【競馬予想Vol.176】第57回サンケイスポーツ賞フローラS
今回のテーマ
キャリア浅の馬は危険
キャリア1戦馬は論外(10頭が出走して全滅)だが、キャリア2戦馬は2014年にサングレアルが勝っている。しかし連対例はこれだけ。今年は東京サラブレッドクラブのキャリア2戦コンビが上位人気に推されているが・・・。
前走で速い上がりをマークしていた馬を狙え
開幕週の東京で行われるレースらしく、速い上がりを繰り出せる馬が上位に来やすい。しかしこのレースで全体の2/3より前か後ろのどちらに付けるかで期待値が異なり、前者は【6・5・4・27】、単回値99・複回値89、後者は【2・0・0・23】、単回値47・複回値19とやや明暗が分かれる。
トラックバイアス分析・展開予想
開幕初日は定石の内前馬場。3勝未勝利の2,000Mで2分00秒8、同じく3歳未勝利のマイルで1分33秒5、古馬3勝クラスの1,400Mで1分20秒0がマークされるなど時計も速い。少なくとも後方一気では通用しない。レースの時間帯は雨が降る予報が出ているが強い雨ではなくレースには殆ど影響無いとみる。パーソナルハイがスタートを決めて前付け。他に行きたい馬は軒並み外枠でパーソナルハイはかなり楽が出来そう。但しパーソナルハイを含めて出遅れ経験馬だらけで馬列が読めない。展開次第で大荒れもありそう。
全頭分析
【△】ルージュエヴァイユ
(+)息の長い脚で差し切り連勝。東京替わり・距離延長共に向きそう。
(-)スタート遅く序盤置かれる。今回は内が混み合いそうで捌き課題。
【-】エリカヴィータ
(+)フェアリーSは4角で外に弾かれる不利。新馬勝ちの東京で見直し。
(-)新馬戦の相手はその後ダートを1勝しただけ。地力に疑問残る。
【○】パーソナルハイ
(+)桜花賞は強敵相手にコンマ2秒差健闘。開幕週馬場で前付け脅威。
(-)フラワーC、桜花賞と使って中1週。流石に使い過ぎで余力心配。
【-】ストキャスティーク
(+)ミモザ賞は内の狭いところを捌いて4着。いい脚を長く使う。
(-)ここまでの5戦全て時計遅過ぎ。開幕当週の馬場では厳しい。
【-】エバーハンティング
(+)ミモザ賞は出負けで万事休す。スタート決めて巻き返し図る。
(-)新馬戦は新人軽量でドスローの前残り。重賞では荷が重い。
【▲】マイシンフォニー
(+)フィリーズRは後方外から詰め損なう。前付け出来れば妙味。
(-)基本的に詰め甘い。控えるのが大好きな鞍上の乗り方が不安。
【-】ゴールデンアワー
(+)3コーナー手前から動いて未勝利脱出。同コースで逃げて3着あり。
(-)前走は勝って当然の激弱メンバー。中1週で重賞挑戦は無謀。
【-】キタサンシュガー
(+)新馬戦は前残り展開を外から豪快に差し切る。嵌れば強いタイプ。
(-)2戦続けて出遅れのスタート下手。差し向けても相手強く埋没。
【△】ラスール
(+)前走はスタート五分に出て前付け勝利。安定した立ち回りは魅力。
(-)前走は前傾ラップで終い上がり要す。距離延長こなせるかどうか。
【-】ホウオウバニラ
(+)アルメリア賞は強い牡馬相手に3着。叩き2戦目で上積みあれば。
(-)小柄な馬で長距離輸送は不安。東京コースで踏ん張れるか微妙。
【-】トゥーサン
(+)神戸新聞杯当日の極悪馬場で新馬勝ち。雨降って渋ったら出番。
(-)スタート遅くリカバーで脚使う。レースで勝ち負け以前の問題。
【-】モチベーション
(+)フィリーズR、NZTと速い流れを経験。ここで前に出るのは容易い。
(-)ここ2戦はレースに全く参加できていない。純粋に力が足りない。
【◎】ルージュスティリア
(+)チューリップ賞は大出遅れで度外視。福永騎手迎えて真価問う。
(-)新馬戦で桜花賞馬を下したことで人気先行。キャリア浅で未知数。
【△】シンシアウイッシュ
(+)君子蘭賞は前残り展開をよく詰める。東京はアルテミスS4着あり。
(-)新馬勝ち以降は4戦して未勝利。今回は頭数増え相手も強くなる。
【-】ヴァンルーラー
(+)君子蘭賞は楽逃げからそのまま押し切り。強気の前付けで金星狙う。
(-)勝った2戦は共に少頭数。フルゲートの大外から前付けは厳しい。
結論
◎ルージュスティリアは新馬戦でスターズオンアースを負かし、チューリップ賞で大出遅れをやらかして上がり最速で負け、キャリア2戦の飛びパターンという過剰人気でぶっ飛び要素満載だが、スターズオンアースにおいでおいでして難なく押し切った新馬戦のパフォーマンスからしてここは勝ち抜けを期待したくなる。福永騎手は新馬戦でスタートを決めながら控えさせたが、ここはある程度位置を取ってくるはず。
○パーソナルハイは内枠先行の恩恵を最大限に受けられる。2,000Mは2戦2連対、東京も赤松賞でナミュール以外は完封、スターズオンアースに先着。問題はフラワーC、桜花賞と使って中1週で長距離輸送が入ってまともに走るのかという点。馬はデジタルではなく生き物。
▲マイシンフォニーは連対した2走がいずれも前付け。短距離のフィリーズレビューを使った後ということで、今回はスタートを決めた上である程度前に出してくると推測。中団より前なら十分勝ち負けになる。ここでも後ろに構えるようだと鞍上の手腕を疑う。
△シンシアウイッシュは君子蘭賞でヴァンルーラーの楽逃げを止められず負けたものの、好位から上がり最速の脚を使ったという点を評価。新馬戦も新潟外回りで上がり最速で3馬身突き抜けて勝っているし、速い上がりを問われる流れで浮上余地がある。
△ルージュエヴァイユは息の長い脚が武器。デイジー賞は4コーナー外から届くのかというところからしっかり差し切った。しかしラスト1ハロンが急激に落ちる流れ(ラスト3ハロン11.6-11.4-12.7)で、前が止まったところを差しただけかもしれない。スタートも上手くなく、外から締められて位置が悪くなりそうなのも懸念材料。
△ラスールは東京で前付けして2戦2勝。しかし前走は重馬場ハイペースでなだれ込む競馬で勝っていて、ここに繋がる2勝目だったとは言い難い。新馬戦はスロー前付けで突き抜けて勝っているが半信半疑。コースでの最終追い切りはガシガシ追って何とか併入という内容で、デキ落ちも心配。
◎ルージュスティリア
○パーソナルハイ
▲マイシンフォニー
△シンシアウイッシュ、ルージュエヴァイユ、ラスール
馬単◎1着流し(5点)、3連複◎1頭流し(10点)
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