・芝1,400M)のエグレムニのように、内を立ち回った馬の居残りもみられた。今週からBコース使用で、引き続き内の経済コースを通った馬が通用している。完全な外差しではないことに注意を払っておきたい。ビアンフェ、レジェーロ、サヴォワールエメと外寄りに行き脚の良い馬が集結。これらが内を絞っての先行争い。メイケイエールの暴走が無くても昨年より速いテン3ハロン33秒台前半を想定するが、重賞としては普通のペース。内がそれなりに残るので、真後ろからよりも外前からの差しが有効。

レース指標

LAP:12.2-10.5-10.9-11.5-11.2-11.8
勝ち時計:1.08.1(良) テン3F:33.6 上がり3F:34.5

振り返り

この日は外伸びというよりフラット、むしろ内有利なんじゃないかと思う位内からの伸びが目立った。このレースも例に漏れず内を立ち回ったメイケイエールが勝利。2着シャインガーネットは外、3着ナランフレグは大外最後方から突っ込んできたがメイケイエールに並びかけるところまで行かなかった。ホープフルサインは内を捌いての4着で惜しかった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】メイケイエール

スタートして先手を取りに行くメイケイエール(赤矢印)。頭が上がり気味だが許容範囲。
直線に向いたところ。メイケイエール(赤矢印)の前が上手い具合にガラ空き。

当初は外す予定だった折り返し手綱を付けたままレースへ。ゲート入りを嫌がったが許容範囲。スタートも普通に出て、そのまま位置を取りに行った。ビアンフェが外枠(15番枠)だったため、暫く誰にも邪魔されずスムーズに前に行けた。3コーナーでビアンフェが被せてきたところで例の悪癖が現れかけたがすぐに収まり、普通に追走できていた。これは中間の教育と矯正の賜物。直線は前がガラ空きで、この馬が持つ力の全てを出し切った。これで次走も面白くなったが、今回は要所要所で恵まれた感があるし、前々でしか競馬が出来ないことが逆に足枷になる可能性があるため慎重に見極めたい。

2着【-】シャインガーネット

レジェーロ(青矢印)が外に張った瞬間を見逃さず外に持ち出すシャインガーネット(赤矢印)。

スタートしてからビアンフェの後ろを追いかけながら内へ。3コーナーで中団を確保、馬群の中で脚を溜めつつ直線へ。直線に向いた当初は周りを囲まれて出すところが無かったが、外のレジェーロが外に行ってくれたことでスペースが出現、すかさず外に持ち出してスパート。スムーズな競馬が出来ていればというところだが、ナランフレグの追撃は抑えており及第点が付けられる。

3着【△】ナランフレグ

スタートは五分に出たが、内からメイケイエールらが抜けて外からビアンフェが締めてくる展開で相対的に後方へ。道中後方4番手の外から4コーナーで大外をぶん回し、暫く馬なりで追い上げて残り200Mを過ぎてからスパート。これは完璧に嵌ったかと思った。結果的に外を通し過ぎたか。

4着【-】ホープフルサイン

残り200M付近で外へ行くカレンモエ(青矢印)。
ジャンダルム(緑矢印)の間に出来たスペースをホープフルサイン(赤矢印)が突きに行く。

内枠から位置を主張せず、相対的に後方からの競馬。道中は馬場の悪いところを通り続け、直線に向いても前が壁でそのまま内へ。我慢して進んでいるとすぐ前のカレンモエが外へ行き、ジャンダルムとの間に1頭分のスペースが出現。こんな美味しいシチュエーションなら当然突く。オーロCでシャインガーネットに先着していた馬でフロックとも言えないが、毎回こんなに上手く行くとは思わない。

5着【△】タイセイアベニール

ホープフルサインと同じく、内枠から相対的に後方待機。外の進路は捨て、内を通り続けて直線へ。鞭を入れつつスパートの頃合いを見極め、メイケイエールが抜けた後に出来たスペース目掛けてスパート。作戦としては良かったが、外伸びの勢いにやられた。

6着【◎】エーポス

3コーナーカーブ。エーポス(赤矢印)はマイネルアルケミー(青矢印)と
ショウナンバビアナ(緑矢印)に外を張られる。
直線。エーポス(赤矢印)は直線でレジェーロ(青矢印)とマイネルアルケミー(緑矢印)の
間を通そうとするも、マイネルアルケミーにブロックされる。

スタートしてすぐに内へ切り込んでいったが、結果にシャインガーネットに先を越されてこの後ろ。3コーナーはショウナンバビアナらに蓋をされ、直線もマイネルアルケミーに進路を塞がれて抜け出せず。直線半ばでようやく前がバラけてスパートできたが時既に遅し。力負けでないことは確か。

7着【○】カレンモエ

スタートはまずまずだったが行き脚が付き、メイケイエールを前に見る位置を追走。ただ前に行く馬が多く、この馬としては一段後ろからの競馬。直線でジャンダルムの直後からこれを交わしに行ったものの、いつもと違ってモタモタ。その間に内外から一気に来られてしまった。この反応の悪さはいかにも休み明けといった感じ。

13着【▲】ジャンダルム

スタートを決めた上で押して位置を取りに行き、3コーナーでビアンフェの外へ。手綱を抑えたまま直線に向き、残り200M手前で満を持してスパート。しかしサッパリ反応せず、そのまま無抵抗で馬群に沈んでいった。ビアンフェの逃げを外枠から捉えに行った分のツケを払わされた形。勝ちに行っての負けで仕方ない部分はある。

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