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【レース回顧Vol.250】第23回チャンピオンズC

レース結果・収支

1着【△】ジュンライトボルト(3番人気)
2着【▲】クラウンプライド(4番人気)
3着【△】ハピ(6番人気)
4着【◎】テーオーケインズ(1番人気)
・・・
7着【△】スマッシングハーツ(10番人気)
・・・
12着【○】グロリアムンディ(2番人気)
・・・
馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:0(馬券買い忘れ) 累計回収/投資:131,530/139,100(94.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

そろそろ馬券買うか、と思ったところで輪乗りの映像が。まだ15時28分だぞ。・・・ひょっとして15時30分発走?しまった、やらかした。頼む、外れてくれ!でもなぁ、テーオーケインズから買ってるからなぁ。4着にでもならない限り当たっちゃうだろうなぁ。当たるのに泣くのかぁ。と、考えながらレースを見ていたので直線の記憶が無い。とりあえず元POG馬ジュンライトボルト、GI制覇おめでとう。石川騎手もGI制覇おめでとう。


テーマの振り返り

※2014年より中京ダート1,800Mで施行。

前走なるべく前に付けていた馬を買え→保留

中京ダートは先行有利であることを示す証左。前走4コーナー6番手以降から差して勝っていた馬は延べ13頭が出走して【0・1・0・12】、連対例は2015年2着ノンコノユメ(前走・武蔵野Sで4コーナー11番手から1着)のみ。前走4コーナー6番手以降だった馬の勝利例は2017年ゴールドドリーム(前走・南部杯で4コーナー8番手から5着)のみ。同馬は同年のフェブラリーSも差し切りで制しており、例外として処理できそう。

ジュンライトボルトはシリウスSで4コーナー7番手からの差しで勝って、今回も4コーナー10番手からの差しで勝利。いずれも馬群を捌いてから加速していて、元芝馬らしい切れ味を発揮。純粋なダート馬ではこんなに上手く行かない。あくまで例外として考えたい。2着に入ったクラウンプライドはJBCクラシックで逃げの手に出ていたし、海外でも4角先頭の強気の競馬をしており、ここは先行力が活きた。普通の年ならクラウンプライドが勝っていた。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は火曜に25ミリの雨が降ったものの、水曜以降は好天続き。土曜朝時点のダートコースの含水率は6%台で、昨年同時期の7~8%台よりも乾いた状態。この後も降雨は無さそうで、昨年よりは力が要る馬場状態を想定。今回は大外のレッドソルダードが逃げ宣言を出しているが物理的に行けない。最内に入ったグロリアムンディが包まれる前に前付け。競り合いにはなりそうになく、淡々と進んでそのまま前が残ると予想。

レース指標

LAP:12.7-11.2-13.1-12.8-12.6-12.6-12.7-11.9-12.3
勝ち時計:1.51.9(良) テン3F:37.0 上がり3F:36.9

大外に入ったレッドソルダードが先手を主張して、クラウンプライド、シャマル、ハピらがこれに付いていく展開。テーオーケインズはこれらに先を越されて6番手の外からの競馬。しかもレッドソルダードの逃げが緩く、前が固まったことで4コーナーで外を通らされての追い上げになり、前の2頭に追い付けなかったばかりか、後から仕掛けたジュンライトボルトに突き抜けられて4着。今回の決着時計1分51秒9は過去8年でダントツに遅く(今までの最遅は2014年ホッコータルマエの1分51秒0)、昨年よりも2秒2も遅かった。基本前残り、これを残り200Mで突き抜けたジュンライトボルトの瞬発力に酔いしれるべき一戦。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】ジュンライトボルト

絶好のスタート決めながらハピ(青矢印)に先に行かれ、
外の集団が覆い被さってきてポジションを落とすジュンライトボルト(赤矢印)。
テーオーケインズ(青矢印)が抜けた後ろから外に持ち出すジュンライトボルト(赤矢印)。
圧倒的大本命の後ろを通して差し切るとかブラボー!

ロケットスタートを決めて前へ。しかし内からハピが出てきて、大外からレッドソルダードが被せながら先頭に立った影響で馬群に包まれてしまい、中団馬群の中からの競馬。スローで一団の展開を黙って付いていくしかなく、直線に向いても前が壁。テーオーケインズが抜けた後ろが空き、外にいたノットゥルノの伸びが無いとみるや否やサッと外へ切り出し、残り200Mを切ったタイミングでスパートして突き抜けた。ラストの伸びは芝馬のそれ。決め手で完全に優った。「ジャパンCは芝に転じたヴェラアズール、チャンピオンズCはダートに転じたジュンライトボルトが勝つよ」って、昨年の今頃言っても誰も信じてくれなさそう。

2着【▲】クラウンプライド

クラウンプライド(赤矢印)はこの位置で持ったまま。
絶好の展開だっただけにモノにしたかったが・・・。

スタートを決めて行き脚も付き、レッドソルダードをやり過ごして単独2番手を確保。緩い流れで外に無しの状況でもしっかり折り合い、持ったままの手応えで直線へ。残り300Mで抜け出し、満を持してスパート。内から追ってきたハピを引き連れてゴールに飛び込むだけだったのに、外からジュンライトボルトが飛んできて負け。このペースであの位置、あの手応えで勝てないのは悪夢。クラウンプライドの詰めが甘いというより、これは勝った馬を褒めるべき。

3着【△】ハピ

直線最内でガラ空きのポジションを確保したハピ(赤矢印)。
遮るものは何もなく、後は突き抜けるだけだったが・・・。

スタートが良かった上、鞍上が促してあっさりと前へ。引かずに前に出してきたのは想定外。これまで直線で追い上げる途中に詰まっていただけに、内前4番手は絶好の位置。直線でレッドソルダードを交わして前に割り込み、ガラ空きの内から追い放題という最高のシチュエーションを築けたが、惜しくもそこから前に行けなかった。元々ここでは少し足りないと考えていたので、3着でも上出来。そもそもこの馬はまだ3歳。横山典弘騎手のレース後コメントが珍しく噴いているので、来年以降期待したい。

「残念。でもよく走ってくれました。周りの馬は重戦車のような馬ばかりで、この馬は華奢に映ります。実際、騎乗しても、こんな走りができる雰囲気はありません。だけど、肝が据わっていて、ブエナビスタみたいです。1年先、2年先には凄いことになっているかもしれません。楽しみです」

レース後コメント・横山典弘騎手(ラジオNIKKEI競馬実況WEB)

4着【◎】テーオーケインズ

向こう正面に入っても内を張られ、外を通らされるテーオーケインズ(赤矢印)。
4コーナーでも依然として「川田・武豊ライン」継続中。
内に入れず、ずっと外を通らされるテーオーケインズ(赤矢印)。
このロスはゴール前でボディーブローのように効いてくる。

のっそりとしたスタートで若干凹み、レッドソルダードとシャマルに先に行かれて6番手の外。向こう正面に入ってもシャマル@川田将雅、ノットゥルノ@武豊という名手に内をガッチリ固められ、そのまま外を通るしかなかった。4コーナーでもまだ内を固めていて、この2人はエグイなと思った。この時点で嫌な感じがしたが、案の定直線で詰めを欠いて敗退。上位3頭はみんな内を通っていて、通ったコースの差が如実に出た。ペースが緩んだのも馬群が固まった分テーオーケインズには不利に働いた。

7着【△】スマッシングハーツ

直線で前を割れず、次第に外寄りに進路を変えるスマッシングハーツ(赤矢印)。

スタートで早速凹みながらも気合いを付けて前へ。ラチ沿いに寄せて最初のコーナーを回り、向こう正面に入った時点でハピの後ろ、6番手付近を確保。これは絶好過ぎる位置取り。これで内を捌けられれば余裕で突き抜けだろと思ったが、やはり前が全く開かず進路探しに苦心。次第に外へ寄っていって、流れ込むような感じでゴール。どこかで穴を開けそうだが、脚質が脚質だけにこれがなかなか難しい。

12着【○】グロリアムンディ

ゲートが開いた瞬間、脚を上げるグロリアムンディ(赤矢印)。
最内でこのスタート失敗は痛恨。

最内からまさかのスタート失敗。急いでリカバーに行くも行き脚が付かず、簡単に前に入られて最初のコーナーを11番手で通過。前々で勝負する馬なのにこれではどうしようもない。スローで抜きどころが無かったのもこの馬には災難だった。休み明けでレース勘を欠いていたことも敗因に挙げられそう。

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